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お部屋のインテリアに! 観葉植物のおすすめの種類と特徴をご紹介!

お部屋のインテリアに! 観葉植物のおすすめの種類と特徴をご紹介!

Followtheflow/Shutterstock.com

インテリアに観葉植物を取り入れたいと考えている方は多いのではないでしょうか。でも、「観葉植物といっても種類がありすぎて、どれを選んだらいいのか分からない」「見た目だけで選ぶとメンテナンスが大変だったり、予想以上に大きくなって邪魔になったりと、失敗が怖い」と二の足を踏んでいる方も多いのでは? この記事では、観葉植物を選ぶ時のポイントや、サイズごとにおすすめの種類をご紹介していきます。ぜひインテリアを彩る観葉植物選びの参考にしてください。

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観葉植物を選ぶ時のポイント

観葉植物をインテリアに取り入れるなら、これから数年、長ければ数十年一緒に暮らしていくことになります。そのため「衝動買い」は避けたいもの。室内の環境に合うものや、ピッタリのサイズ感、一年を通してどれくらいのメンテナンスが必要なのか、よく把握して迎え入れるとよいでしょう。

置き場所

窓辺の観葉植物
CLICKMANIS/Shutterstock.com

観葉植物は、室内に飾ることを前提に購入しますね。ということは、たっぷりの日差しがなくても生きていける植物だということになりますが、まったく日が差さない場所では枯れてしまいがちです。一口に観葉植物といっても、数時間は日が差し込む明るい窓辺でなければ弱るもの、レースのカーテン越しの弱い光でなければ葉焼けしてしまうものなど、植物によって性格がまったく異なります。飾る場所にはどれくらいの光量が得られるかによって、育てられる観葉植物も変わってくるので、まずは置き場所の四季を通した光量を把握しておきましょう。

また、迎え入れる植物がどのような環境を好むのかも、知っておきたいもの。暑さに強く寒さに弱いのか、寒さに強く暑さに弱いのか、それだけでもずいぶん管理の仕方が変わってくるものです。そこで、原産地を確認してみましょう。原産地が分かれば、その地域の気候も調べることができますね。亜熱帯地域のジャングルなど、弱い光の中で生きてきた、暑さには強いけれど乾燥や寒さに弱い植物もあれば、乾燥した砂漠で生きてきた、寒さや多湿を苦手とする植物もあるでしょう。このように、原産地の気候から、その植物の特性と管理のポイントを知ることができます。グリーンショップの専門スタッフに、もともとどんな気候・環境で育ってきた植物なのかを相談してもよいでしょう。

サイズ

観葉植物のある部屋
New Africa/Shutterstock.com

観葉植物は、小型・中型・大型と、そのサイズもさまざま。小型サイズは、テーブルや棚、シェルフなどに飾るのにちょうどよく、手軽に取り入れられるため、人気です。必要に応じてラクに日差しが届く場所に移動できるのもいいですね。中型サイズは、種類によってインテリアの印象に大きく影響を与えます。存在感のある大きな葉がトロピカルな雰囲気を持つもの、放射状に直線的なラインを伸ばすモダンな姿のもの、造形美を感じる美しい葉で魅了するものなど、合わせる鉢もそれぞれにマッチしたデザインを選びたいものです。大型サイズは、その部屋を印象づけるフォーカルポイントになります。リビングや吹き抜けのある部屋などに配することが多いので、存在感のある大きな枝ぶりを楽しめる植物を選ぶとよく映えます。

育てやすさ

サボテンと多肉植物
panattar/Shutterstock.com

観葉植物は、人が暮らす空間にあって長く共存することになります。メンテナンスの面で一番に注目しておきたいのは、生育スピードです。「どんどん葉を茂らせる姿に生命力を感じる」という方もいるでしょうが、この場合は剪定や手入れの手間が増える傾向にあります。枝葉が茂りすぎて邪魔になりがち、形が崩れて見映えが悪い、という結果になることも。こまめに手入れできないという場合は、生育スピードが遅くあまり形を変えないものや、多肉質で頻繁に水やりをしなくても丈夫に育つものなどを選ぶとよいでしょう。また、植物によってはつるをぐんぐん伸ばすもの、縦方向に伸びるもの、横張りが大きくなるものなど、成長の仕方が異なるので、空間に合うものを選ぶことも大切です。

おすすめの観葉植物【小型】

ここでは、テーブルやデスク、シェルフや窓辺を彩るアイテムとなる、比較的小型の観葉植物を取り上げます。サイズが小さいと持ち運びしやすいので、模様替えも簡単にできますよ!

