お祝いのギフトなどに使われることが多く、高級なイメージがある胡蝶蘭。贈ることもあれば、いただき物で手に入れることも多いのではないでしょうか。そんな胡蝶蘭の基本的な知識や手入れ方法、季節別の管理方法、植え替える方法、注意点をご紹介します。

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胡蝶蘭についての豆知識を紹介!

胡蝶蘭

胡蝶蘭(コチョウラン)はラン科の植物で、コチョウラン属(Phalaenopsis属)の植物です。

もともとは東南アジアの原産で、温暖な気候を好みます。冬に最低気温が10℃を下回る九州以北では栽培のために温室が必要となるため、希少性と相まってやや高額なブランドのある花として扱われ、ギフトにもよく使われます。

花言葉が「幸せが飛んでくる」であることから、贈り物としても好まれているようです。

原種の中には香りがする花を咲かせるものもありますが、どんなシーンでもギフトとして使えるように、品種改良で作られた品種は香りがないものがほとんど。品種改良は花や株のサイズ、咲きやすさなどのさまざまな面で行われています。

以前は胡蝶蘭というとギフト用の大株の流通が多かったのですが、近年は小型サイズの「ミニ」、ミニと大株の中間のサイズの「ミディ」などの小型の品種も作られるようになり、ギフトだけではなく、自分で買って楽しんだり部屋に飾ったりする人も増えてきています。

花色は白、黄色、オレンジ、赤、紫、青など多様で、ベースの色に異なる色の模様が入る品種なども作られています。栽培技術が確立されているので、温度管理された栽培環境があれば通年開花させることができ、一年を通じて開花株を目にすることができます。

胡蝶蘭の育て方や、管理で欠かせない大切なことをチェックしよう!

胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭の育て方や、管理をする上でポイントとなることを紹介します。

置く場所

コチョウランの育て方

胡蝶蘭はもともと熱帯雨林の樹木の幹などに着生して生きている植物です。

葉が茂った樹木の木漏れ日を浴びながら育つ植物なので、常に強い日ざしが当たるのは好みません。できる限り明るい場所で育てるのがよいのですが、一日中直射日光が当たるような場所は避けましょう。

終日明るい木陰や軒下、サンルーム、薄いカーテン越しの日光が当たるような場所が適しています。直射日光にあまり長い時間当たると、葉の一部が焦げたようになる「葉焼け」を起こしてしまいますが、気温が上がらない午前中に1時間程度当たるだけなら大丈夫です。

胡蝶蘭は全く風が動かない室内や、風が強すぎる環境は苦手なので、適度に風通しのよい場所に置きましょう。室内であっても、人の行き来があるような場所なら風通しは十分です。

マンションのベランダは、特に高層階になると通風がよすぎてしまいます。そうした場所では、周りに他の植物を置いたり、風があまり当たらない位置を選んで置くようにしましょう。

室内に置くときは、エアコンの風が当たる場所は避けましょう。胡蝶蘭はずっと風が当たっている場所が苦手で、なおかつエアコンの風のような乾燥した風はさらに苦手だからです。

胡蝶蘭は花持ちのよいのが特徴ですが、いくつか気をつけるべきポイントもあります。

胡蝶蘭の花の中心には雄しべと雌しべが一体になったずい柱(ずいちゅう)という部位があります。ここには花粉の塊がついているのですが、触ると取れてしまいます。

花粉が取れると花は、他の花に花粉を受け渡す役割を終えたと勘違いして、しおれてしまいます。花びらや花茎を多少動かしても花粉が取れることはないのですが、花の中心部をいじると花粉が取れてしおれてしまいますので気をつけましょう。

特に小さなお子さんやペットがいる家は、花に触れられないような置き場を工夫するとよいでしょう。

胡蝶蘭だけではなく、多くの花は咲き進むに従って体内からエチレンガスを出します。エチレンガスは植物の果実の成熟を促す働きもあるのですが、同時に老化も促してしまいます。エチレンガスはリンゴなどの果物から発生することが知られているので、リンゴなどの果物から離しておくのがよいでしょう。胡蝶蘭以外の花の切り花も、エチレンガスで花もちが悪くなるので、果物のそばに置くことは避けましょう。

