各国の花には固有の“色”がある。異国の花の持つ色彩や造形は、インパクトにあふれて鮮烈だ。ここでは美しく神秘的なオーストラリアの花、ヒスイカズラをご紹介。​​​​​​​​​​​​​​

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神秘的な色を持つヒスイカズラ

Byron Ortiz/Shutterstock.com

この世には、さまざまな色の花がある。最も神秘的とされるのが、このヒスイカズラStrongylodon macrobotrysだ。まさに翡翠色としか表現できない澄んだ色合いと、くるりとカールしたかぎ爪のような形状は、一目見ただけでも強い印象を残す。鮮やかな色の大きな花が連なり、長い房となって垂れ下がる様子はなんと壮観なんだろう。

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ヒスイカズラはマメ科に属するつる性植物。原産地はフィリピン諸島で、絶滅危惧種に指定されている。成長するととても大きくなり温度管理も必要なので、一般の家庭での栽培は難しいが、多くの植物園で目玉となっている。東京・神代植物園や神奈川県立フラワーセンター大船植物園などの大温室で見ることができる。花は、コウモリによって受粉するので、国内の植物園で結実する事は残念ながらない。

儚いヒスイカズラを楽しむ

3月から5月に開花し、花房の長さは大きなものは1mに達する。実物を目の前にすると、あなたもきっとその迫力に引き込まれてしまうはず。この姿はとても短い期間しか維持されず、なんと数日で爪のような花は落下してしまう。でも、落ちた花を水に浸けておけば数日は持つのだ。水鉢に浮かべればちょっとした飾りになりおしゃれ。ヒスイカズラの花が手に入ったら、僕も試してみたい。

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写真&文/遠藤 昭
「あざみ野ガーデンプランニング」ガーデンプロデューサー。
30代にメルボルンに駐在し、オーストラリア特有の植物に魅了される。帰国後は、神奈川県の自宅でオーストラリアの植物を中心としたガーデニングに熱中し、100種以上のオージープランツを育てた経験の持ち主。ガーデニングコンテストの受賞歴多数。川崎市緑化センター緑化相談員を8年務める。コンテナガーデン、多肉植物、バラ栽培などの講習会も実施し、園芸文化の普及啓蒙活動をライフワークとする。趣味はバイオリン・ビオラ・ピアノ。著書『庭づくり 困った解決アドバイス Q&A100』(主婦と生活社)。
ブログ「Alex’s Garden Party」http://blog.livedoor.jp/alexgarden/

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