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豪華に咲く!人気の宿根草「ラナンキュラス・ラックス」2025年おすすめ品種ベスト5選

豪華に咲く!人気の宿根草「ラナンキュラス・ラックス」2025年おすすめ品種ベスト5選

春の訪れを告げる植物の中でも、近年ガーデンに欠かせない花としてファンが急増中の「ラナンキュラス・ラックス」。咲き進むにつれさまざまな表情を見せてくれて、一度育てると誰しもが虜になる魅力的な花ですが、現在は限られた生産者のみ苗の生産が行われています。いち早くこの「ラナンキュラス・ラックス」の生産販売に取り組み、初心者でも安心して育てられる株づくりを行っている平田ナーセリーから、2025年おすすめの品種や夏越しのコツ、楽しみ方をご紹介します。

宮崎から世界へお届け! 人々を魅了してやまない「ラナンキュラス・ラックス」

春の庭で輝くように咲くラナンキュラス・ラックス。

一度植えたら毎年花が咲く宿根性のラナンキュラス・ラックス(Ranunculus Rax series)は、ほとんど病害虫が付かない強健さを持ち、初心者の方でも育てやすい性質でありながら、全体にワックス塗ったような光沢とセミダブルの繊細な花弁の重なりや、ガーデンに植えた際の他の植物と調和するやさしい色合いと多くの魅力を備えた近年話題の植物です。

このラナンキュラスの画期的な品種の誕生は、九州・宮崎のナーセリー、綾園芸の「植えっぱなしでも毎年花が咲くラナンキュラスを!」という強い思いが込められた育種の結晶です。世に送り出されたラックスシリーズの花びらは、まるでワックスを塗ったような光沢のある独特の表情を見せることから、ラナンキュラスとワックスを掛け合わせて「ラックス」と名づけられました。

ラナンキュラス・ラックスは、春早くから咲き始め、1株から何十輪という花を咲かせ、切り花にしても花もちがよく、咲き進むにつれてさまざまな表情を見せてくれます。

ラナンキュラスの常識を変えた! 初心者にこそ植えて欲しい「ラナンキュラス・ラックス」

花色のバリエーションが多いラナンキュラス・ラックスを何株も咲かせて春爛漫の花壇。ラックスは植えるだけで、庭のフォーカルポイントになります。

ラックスが誕生する以前のラナンキュラスといえば、春を彩るガーデンの花の一員として、また切り花としても広く愛されてきた花ですが、栽培においては日本の夏の高温多湿や冬の寒風が苦手で、植えっぱなしにしておくと夏には球根が地中で腐ってしまうことから、掘り上げて管理しなくてはならないなど気難しい植物とされてきました。

しかし、ラナンキュラス・ラックスは植えっぱなしで夏を越し、寒さで多少葉が凍っても冬を越してくれます。

病虫害もほとんどないので初心者でも簡単に育てられるのが魅力。庭植えはもちろん、鉢栽培でも簡単に育てることができます。ベランダならラックスさえあれば、春爛漫の雰囲気を手軽に演出することが可能です。

「ラナンキュラス・ラックス」2025年おすすめ品種ベスト5選!

今では数多くのラナンキュラ・スラックスの品種が出回り、色も草姿もさまざまでコレクションする人もいるほど。平田ナーセリーの生産している品種の中から、農場長おすすめの品種を5種ピックアップしてご紹介します。

黄金花の ‘ピュタロス’ 

【ピュタロス】春らしい明るいイエローの花色、そして最高の輝きをまとった品種です。花立ち抜群でコンパクトにまとまった姿も魅力。草姿のまとまりの良さから鉢植えにもおすすめの品種です。

気品のある花色 ‘ヴィーナス’ 

【ヴィーナス】2024年発表の最新品種です。柔らかなピンクの花色は、名の通り美の女神を思わせる気品のある色調。春色のガーデンの主役として、寄せ植えに愛らしさをプラスするなど、他の植物にも調和します。

すらりと高い草姿 ‘サティロス’

【サティロス】アンティークな雰囲気のあるイエロー~オレンジの花色で、花茎がしっかりと立ち上がり、草丈も比較的高くなるので、ガーデンの奥側や花壇の背景としても活躍します。長い花茎を生かして切り花としての利用もおすすめです。日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2015ガーデニング部門 「最優秀賞」受賞花。

気温変化で花色が変わる ‘アイオリア’

【アイオリア】青みを帯びた淡い紫からクリーム色まで、気温変化で大きく花色が変化するので、見るたびに心惹かれると好評の品種。ブーケやアレンジメントなど切り花としても人気。

アプリコットの濃淡が美しい ‘ベスタリス’