水やり

胡蝶蘭の水やり

ギフトでもらったり、市販の鉢植えを購入した胡蝶蘭は、ほとんどの場合がポリポットに水ゴケで植えられています。水やりは水ゴケがしっかり乾いてから行います。

春から秋の生育期は根がよく水を吸い、気温も高くて水ゴケが乾きやすい時期ですが、それでも水やりをしてから7〜10日程度は待ってから水を与えます。

風通しがよい場所では水ゴケの表面がすぐに乾いたり、場合によっては表面に乾いた根しか出ていない場合もあります。しかし、そんな状態でも鉢の中にはまだ湿り気が残っている場合もあるので、可能であれば鉢やポットの底穴に指を入れてちゃんと乾いているか確認してみましょう。

市販の胡蝶蘭だと透明のポリポットに植えられている場合もあります。透明ポリポットだと鉢の内部の様子が目で見て確認できるので、まだ湿っているようであれば水やりは控えましょう。

水やりの際、水は鉢(ポリポット)と同じくらいの大きさのコップ1杯程度を与えます。部屋や家具を濡らさないように鉢受け皿を使っている場合は、水を貯めたままにしていると根が傷んでしまうので、毎回水を捨てましょう。

冬の間はさらに水やりを控えます。

胡蝶蘭の自生地では、寒い時期は同時に乾季でもあります。胡蝶蘭は寒くなると葉や根を出して体を大きくする成長をやめ、根で水を吸う働きも弱くなります。そうした時期に水をたっぷりと与えてしまうと、過湿で根が傷んでしまいます。

もともと胡蝶蘭は木の幹肌などにくっついて育つ植物(着生植物)で、根が空気にさらされた状態を好みます。したがって、冬の間は必要な分の水を吸ったら、根がさっと乾く程度の分量の水やりを心がけましょう。鉢の表面に根が露出しているようであれば、そこにぬるま湯を霧吹きでかける程度でもかまいません。

冬は水道の水も冷たくなっていますが、室温〜30℃程度の水を与えた方が、根が傷みにくいです。給湯器のお湯が利用できるようであれば、手で触れて熱くない程度のお湯を出して、鉢のサイズの1/2〜1/3程度の量のお湯を与えるとよいでしょう。

春から秋の生育期であれば、昼間の明るい時間に根がよく水を吸うので、午前中に水やりをすると加湿な状態が長く続くのを避けられます。

また、胡蝶蘭は明るい昼間に光合成を途中まで行い、夜になると二酸化炭素を吸って光合成の続きを行います。このときに葉の気孔という穴を開くのですが、空中の湿度が低いと体力を消耗してしまいます。水やりに加え、夜寝る前に、胡蝶蘭にサッと霧吹きをしてあげると体力の消耗を防ぐことができ、より元気に育てることができます。

ギフト用の胡蝶蘭だとポリポットがラッピングされていたり、複数の株を大きな鉢に詰め込んであることがあります。この状態のままだと株が加湿になったり、傷みやすいので、ラッピングを外して一株ずつ育てましょう。

温度管理

胡蝶蘭の温度管理

胡蝶蘭が最もよく生育するのは気温20℃前後です。

朝、昼、夜では当然気温が変わってくるので、一日の気温が18〜25℃程度に収まるのが理想的です。この温度帯は、人が快適に暮らすことができる温度帯でもあるので、十分な明るさと通風があるなら、エアコンなどで温度管理された室内で育ててもよいでしょう。

戸外で育てるなら、春であれば最低気温が15〜18℃を超えるころから外に出すことができます。気温が40℃近くなる真夏は生育が鈍くなってしまうので、風通しのよい日陰に移動させるか、冷房が効いた室内に入れます。最高気温が30℃程度になってきたら、再び外に出し、最低気温が15℃になる頃を目安に室内に取り込みます。

室内に取り込む際は、リビングなど人が生活しやすいように温度管理された場所であればなおよいですが、暖房の風が直接当たらないように気をつけましょう。また、部屋の中でも足元と天井近くでは10〜15℃の温度差があるといわれています。

胡蝶蘭は多少の時間であれば10℃程度までであれば耐えますが、常時寒い場所では枯れてしまいます。冬の室内での置き場の注意点としては、第一に床に近い低い場所に置かないことです。第二に、外の冷気が入ってくるので、あまり窓のそばに置かないことです。

