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パンパスグラスを庭で育てるには? 室内でおしゃれに飾る方法もご紹介

パンパスグラスを庭で育てるには? 室内でおしゃれに飾る方法もご紹介

KaryB/Shutterstock.com

パンパスグラスという植物をご存じでしょうか? 長く伸びた細い葉を茂らせ、ふんわりとした大きな花穂が丈高く伸びる多年草で、その穂はドライフラワーやアレンジメントなどによく利用されています。この記事ではパンパスグラスの特徴や育て方の基本についてご紹介していきます。

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パンパスグラスの主な特徴

パンパスグラス
Connie Guanziroli/Shutterstock.com

パンパスグラスとはどのような植物なのでしょうか。まずは主な特徴について解説します。

基本情報

パンパスグラス
ThomBal/Shutterstock.com

パンパスグラスは南アメリカやニュージーランド、ニューギニアに自生しており、イネ科シロガネヨシ属に分類される植物です。ススキに似た姿で、草丈は1〜3m、開花時期は9〜10月です。寒さにはやや弱く、暑さには強い性質です。

栽培の難易度は低くて育てやすく、伸びた穂は切り花として飾ったり、乾燥させてドライフラワーとしても利用されています。パンパスグラスという名前は草原地帯(pampas)に生える草(grass)という意味で、和名はシロガネヨシ(白銀葭)といいます。

花や葉の特徴

パンパスグラス
Chrislofotos/Shutterstock.com

パンパスグラスの花穂は羽毛のようにふわふわとしています。花穂は50〜70cm、草丈は3mほどにまで成長する大型のグラスです。雌雄異株の植物で、花穂の色は雄株では茶色、雌株では白色が一般的ですが、ピンクや紫になる品種もあります。

花穂のない時期には、細く伸びた葉だけでもオーナメンタルグラスとして楽しめます。細長い葉は縁がギザギザのノコギリ状になっているのも特徴で、手入れの際は肌や手を傷つけないよう、手袋をはめるなど注意をするとよいでしょう。葉に縞のような斑が入った種類もあります。

パンパスグラスの花言葉

ドライフラワー
stock_studio/Shutterstock.com

パンパスグラスの花言葉は「光輝」「雄大な愛」「強気な心」「人気」など。「光輝」の花言葉は花穂が日の光でキラキラと光る様子から。また「雄大な愛」や「強気な心」などは、草丈が最大で3mほどにも成長する姿に由来します。

園芸品種

パンパスグラス
Pablo Rodriguez Merkel/Shutterstock.com

パンパスグラスの主な園芸品種をご紹介します。

姫パンパスグラスとも呼ばれるプミラは、草丈180cmほどの矮性種で、白銀色の花穂が非常に美しい品種です。

‘ホワイト・フェザー’は白い花穂をつけ、切り花によく利用される品種です。草丈は2〜3mにもなるので、育てる場合は広いスペースが必要になります。

‘ピンク・フェザー’はピンク色の花穂をつける品種で、こちらも切り花によく利用されます。草丈はおよそ3mになり、育てるには広いスペースが必要です。

‘ゴールド・バンド’は葉の黄金色の斑が特徴的な品種です。日当たりのよい場所で育てると葉の色が濃くなります。

ススキとの違いは?

ススキ
Zaiga Pettere/Shutterstock.com

ススキはイネ科ススキ属ですが、パンパスグラスはイネ科シロガネヨシ属で、科としては同じグループですが異なる属の植物です。

ススキとパンパスグラスを見分ける際の大きな違いは、花穂のボリュームです。ススキは軽やかなのに対し、パンパスグラスは厚みがあります。草丈も異なり、ススキは1〜2mですが、パンパスグラスは矮性種でなければ2〜3mにもなります。

それぞれが好む環境も異なります。ススキは耐暑性も耐寒性も非常に高いですが、パンパスグラスは耐暑性は高いものの、耐寒性はやや低めです。

育て方の基本

ガーデニング道具
Abramova Elena/Shutterstock.com

ここからは、パンパスグラスの育て方の基本についてご紹介します。

適した場所

パンパスグラス
Kathryn Roach/Shutterstock.com

パンパスグラスは大きく育つ植物のため、鉢植えよりも地植えに向いています。

日当たりがよく乾燥気味の場所を好み、真夏の直射日光でも弱ることなく元気に育ちます。一方で冬の寒さにはやや弱いため、霜が降りるような場所での栽培は不向きです。

土壌は水はけをよくしておきましょう。やせ地でも育てることができますが、背も高く株張りも大きく育つので、スペースをよく考えて植える必要があります。

水やり・肥料

水やり
hvostik/Shutterstock.com

パンパスグラスの水やりは、基本的に自然の降雨のみで十分です。植え付け後から根付くまでの1カ月間と、真夏に雨が全く降らない日が2週間以上続いたような時だけ水やりをするとよいでしょう。

