人間にとってすばらしい香りを漂わせるハーブでも、虫にとって苦手な香りを持つ虫よけハーブ。今回は、虫よけを期待できる人気のハーブ8種をご紹介します。虫が出ると市販の殺虫剤を使う方も多いと思いますが、その前に「虫を遠ざける」という視点から自分で育てたハーブで「虫よけスプレー」や「ポプリ」を作っておうち時間を楽しみながら、虫よけ対策をしてみましょう。

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庭や鉢植えで育てる人気の「虫よけハーブ」8選

ハーブ専門農場「ポタジェガーデン」は、一年を通して150種100万個のハーブ苗を生産しており、虫よけが期待できるハーブも多数扱っています。人にとってはよい香りで、可愛らしい花が楽しめるものもたくさんあります。さっそく、そんな虫よけハーブの中から人気の8種をポタジェガーデンで生産管理を担当している田村さんが紹介します。

ローズゼラニウムとタンジーの寄せ植え
生産管理担当の田村さんが育てたローズゼラニウムとタンジーの寄せ植え。

タンジー(学名:Tanacetum vulgare

タンジー

黄色いコインのような花を咲かせる。キュウリやカボチャなどの苗につく虫を遠ざける効果があり、コンパニオンプランツとしても有効。

虫よけ:コガネムシ、ハムシ

使い方:地植え・鉢植え・ポプリ

ルー(学名:Ruta graveolens

ルー(学名:Ruta graveolens)

盛夏になると柑橘系の香りの黄色い花を咲かせる。香りは猫やハエが嫌がる。

虫よけ・動物よけ:ハエ、猫

使い方:地植え・鉢植え・ポプリ

レモングラス(学名:Cymbopogon citratus

レモングラス(学名:Cymbopogon citratus)
Kwangmoozaa/Shutterstock.com

シトラールという虫よけ成分を含み、爽やかなレモンの香りが特徴。東南アジアなどでは蛇よけに用いられることも。

虫よけ:蚊

使い方:スプレー・ポプリ

ペパーミント(学名:Mentha×piperita

ペパーミント(学名:Mentha×piperita)

ハーブティーにする代表的なハーブ。安心して肌にも使える虫よけスプレーになる。

虫よけ・動物よけ:蚊、ゴキブリ、アリ、ネズミ

使い方:スプレー・ポプリ

ローズゼラニウム(学名:Pelargonium graveolens

ローズゼラニウム(学名:Pelargonium graveolens)

バラのような豊かな香りで昔から香水の原料にも利用された。

虫よけ:虫全般

使い方:地植え・鉢植え

除虫菊(学名:Tanacetum cinerariifolium

除虫菊(学名:Tanacetum cinerariifolium)
Nick Pecker/Shutterstock.com

マーガレットにも似た素朴な花が可愛らしい。花に含まれるピレトリンが殺虫成分に。

虫よけ:蚊、ハエ

使い方:地植え・鉢植え

オーデコロンミント(学名:Mentha citrata

オーデコロンミント(学名:Mentha citrata)

ミントの仲間の一つで、ネズミを寄せつけない働きがあるといわれる強い香りをもつ。

虫よけ・動物よけ:ゴキブリ、猫、ネズミ

使い方:スプレー・ポプリ

イチオシ! ゴキブリ&コバエの忌避効果が期待できるアロマティカス

アロマティカス(学名:Plectranthus amboinicus / Coleus amboinicus / Coleus aromaticus

アロマティカス

虫よけ:ゴキブリ、コバエ

使い方:鉢植え、一輪挿し

多肉植物特有のぷくぷくした可愛らしい葉を持つアロマティカスは、ゴキブリやコバエを寄せ付けないハーブとして今注目を集めています。鉢植えや一輪挿しは、インテリアグリーンとしても人気急上昇。ミントのような香りがあるため、炭酸水やカクテルに添えたり、サラダとして生食にしたりもできます。トマトソースとの相性がよく、パスタやオムレツに入れて加熱調理してもおいしいハーブです。

