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天然の清涼剤、レモンバーベナとペパーミントで夏を涼しく楽しもう!

天然の清涼剤、レモンバーベナとペパーミントで夏を涼しく楽しもう!

Botamochy/Shutterstock.com

清涼感をもたらしてくれるハーブはいくつかありますが、最近絶大な人気を集めているのがレモンバーベナです。レモンバーベナに含まれる成分「シトラール」は、レモンのような爽快な香り。暑さにくたびれた身体を癒やして元気にしてくれます。そしてもう一つがペパーミント。「L-メントール」という成分が含まれており、体をスーッと冷やしてくれるような冷感作用があります。この2つのハーブは、いわば天然の清涼剤。夏を涼しく楽しく過ごすために、ぜひ活用してみてください。

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夏の暮らしを快適にしてくれる3つのハーブ

ハーブ

ハーブ専門農場「ポタジェガーデン」は、一年を通して150種100万個のハーブ苗を生産しており、夏の暮らしに活用できる品種も多数扱っています。今回はハーブのある生活を実践する品質管理担当の金子さんが、レモンバーベナ、ペパーミント、ローズマリーを使って夏を涼しく楽しむ方法を紹介してくれます。

レモンバーベナ

レモンバーベナ

レモンバーベナティーは、フランスでは食後のお茶として親しまれる。レモンのような爽やかな香りは、夏バテして食欲がない時にもおすすめ。

レモンバーベナ(学名:Aloysia triphylla

作用:消化促進・食欲不振の改善・リラックス・神経疲労の回復

使い方:ハーブティー・菓子・入浴剤・ポプリ

ペパーミント

ペパーミント

夏を涼しくするハーブの代表格。胃腸の働きをサポートしてくれるペパーミントティーは、暑い季節の水分補給にぴったり。

ペパーミント(学名:Mentha x piperita

作用:消化促進・腹部膨満感の緩和・抗菌・リラックス

使い方:ハーブティー・菓子・入浴剤・ポプリ

ローズマリー(這性)

ローズマリー

青、白、ピンクなど美しい花を咲かせる常緑ハーブ。這性は、立性に比べて枝が太くならず、花も楽しめる。上記2種のハーブにブレンドするのにもおすすめ。

ローズマリー這性(学名:Rosmarinus officinalis

作用:血行促進・アンチエイジング・消化促進・食欲不振の改善

使い方:料理・ハーブティー・入浴剤・ポプリ・リース

すぐに試せる! 夏を涼しく楽しむハーブの使い方

レモンを加えて夏仕様で楽しむハーブウォーター

ハーブウォーター

グラスにハーブを入れて、ミネラルウォーターを注ぎ、3時間ほど冷やすだけ。超簡単にハーブが楽しめます。ペパーミント、レモンバーベナ、ローズマリーのうち1種類でも、数種類ミックスしてもOKです。ブレンドすると、香りや味がまろやかになり、さらにおいしくなります。レモンを加えると、ビタミンCやクエン酸が溶け込み、夏の水分補給により適した飲料に。朝外出前に冷たいミネラルウォーターとハーブを水筒に入れれば、ランチタイムにはおいしいハーブウォーターが楽しめます。冷やした炭酸水でもぜひお試しください。

【ハーブウォーターの作り方】

材料:フレッシュハーブ(3枝)、ミネラルウォーター(1ℓ)、レモン(1個)、水筒

  1. フレッシュハーブは泥が残らないように丁寧に洗います。
  2. フレッシュハーブとレモンスライスを冷水筒に入れる。
  3. ミネラルウォーターを注ぎ、冷蔵庫で3時間ほど冷やす。

夏バテ対策にもおすすめのアイスハーブティー

夏のハーブ
Botamochy/Shutterstock.com

レモンバーベナやペパーミントのアイスティーは、爽やかな味と香りで夏にピッタリです。どちらも胃腸の働きをサポートする作用があるので、夏バテで食欲が落ちている時や胃腸が弱っている時にもおすすめです。ローズマリーを加えたブレンドは、仕事中など眠気を感じた時に飲むとシャキッとするのでぜひお試しください。

