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モナルダ(ベルガモット)はどのようにして育てる? 特徴・育てる際の注意点についてもご紹介!

モナルダ(ベルガモット)はどのようにして育てる? 特徴・育てる際の注意点についてもご紹介!

mcajan/Shutterstock.com

モナルダという植物をご存じでしょうか? 鮮やかな花を咲かせるモナルダは、ベルガモットとも呼ばれ、ハーブとしても多くの人々に利用される植物です。育てやすいので植物の栽培に慣れていない初心者にもおすすめ。この記事では、モナルダの特徴や育て方について詳しくご紹介します。

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モナルダとは?

モナルダ
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モナルダという植物名は学名のMonardaからきており、和名のタイマツバナ(松明花)やヤグルマハッカ(矢車薄荷)などとも呼ばれます。シソ科ヤグルマハッカ属に分類される植物で、北アメリカが原産です。

モナルダの特徴

ベルガモットティー
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モナルダは夏に花を咲かせるハーブです。最もポピュラーなのは赤色の花ですが、現在では品種改良が進み、さまざまな色の品種が存在します。花びらがほっそりとして繊細そうにも見えますが、じつは暑さ寒さのどちらにも強く、育てやすい植物です。また、モナルダの葉は香りがよく、ハーブとしてお茶やお香、アロマオイルなどに使用されています。

モナルダの生育サイクル

モナルダ
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モナルダの開花時期は初夏から夏。6月から咲き始め、9月頃まで花を楽しむことができます。春から初夏にかけての開花前が生育期で、一年草扱いの一部品種を除き、秋に落葉すると冬は根だけになって休眠する宿根草です。

春先に苗が出回ることが多いので、植え付けは3〜4月に行います。鉢で育てているものが根詰まりしたときや、大きくなったために株分けするときは、植え付けと同時期の3〜4月か、暑さが落ち着いた9月下旬~10月中旬に植え替えます。

モナルダの花言葉

モナルダ
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モナルダの花言葉は「柔らかな心」「安らぎ」「火のような恋」「燃える思い」など。これらの花言葉は、モナルダの花に赤色が多いことからつけられました。

モナルダの種類

モナルダ
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モナルダには数多くの種類がありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。

モナルダ・ディディマは、タイマツバナと呼ばれる種類です。ハーブとしてのベルガモットというと、この種を指します。丸みのある集合花は、赤やピンク、白、オレンジ、紫など、さまざまな花色があります。

モナルダ・フィスツローサは、ヤグルマハッカと呼ばれる種類で、ワイルドベルガモットとも呼ばれ、薄紫や薄桃色の花を咲かせます。北アメリカに多く分布し、ネイティブアメリカンの多くの部族で薬草として使われています。

モナルダ・ディディマ‘ケンブリッジスカーレット’は、ディディマの一品種ですが、ひときわ目を引く濃い赤色の花が特徴的な品種です。

モナルダ・シトリオドラは、レモンベルガモットとも呼ばれる種類です。花の形が特徴的で、赤紫の花の丸い塊が縦に連なり、段状に咲きます。

モナルダの育て方・育てるコツ

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ここまで可愛らしい花やハーブとしての香りが魅力のモナルダの特徴についてご紹介しました。ここからは、魅力的なモナルダを家庭で育てる際のコツについて詳しく解説します。

植え付け

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植え付けは3〜4月か9月下旬〜10月に行います。風通しと日当たりのよい場所を選びましょう。腐植質が豊富な土を好むので、植え場所の土や用土に、腐葉土や牛ふん堆肥などの有機質を、1㎡あたり10〜20ℓほど混ぜ込んでおきます。成長した後も風通しがよくなるよう、間隔をしっかりとあけて植え付けましょう。地下茎で増えるタイプは、周りに植物が込み合っていない場所に植え、意図しない場所に広がらないように注意しましょう。

剪定

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植えっぱなしで放任栽培でも楽しめますが、4月に摘心(てきしん/茎や枝の先端を摘み取る作業。ピンチとも)を行うと芽数が増えて、花もたくさん咲くようになります。また、咲き終わって散った花びらが葉の上に落ちていたら取り除いておくと、カビや病気が発生しにくくなります。秋になって枯れた地上部は株元で切りましょう。

植え替え

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モナルダは、とても根を張る性質があります。鉢植えの場合は1〜2年で植え替えをしましょう。大きな鉢に植え替えてもよいのですが、よく増えるので、必要な分だけ株を残して元の鉢に植え直してもよいでしょう。

バラの下草などとして植えている場合も、株が広がりすぎたら、春先に掘り上げて整理すると株姿がまとまります。

増やし方

モナルダ
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モナルダの増やし方にはさまざまな方法がありますが、最も手軽な方法が株分けや挿し芽(挿し木)です。

株分けは春か秋に行います。地下茎を適度な大きさに切って株分けしましょう。挿し芽も春か秋が適期で、切った茎を用土に挿して育てます。

株が込んできたら植え替えてもいいですが、株分けでもそれほど手間は変わらないので、いっそ株分けして株をリフレッシュさせるのもいいかもしれませんね。

肥料

肥料
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春と秋に緩効性肥料を与えると、生育がより旺盛になります。地植えの場合も、春と秋に緩効性肥料をまくとよく生育します。成長期から開花期までは、液体肥料を月に3回程度与えるとよいでしょう。

水やり

水やり
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鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。特に成長期から開花期までは水切れに注意し、こまめに水を与えるようにしましょう。地植えの場合は水やりの必要はありません。

病害虫

病害虫
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モナルダは病害虫に強いといわれる植物ですが、蒸れなどにより被害を受けることもあります。病気ではうどんこ病や灰色かび病になりやすいため、風通しよく管理するなどして予防します。害虫ではアブラムシやヨトウガの食害を受けることがあるため、見つけ次第取り除きましょう。

初心者でも育てやすいモナルダを育てよう!

モナルダ
Eduardo Y/Shutterstock.com

モナルダは初心者の方にも育てやすく、可愛らしい花が咲き、さらにハーブとしても楽しむことができる人気の植物です。この機会にぜひ、モナルダを育て始めてみてはいかがでしょうか。

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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