胡蝶蘭は温かい時期に生育し、気温が下がってくると花芽ができて開花します。

現在流通している胡蝶蘭はさまざまな原種を交配して作られた品種が多くあります。種類によってどのくらいの寒さで花芽ができるかはまちまちですが、夏の暑い時期を経て、最低気温が18℃程度になるとたいていの種類は花芽ができます。

同じ品種であっても、外で栽培していて早めに室内に取り込んだ株と遅れて取り込んだ株だと、咲く時期がずれることがあります。涼しい戸外に置く期間を変えることで、開花をずらすこともできます。

胡蝶蘭は咲き終わり後の手入れが大切! また花を咲かせよう

胡蝶蘭の花後の管理

続いて、花が咲き終わってからの手入れの仕方を紹介します。

手入れ方法

胡蝶蘭の花後の管理

育て方が分からずそのまま枯らしてしまう人も少なくありませんが、咲き終わった胡蝶蘭もちゃんと手入れをすれば、再び花を咲かせてくれます。

花が咲き終わったら、まずは花茎を支えていた支柱を外しましょう。

支柱と花茎はビニールタイやクリップなどで留められているので、まずこれを外します。支柱は植え込み材の水ゴケに差し込んであるので、引き抜くことができます。花茎はつけ根で切り取ります。

たくさんの花が咲いた株であれば、花茎の節(所々突起がある部分)を4〜5節残して切ると、条件がよければ1〜2か月で新しい花芽が出て2回目の花が咲きます。

ただし咲くかどうかや、咲く花の数は品種や栽培環境によります。特に、葉や根が傷んだ株では、体力を使うためおすすめしません。また、小型の胡蝶蘭では、株が小さく2度咲く体力がないものが多いので、花茎をつけ根で切り、春から秋までしっかり育てて株を充実させ、次の冬に花を咲かせることを目指しましょう。

飾り方

胡蝶蘭の切り花

花がすっかり咲いたら、切り花として楽しむことができます。花器に飾りやすい長さで花茎を切り、活けましょう。花だけを切って水に浮かべるのも美しく、おすすめです。

株のほうは、気に入った鉢や鉢カバーにそのまま入れるだけで、観葉植物として楽しむことができます。株姿を楽しむには、コルク板などに張りつかせる「着生」もおすすめです。着生させる素材としてはコルク板、ヘゴ板、焼き杉板、素焼きの植木鉢のかけらなどが適しています。

胡蝶蘭を着生させるには、着生させたい素材の上に水で戻した水ゴケを薄く広げ、その上に根をほぐした胡蝶蘭を木綿糸などで縛りつけて固定します。1年ほど経つと、根が素材に張りついていって、野性味あふれる姿を楽しむことができます。着生させるのは、植え替え同様春から秋の生育期が適しています。

胡蝶蘭を長持ちさせるための植え替え方法は?

胡蝶蘭の植え替え

胡蝶蘭を長く育てるためには植え替えが必要です。ここでは胡蝶蘭の植え替え方をご紹介します。

準備する

胡蝶蘭の植え替え

植え込みの用土(植え込み材、コンポスト)は水ゴケか小粒のバークチップを使います。

鉢は素焼き鉢かポリポットを使います。

植え込み材は水ゴケがより水もちがよく、バークチップは水はけがよいです。鉢はポリポットを使うと水もちがよく、素焼き鉢のほうが植え込み材が乾きやすいです。鉢は、左右に広がった葉の先端同士の間が25cmを超えるような大株であれば4〜5号(直径12〜15cm)、ミニやミディであれば2.5〜3.5号(直径7.5〜10.5cm)程度のものを使います。

そのほか、ハサミや、あれば園芸用ピンセットなどの道具を用意します。

他の株から病気がうつらないよう、鉢は新しいものを使い、使う用具や手指はあらかじめ消毒用アルコールや漂白剤などで消毒しておきます。

乾燥水ゴケを使う場合は、丸1日水につけて戻しておき、ザルに上げて水を切っておきます。固く握って水が滴り落ちないくらいまで水が切れているのが理想です。

植え替える

胡蝶蘭の植え替え

胡蝶蘭の植え替えは4月が適期で、2年に1回を目安に行います。最低気温が18℃を上回る頃に行いましょう。着生させている場合は、植え替えは不要です。

活発に成長している時期に植え替えるほうがその後の生育がよいのですが、真夏だと新しい根が出にくく、秋だと十分に生育する前に寒くなってしまいます。遅くとも6月頃までには済ませておきましょう。