【ベスタリス】落ち着いたアプリコット色の花びらは、中心がピンクがかり、咲き始めから満開までニュアンスカラーが楽しめるおしゃれな品種。草丈は比較的高くなるので、花壇の後方でも存在感を発揮します。切り花としても楽しめる品種です。

育てるほどに大株になる楽しみいっぱいの花

左は、1株を植え付けて2年目の開花。右は、その3年後の5年目。花のボリュームが年々増えるのも魅力。

ラックスは生育旺盛で、地中でも球根がどんどん増えていきます。1年で球根の数は3〜5倍に増えるため、株は年々見事に大きくなり、花数も驚くほど増えていきます。一度買ったらどんどん増えるコスパのよさも魅力。手にした日から毎年、ラックスの花でいっぱいの春の風景が約束されます。

ラックス
左/春にふさわしい華やかな花を咲かせるラナンキュラス・ラックスシリーズ。右/ラックスを栽培する平田ナーセリーの農場長、白田徹さん。

このラックスの花苗を生産する平田ナーセリーの農場長である、白田徹さんにラックスの魅力と栽培のコツを伺いました。

「ラックスの花苗を生産できるナーセリーは限られていますが、平田ナーセリーでは育種者の草野さんからラックスの球根を直接分けていただき、苗の生産を行っています。ラックスの魅力はとにかく花束のように咲くたわわな花。この本来のラックスの魅力を届けるために、平田ナーセリーでは球根を分球せず、大きな塊のまま鉢に植え付け栽培しているため、最初から2年目以降のような見事な花つきを楽しんでいただけます。春に一斉に開花し始めたときには、花束を贈られるような感動を味わえると思います。

平田ナーセリー独自の育成方法でお届けする失敗しない丈夫な苗

すべての株に十分に光と風が当たるように鉢の間隔をあけて育てている平田ナーセリーの圃場。スクスク育つラナンキュラス・ラックスの大鉢がずらりと並ぶ。

以前から球根は大きな塊で植えていたのですが、鉢も大きくし6号サイズに植えて生産をしています。ラックスの苗といえば、通常3〜4号の小さなポットで、球根が1球植えられているのですが、平田ナーセリーでは先ほども言ったようにラックス本来の魅力をお届けしたいので、大きな球根を大きな鉢で、多くの土で栽培しています。ですから球根のパワーからして違いがあり、土の量に応じて根の張りもよいので、その分、花数が多いのはもちろん、株に体力があるのでどなたにも苦労なく栽培していただけます。

シェルのような艶めきが特徴。

ラナンキュラスは多湿を嫌うため、平田ナーセリーでは、水はけがよく肥料もちのよいオリジナルブレンドの土を用いています。ポットも土がたっぷり入り、水が滞留しない形状のものを吟味して選び、植えつけしています。

もう一つのこだわりは、生長ホルモン剤を一切使用しないこと。輸送費や生産場のスペースの効率化のためコンパクトに育てようと、どうしてもホルモン剤(矮化剤)を使用してしまいがちです。しかし、植物にとってホルモン剤は大きなストレスになってしまいます。つぼみのまま咲かなかったり、球根が太らない・増えないなどの影響が出る場合も。ストレスを感じたまま休眠に入ると、上手く夏越しできないこともあります。平田ナーセリーの農場では、ホルモン剤を使用せず、贅沢なほどのスペースを使い、鉢と鉢の間隔を充分にとり、全ての葉に光と風を当てて、しっかりとした株に育てています。

動画で作業をチェック! 6号鉢のラックスの植え替え方法

さらに素晴らしいパフォーマンスを楽しむために、購入して到着した6号サイズからさらに大きな鉢に植え替えましょう。 ラックスの一番の成長期は、10〜3月。6号鉢でもたくさんの花を咲かせますが、1月下旬には根詰まり(ポットバンド)を起こし、成長が止まってしまいます。

お届け時期にポットから抜き出すと、根がびっしり!

そこで、お届けした苗を6号サイズの鉢から10号サイズの鉢に植え替えることで根詰まりせず、根がさらに成長。限られた成長期間中にたくさんの花を咲かせて子孫を残そうとするので、次々に花茎を立ち上げてきます。

<準備するもの>

左から時計回りにナーセリーの土、オールパーパス、SOIL FOOD、メネデール、土のお守り、べニカXガード粒剤。

・10号(直径30cm)の鉢
オリジナル培養土「ナーセリーの土 18L」 
元肥として万能肥料の「オールパーパス」
土の活性化に欠かせないの「SOIL FOOD」
アブラムシ対策の殺虫殺菌剤「ベニカXガード粒剤」
土の状態をリセットする「土のお守り」
植物活力剤「メネデール」