肥料も特に必要なく、過肥にしてしまうとかえって株が弱るので注意しましょう。株の元気がないときのみ、周囲の土に腐葉土をすき込みます。

植え付け・植え替え

ガーデニング
Mark Rademaker/Shutterstock.com

植え付けの最適期は5〜6月です。ただしそのほかの季節でも、真夏と真冬のみ避ければ植え付けられます。

根が大きく張るので、複数株植える場合は隣り合う株の間隔を1m以上あけるようにします。植え付けの際には傷んだ根を取り除き、終わった後は水をたっぷりと与えましょう。

剪定・切り戻し

剪定
Virrage Images/Shutterstock.com

花が咲き終わったら半分くらいの高さまで切り戻します。そうすることで春から新芽が出やすくなります。冬の間は葉が枯れても防寒のためにそのままつけておき、3〜4月、新芽が伸び始める頃に取り除くとよいでしょう。葉の縁で手を切ることがあるので、手入れの際は手袋を着用するのがおすすめです。

秋の長雨や台風などで花穂が傷むことがあるので、早めに切ってドライフラワーや切り花として楽しむのも一つの方法です。

夏越し・冬越し

パンパスグラス
rudiPro/Shutterstock.com

パンパスグラスは耐暑性が高いため、夏は特に対策は必要ありません。

冬は寒冷地では霜で根が傷むことがあるため、株をビニールや寒冷紗などで覆ったり、株元をバークチップや腐葉土などで覆うマルチングなどの対策をするとよいでしょう。

増やし方

種まき
Vectorium/Shutterstock.com

パンパスグラスは株分け、種まきで増やせます。

株分けは新芽が出る3〜4月、9〜10月が適期です。株が大きいのでハサミではなく剣形スコップのほうが切り分けしやすいでしょう。

種まきは、4〜5月が適期です。種まき用の土を使い、種が隠れる程度の覆土をして乾かないよう水やりしながら管理します。発芽して順調に育ったら植え付けます。

パンパスグラスを室内で楽しむポイント

パンパスグラス
Zakharova_Elena/Shutterstock.com

パンパスグラスは育てるだけでなく、インテリアとして室内に飾って楽しめるのも魅力です。ここでは飾り方のポイントについてご紹介します。

庭のパンパスグラスを切り花として飾るなら

パンパスグラス
Gladius Stock/Shutterstock.com

庭で育てているパンパスグラスを切り花として活用する時は、花穂が広がり出る前の皮で覆われた状態(トウモロコシの皮が実を覆っているような状態)のうちに切っておきます。穂を覆っている皮の根元付近に一周ぐるっとカッターなどで切り込みを入れて皮を外すと、内側からきれいな花穂が出てくるので、それを切り花に使います。覆っている葉も縁が鋭いので手を切らないように注意しましょう。

ドライフラワーの作り方

パンパスグラスのドライ
Volurol/Shutterstock.com

パンパスグラスのドライフラワーの作り方には、ハンギング法とドライインウォーター法があります。

ハンギング法は、ドライフラワーにするパンパスグラスを麻ひもやビニールひもで吊るしておく方法です。風通しがよく湿気が少ない、直射日光が当たらない場所に1週間ほど吊るしておくと、ドライフラワーになります。

ドライインウォーター法は、花瓶などの容器に少量の水を入れてパンパスグラスを挿し、乾くのを待つ方法です。風通しがよく直射日光が当たらない場所に置き、水は足さないようにします。

おすすめの飾り方

パンパスグラスのドライ
Eton White/Shutterstock.com

パンパスグラスは1本だけでシンプルに飾るのもいいですし、数本をまとめて穂先をほぐしてふんわりとさせても見栄えよく飾ることができます。他の花と合わせてブーケやスワッグ、リースなどにしても、インテリアになじみやすくなりますよ。パンパスグラスのドライフラワーなどもよく市販されているので、庭で育てていなくても、手軽に購入して楽しむことができます。

雄大で存在感のあるパンパスグラス

パンパスグラスのドライ
svetlana_apo/Shutterstock.com

パンパスグラスは雄大な姿や特徴的な花穂が魅力の植物。ガーデンプランツとしてだけでなく、切り花やドライフラワーにしても楽しめます。庭のスペースに余裕がある方は、ぜひ育てて、その雄大な姿を身近に楽しんでみてはいかがでしょうか。

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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