【アイスハーブティーの作り方(2杯分)】

材料:フレッシュハーブの葉(30〜40枚)、熱湯(200ml)、氷、ティーポット、グラス

  1. フレッシュハーブの葉をティーポットに入れ、熱湯200mlを注ぐ。
    (茎を入れると少し苦みが出るので、できるだけ葉のみで。収穫が少ない時は熱湯で抽出すると色や香りが濃く出ます)
  2. 3分ほど蒸らしたら、ティーポットに氷を3~5個入れて粗熱を取る。
  3. グラスに氷を入れて、2のハーブティーを注ぐ。

美肌効果も期待できる爽快ハーブバス

ハーブ
279photo Studio/Shutterstock.com

レモンバーベナのハーブバスは、爽快なレモンの香りで、暑さで疲れた体を癒やしてくれます。フレッシュハーブなら、ドライハーブでは体感できない、強くクリアなレモンの香りが楽しめます。ペパーミントはメントールのスーッとした香りが、日焼けしてほてった肌にも気持ちいいです。ローズマリーは、優れた抗酸化力を持つため、アンチエイジング化粧品にも使われる美容ハーブです。ペパーミントとローズマリーをブレンドすると、香りがアップし肌への効果も期待できます。

【ハーブバスの方法】

  1. フレッシュハーブを水洗いして、土を落とす。
  2. ハーブをそのまま湯船に浮かべるか、不織布に入れて使う。

フレッシュハーブがたくさん収穫できた時は、ハーブを輪ゴムで束ねるか、小さめの洗濯用ネットなどに入れて湯船に浮かべると、入浴後のお掃除が楽になります。少量でも不織布の袋(お茶パックなど)に入れて、鼻の近くで揉みながら湯船につかると強い香りが楽しめます。

上級編! 夏を涼しく楽しむハーブコーディアル

ハーブコーディアル
Lizzy Komen/Shutterstock.com

レモンバーベナやペパーミントでハーブコーディアルを作っておくと、水や炭酸水で割ったり、かき氷やアイスにかけたりして、手軽に冷たいハーブドリンクやスイーツが楽しめます。アルコールで割れば、お洒落なカクテルに。どれも暑い季節にピッタリ。フレッシュハーブを使う時は、茎や枝を除いて葉だけで作ると、すっきりとした後味のコーディアルになります。

【レモンバーベナのハーブコーディアルの作り方】

材料:フレッシュレモンバーベナの葉30~50g、砂糖150g、レモンスライス半個分、水200ml

  1. 小鍋に水と砂糖を入れ、火にかけて砂糖を溶かす。
  2. 1が沸騰したら火を止め、レモンバーベナの葉とレモンスライスを入れる。
  3. 粗熱が取れて冷めるまで、何回か混ぜる。
  4. 3が冷めたら、レモンバーベナとレモンスライスを取り除き、保存瓶に移し替える。

ハーブコーディアルは、熱湯消毒した瓶に入れ冷蔵庫で保存します。2週間くらいは持ちますが、なるべく早く飲み切るようにしましょう。レモンバーベナとペパーミントを合わせてシロップを作っても爽やかでおいしいです。ペパーミント(またはモヒート用ミントのイエルバブエナ)とライムなら、簡単にモヒートが楽しめます。

ペパーミントとレモンバーベナ
左)生産管理担当の金子が育てたペパーミントとレモンバーベナのフェルポット入り寄せ植え。右)かがまずハーブの世話ができるベジトラグ

今回は、夏を涼しくするハーブの使い方をご紹介しました。ひんやり成分のL-メントールは、ペパーミント以外にも、アップルミントやオレンジミントにも含まれます。レモンの香りがするハーブには、レモングラスやレモンバームなどもあります。ぜひ、お庭や鉢植えで育てているハーブを使って、爽やかな夏をお過ごしください。

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