【植え替え前の準備】あらかじめ、「ナーセリーの土 18L」に、元肥として「オールパーパス」「SOIL FOOD」を混ぜておきます。この時、アブラムシ対策として殺虫殺菌剤「ベニカXガード粒剤」と、根の生育を助けたり、土中に発生する球根の腐敗菌を吸着してくれる「土のお守り」を一緒に混ぜ込むと効果的です。

ラナンキュラス・ラックスの植え替え・株分けの手順

手順1】10号鉢に土を適量入れます。

【手順2】ラックスを鉢から抜き出し、植え替え後すぐに発根するように「土のお守り」をかるく振りかけます。この時、根鉢を崩さないように注意しましょう。

【手順3】根株を10号鉢に入れ、肥料を混ぜておいた土を周りの隙間に入れるだけで完了です。茎や葉の部分が土の中に埋まってしまうと、灰色かび病などの病気の原因になるので、深植えにならないように注意しましょう。

【植え付け後】植え替えが終わったら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりします。この時、植物活力剤「メネデール」を入れた100倍液で水やりすることで、植替え時に傷ついた根をより早く癒やし、発根を促してくれる効果が期待できます。

ナンキュラス・ラックスを丈夫に育てるのに使いたい「有機100%プラス」(左)と「菌の黒汁」

【植え付け後の施肥】ラックスは、思いのほか大食漢ですので、定期的に肥料を施しましょう。10号鉢に植え替えたラックスは、2~3年は植えっ放しです。土が硬くなり排水が悪くならないよう、有機液肥の混合液を7~10日に1回のペースで与えるとよいでしょう。

ラナンキュラス・ラックスの夏越しの秘訣

花いっぱいで寄せ植えの主役にもなるラナンキュラス・ラックス。

近年当たり前のように夏が来るたびに猛暑の記録を塗り替えるような異常気象が発生しています。「ラナンキュラス・ラックス」は耐寒、耐暑性が強い植物ですが、36℃を超えるような暑さには耐えられない個体も出てきます。

夏を上手に乗り切るコツは、できるだけ休眠期の球根を過湿にしないこと。地植えであれば10~15cm程度盛り土をして、水はけをよくして植えつければ植えっぱなしで育てられます。

鉢植えの場合は、5~6月に地上部が枯れ始めたら徐々に水やりの回数を少なくしていきます。地上部が枯れたら、雨が当たらない風通しの良い軒下などに鉢ごと移動して夏越しさせます。夏越ししている期間の水やりは不要で、日中の暑さが和らぐ9月後半~10月から水やりを開始します。

芽が出でくるまでの間は表土がしっかり乾くまで待って水やりをするのがポイントです。

鉢植え・地植えともに、3年に1回は植え替えてあげましょう。ラナンキュラスをはじめとするキンポウゲ科の植物は、連作障害(れんさくしょうがい/同じ場所で長く育て続けていると生育障害が起こること)に敏感です。5年も同じ場所で育て続けていると、徐々に株が衰退しはじめます。

植え替えのベストタイミングは、お住まいの地域で、ヒガンバナが自然開花する頃の晩秋です。

3年以上育てると、1株が2〜4株に増える楽しみも。長く育てて増やすとお得! なのもラナンキュラス・ラックスの魅力。

3年以上育てると、植替え時に取り出した球根は肥大しています。大きく育った球根を優しく手で株分けすると、写真のように1株が2〜4株に増える楽しみもあります。長く育てて増やすとお得! という特典があるのも、ラナンキュラス・ラックスの魅力です。

ラナンキュラス・ラックスの株分けの方法を動画でチェック!

切り花としてフラワーアレンジでも満喫

ラナンキュラス・ラックスは室内栽培はできませんが、よく枝分かれして次々に花が咲くので、切り花としても重宝します。水の吸い上げもよく花瓶のなかで長もちし、切ってからも咲き進むので、室内でその繊細な変化を間近に観察することができます。ちなみに花屋さんでは1本500円以上することが多いので、自分で栽培すれば豪華なブーケを気軽に楽しむことができますし、プレゼントにしても喜ばれます。

超お買い得! 3月発送&農場直送のラナンキュラス・ラックスの大鉢

平田ナーセリーのオンラインショップでは、花色バリエーションを豊富にご紹介! 以下バナーからチェックを。

お届けするラナンキュラス・ラックスは、平田ナーセリー独自のこだわり栽培で大鉢6号サイズを農場直送。一番育てやすく、本来のラナンキュラス・ラックスの魅力を楽しめる時期、3月発送の株のご予約を承っています。

丈夫な花茎が何本も上がり始めているので、届いて間もなく豪華な開花が楽しめます。24品種の豊富なバリエーションから選べます。春の訪れを身近に感じられる花、ラナンキュラス・ラックスで庭風景を一新してみませんか?

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