胡蝶蘭は通年流通しているので、手に入れる時期もまちまちかもしれません。理想としては冬から早春に花が咲いたあとに、暖かくなって気温が安定してきたころに行いたいところですが、真夏や秋に手に入れた場合は、春まで待って植え替えましょう。

ギフト用の大鉢では何株も植えられていますが、じつは1ポットに1株ずつ植えたものが寄せ鉢になっています。植え替える場合も、1株ごとで植えましょう。

植え替えの作業としては、まず鉢から株を取り出します。

ポリポットの場合は、全体を軽く揉むと固まった根が緩んで取り外しやすくなります。根を傷めないように、ポリポットをハサミなどで切って外してもかまいません。

素焼き鉢の場合は、水ゴケと鉢の間にピンセットや割りばしなどを入れて、根鉢を少しずつ緩めながら取り出していきます。素焼き鉢だと根が張りついてしまっていることがあります。干からびた根であれば気にせずハサミなどで切ってしまってかまいません。まだしっかりとした根であれば、鉢を金槌などで割ってもよいでしょう。

株を鉢からはずしたら、古い水ゴケやバークチップを取り除き、黒くなったり干からびたりした根をハサミで切り取っていきます。

水ゴケ植えする際は、まずゴルフボール大に水ゴケを固く丸めます。それを植え替える株の真下に入れて、その周りを根が包むようにします。植え付ける予定の鉢の直径より一回り大きくなるよう、さらにその上に水ゴケを重ねていきます。これを鉢に詰め込んでいきます。

ガーデニングで行う鉢への植え付けとは、やや方法が異なりますが、植え付け後、株を持って鉢ごと持ち上げても鉢から抜けないくらい固く植え付けるのがポイントです。

バークチップ植えは、一般的な草花の植えつけと似ています。

まず、鉢底が見えなくなる程度にバークチップを鉢に入れます。そこに、ウォータースペースが5mm〜1cmくらいになるよう想定して株を入れ、バークチップを入れていきます。割りばしなどでつついて、バークチップがしっかり鉢に入ったら完成です。

植え替え後は水ゴケ植えであれば15〜20日、バークチップ植えであれば7日程度経ってから水やりを始めます。

ちなみに植え込み材と鉢は組み合わせによって乾き方が異なり、一般的な資材を使った以下の組み合わせでは①が最もよく乾き、④がもっとも乾きにくくなります。

①素焼き鉢にバークチップ植え

②ポリポットにバークチップ植え

③素焼き鉢に水ゴケ植え

④ポリポットに水ゴケ植え

①はとても乾きやすいので頻繁な水やりが必要になりますが、水やりが好きな人なら苦にならないかもしれません。

②は乾きやすいバークチップを使いますが、ポリポットに入れているので鉢内の湿り気は素焼き鉢よりも長く保たれます。水ゴケ植えだと根腐れさせてしまいがちな人はこちらがおすすめです。

③は水もちのよい水ゴケを使いますが、水分が表面から抜けやすい素焼き鉢なので、湿りすぎになりません。水ゴケの中心部には水気が長く残るので、多少水やりの間隔があいても水切れで枯らしにくいといえます。

流通している胡蝶蘭の多くは④の組み合わせで植えつけられています。水もちのよい水ゴケを、これまた水を逃がしにくいポリポットで植えることで、鉢内に長く水気が残り、頻繁な水やりをしなくてもよく、数千〜数万ポットを栽培する生産家がローメンテナンスで育てるための組み合わせです。

この組み合わせの胡蝶蘭に、ガーデニングの草花と同様の頻度で水を与えてしまうと、あっという間に根腐れしてしまいます。

どうしても胡蝶蘭を根腐れさせてしまうという人は、植え替えの際に①〜③の組み合わせを選ぶとよいでしょう。そのまま育てるのであれば、多肉植物と同じペースで水やりをすると枯らしにくいかもしれません。

胡蝶蘭を季節別に管理するときのポイント!