代表的な使い方は3つ!手軽にできる「虫よけハーブ」の使い方

虫よけハーブには、代表的な3つの使い方があります。含まれる虫よけ成分の違いにより、適した使い方も変わります。ぜひ、ライフスタイルに合った品種を使ってみて下さい。

地植え・鉢植えで育てて虫よけ/ローズゼラニウムや除虫菊など

ローズゼラニウム
aniana/Shutterstock.com

一番シンプルな「虫よけハーブの使い方」は、虫が嫌うハーブをそのまま栽培することです。家の軒先など自宅の入り口付近にローズゼラニウムや除虫菊、タンジーを植えると、家の中に蚊やコガネムシなどが侵入しづらくなります。野良猫が気になる場合は、「猫いらず」の異名を持つルーや、猫が嫌いなシトラス系の香りを放つオーデコロンミントを植えるのもおすすめです。

漬け込んで虫よけスプレーに/レモングラスやペパーミントなど

虫除けスプレー
Bignai/Shutterstock.com

虫よけハーブを漬け込んだアルコールを、アルコール対応のスプレーボトルに入れて、網戸やキッチン周りなど、虫を避けたい場所にスプレーして使います。肌に使える虫よけスプレーを作る場合は、ハーブスプレー用アルコール10mlに、精製水90mlを混ぜて使います。肌に使用する時のアルコール濃度は10%以下が目安です。肌にスプレーして使う場合、選ぶハーブはハーブティーなど口に入れて安心なものが基本です。毒性が強いタンジーや除虫菊、毒性の指摘があるルーは、虫よけスプレー作りには向きません。これらは地植え・鉢植え、ポプリとして利用しましょう。ハーブスプレー用アルコールの保存期間は約1年です。

*精製水を加えた後は1~2週間で使い切りましょう。

*手作りスプレーを肌に使う場合は、必ずパッチテストしてから使うようにして下さい。

【虫よけハーブスプレー用アルコールの作り方】

  1. 乾燥させたハーブを瓶の半分くらいまで入れる。
    (ハーブを乾燥させると成分が抽出されやすくなり、カビなどの発生を防ぐことができます)
  2. 40度以上のアルコールを、ハーブがしっかり浸るように注ぐ。
    (40度以上のウォッカなどに漬け込むと、ハーブに含まれる成分がしっかりと抽出されます)
  3. 瓶にフタをして、冷暗所で2週間ほど置く。毎日1回以上、瓶を振って混ぜる。
  4. 2週間たったら、ガーゼを使ってハーブを濾す。
  5. 濾したアルコールは、遮光瓶に入れて保存する。

ポプリやサシェで虫よけ/タンジーやルー、レモングラスなど

虫除けハーブ
alicja neumiler/Shutterstock.com

収穫した葉を乾燥させて「虫よけポプリ」として使用します。ミントやルーは葉部に「虫が嫌う成分」が含まれているため、葉を1枚ずつザルの上に並べ、乾燥させて使います。直射日光を避け、風通しのよい日陰で乾かしましょう。日光に当たるとハーブの色が褪せてしまうので、新聞紙などで覆いをかけて乾かすと、色鮮やかさが保たれます。

レモングラスなどの細長いハーブは葉や枝の根元を縛り、逆さに吊るして干します。そのまま飾るか、1cmくらいにカットしてポプリとして使います。タンジーは黄色い花が咲く頃に、ドライフラワーにするのがおすすめです。リボンを結んで、花が下になるように窓際に下げると、虫よけ効果を発揮しながらドライフラワーに変化していくので、ハーブの美しさと香りを長く楽しめます。

虫除けポプリ
LiveParty/Shutterstock.com

虫よけポプリは、お茶パックに入れて、虫の侵入を防ぎたい場所に置くのがおすすめ。小皿に盛るだけでも可愛いのでレースの小袋に入れてサシェを作り、ドアノブや窓際に下げて使うのも素敵です。

おわりに

自分で育てたハーブで「虫よけスプレー」や「ポプリ」を作れば、ハーブが持つナチュラルな虫よけ効果と香りを存分に楽しむことができます。ぜひ、お気に入りを見つけて育ててみてください。

ハーブ栽培
左)生産管理担当の田村さんが育てたローズゼラニウムとタンジーのフェルポット入り寄せ植え。 右)かがまずハーブの世話ができるベジトラグ

Credit

株式会社ポタジェガーデン

香りが自慢のハーブ苗を全国にお届けしています。

インスタグラム https://www.instagram.com/potagergarden_/

楽天市場店 https://www.rakuten.ne.jp/gold/potager/

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