胡蝶蘭の育て方

それぞれの季節で、胡蝶蘭を管理する上で注意すべきポイントを紹介します。

春夏の管理

胡蝶蘭の春夏の管理

徐々に気温が上がり、安定して最低気温が18℃を超えるようになったら戸外に出すことができます。

植え替えを行うなら、4月のうちに済ませましょう。温かくなると同時に、月に1〜2回程度液体肥料を施し始めます。「ハイポネックス原液」であれば2,000倍が目安です。市販の洋ラン用の肥料を使うのでもよいでしょう。

梅雨に入ると水ゴケが乾きにくくなるので、しっかり乾いてから水やりを行うようにしましょう。

猛暑の時期はなるべく涼しい環境を用意します。室内に明るい場所があるなら、取り込んで冷房をかけておくと暑さで傷みにくいです。

秋までは外で育てるなら、日が当たらず風通しのよい場所に置くとよいでしょう。ベランダでは床が熱くなるのがよくないので、同じ場所でも高い場所に置いたり、吊り下げたりするほうが夏越ししやすくなります。

秋から春までは多少直射日光に当たっても平気ですが、暑い時期に直射日光が当たるとあっという間に葉焼けするので、夏の間は日差しを避けましょう。

秋冬の管理

秋冬の胡蝶蘭の管理

夏至を過ぎると徐々に日が短くなるものの、引き続き暑さが続きます。近年では秋分の日を過ぎても猛暑が続くことがありますが、太陽の位置はだんだんと低くなってきます。

太陽の位置が低くなるに従って、夏の間は日が当たらなかった場所にも日が差すようになります。思わぬ葉焼けの原因となるので、突然強い光が当たらないように気をつけましょう。

徐々に気温も下がってきますが、1日の気温が18〜25℃に収まる時期は胡蝶蘭にとって最も過ごしやすい時期でもあります。できるだけ明るい場所に長く置いて、しっかり生育させましょう。

外の気温が15℃を下回る頃までには、外に出しておいた株は室内に取り込みます。だんだんと根が水を吸わなくなるので、あまりたくさん水をやってしまうと、鉢の中の加湿状態が長く続くようになってしまいます。鉢の中がしっかり乾いたことを確認してから水やりを行いましょう。

室内では暖かい場所で管理しますが、暖房の温風が当たる場所は避けましょう。人が生活しやすい程度の湿度50%を目安に加湿器をかけると、乾燥で株が傷みにくくなります。

胡蝶蘭の管理で注意すべき点は?

傷んだ胡蝶蘭の葉

胡蝶蘭を育てていると下の葉が黄色くなってくることがありますが、必ずしも株が傷んでいるわけではありません。

胡蝶蘭は、他の常緑の植物と同様に、古くなった葉を落とすことがあります。下の葉が黄色くなったら、まずはその葉だけ取り除いて様子を見ましょう。

胡蝶蘭の葉は肉厚で、中に水や養分を蓄えています。いわば多肉植物の葉のような働きをしています。多肉植物でも水やりが足りないとシワが寄ってくることがありますが、胡蝶蘭も同じで、水が足りない時にはシワが寄ってきます。水切れでシワが寄った葉は、水を与えれば元の葉に戻ります。

水やりをしても葉のシワが改善しない場合は、根が傷んでいて水を吸い上げることができない可能性があります。

これは、根が過湿になっていることが原因で、根腐れをしていると起こる現象です。水をやってしばらくしても葉のシワが直らないようであれば、植え替えをして腐った根を取り除きます。

根腐れを防ぐためにも、水ゴケがしっかり乾くまで間隔を置いてから水やりをするようにしましょう。

胡蝶蘭を適切に手入れしよう! 二度咲きも期待できる

胡蝶蘭の花

お祝いのギフトとして贈られることも多い胡蝶蘭は、しっかり育てれば何年も楽しむことができます。また、適切に管理すれば、手に入れたときにあった花茎からもう一度花が咲く二度咲きも期待できます。

胡蝶蘭を長く楽しむためには、季節に応じた場所で適切なやり方で育てることが重要です。置き場所さえ適切なら、頻繁な水やりも必要なく、案外育てやすい植物であることに気づくかもしれません。ぜひ、胡蝶蘭を長く楽しんでみて下さい。

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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