シュガーバイン

シュガーバイン
JenJ_Payless/Shutterstock.com

シュガーバインは、ブドウ科ツタ属の常緑性多年草のつる植物です。学名をParthenocissus‘Sugarvine’(パルテノシッサス‘シュガーバイン’)といい、アジア〜北アメリカに分布するツタ属による交配によって、オランダで生まれた園芸品種とされています。耐陰性があるため半日陰の環境でも育ち、室内に飾ってもよくつるを伸ばして生育します。みずみずしい5枚葉が魅力的な、人気の高いインテリアグリーンです。つるは上から下へ下垂するように伸びるので、比較的高さのある場所に飾って流れるようなラインを楽しむとよいでしょう。強い直射日光を浴びると葉焼けすることもあるので、真夏の置き場所に注意を。乾燥に強いほうですが、水やりを忘れずに行いましょう。寒さには強いものの、0℃を下回るような場所は避けてください。

ハオルチア

ハオルチア
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ハオルチアはツルボラン科ハオルチア属の春秋生育型の多肉植物。常緑性の多年草です。原産地は南アフリカで、約100種が確認されています。耐寒性や耐暑性は種類によって異なるので、購入苗に付いているラベルなどを参照してください。草丈は15〜20cmで、葉を放射状に展開してコンパクトにまとまるので、卓上やシェルフ、ニッチなどへのディスプレイに向いています。2〜6月頃に、白やピンクの花が開花するのも魅力の一つ。植え付けの適期は3〜5月または9〜10月で、市販の多肉植物用の培養土を使って植え付けるとよいでしょう。直射日光をあまり好まず、明るい半日陰の環境がベター。水やりは、春と秋の生育期は株の状態を見ながら与えます。夏と冬は休眠するので基本的に水やりは不要ですが、エアコンの効いた年中快適な環境では、休眠せずに生育し続けることもあるので、必要な場合は水やりをしてください。

ハートカズラ

ハートカズラ
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ハートカズラはガガイモ科セロペギア属の常緑性多年草のつる植物です。原産地は南アフリカ東南部。耐寒温度は3〜5℃くらいで、寒さにはやや弱い性質です。日当たりのよい場所を好みますが、レースのカーテン越し程度の明るい場所までなら室内でも生育します。1〜2cmほどの小さなハート形の葉をつけたつるは、2mくらいにまで達します。つるは下垂して伸びるので、比較的高い場所に飾って流れるようなラインを楽しむとよいでしょう。葉はやや肉厚で斑が入り、乾燥に強い性質を持っています。過湿にすると株が弱るので、水の与えすぎに注意を。6〜8月頃に、小さな筒状をした紫色の花を咲かせます。茎の節からは、ムカゴが発生することもあり、表情の変化を楽しめる植物です。株分けや挿し木で増やすことができます。

おすすめの観葉植物【中型】

ここでは、中型サイズの観葉植物をピックアップしました。ダイニングテーブル脇やソファーサイドなど、インテリアの脇役的な存在として空間をみずみずしく彩ってくれます。

ゴムノキ

ゴムの木
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ゴムノキは、クワ科フィッカス属の常緑樹です。観葉植物として出回っているのは、インド〜マレーシアが原産のインドゴムノキで、自生地では樹高30mにもなりますが、鉢植えにしてインテリアグリーンとして楽しむことが可能です。人気の高い観葉植物のため品種も豊富で、葉に黄色や白の斑が入る‘デコラ・トリカラー’や‘ティネケ’、‘シルヴィー’、葉が赤褐色になる‘バーガンディー’などさまざま。植え付けの適期は生育期の5〜9月です。できるだけ日当たりのよい窓辺など、明るい場所に置きましょう。また、暑さや寒さに弱いので、快適な温度に保った室内で楽しみます。大きな葉にはホコリがたまりやすいので、時々拭き取って美しい葉をキープしましょう。

モンステラ

モンステラ
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モンステラはサトイモ科ホウライショウ属(モンステラ属)の常緑性多年草です。原産地は熱帯アメリカで、暑さに強く寒さには弱い性質があります。つる性の着生植物で、付着根によって這うように伸びていきます。葉に深い切れ込みが入る独特の造形美があり、インテリアによってはハワイアンのトロピカルスタイルや、ミッドセンチュリースタイル(20世紀半ばにモンステラが流行したことによる)、シンプルモダンなどの演出ができます。耐陰性がある植物ですが、あまりに暗いと間延びする上に軟弱になるので、できるだけ明るい場所に置きましょう。水やりは、表土が乾いたらたっぷりと与えます。草姿が乱れてきたら、適宜カットしてバランスのよいスタイルを保つとよいでしょう。

サンスベリア

サンスベリア
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サンスベリアは、キジカクシ科チトセラン属(サンスベリア属)の常緑性多年草です。原産地は熱帯アフリカやアジアなどで、熱帯や亜熱帯の乾燥地に約60種が分布しています。暑さには強い一方で寒さには弱く、10℃以上の環境で越冬させることが大切です。また乾燥によく耐え、逆に過湿にすると弱るので乾燥気味に管理しましょう。日当たりのよい場所を好むため、できるだけ明るい場所に置くようにしますが、真夏に直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、夏はレースのカーテン越しの光を当てる程度にとどめます。植え付けの適期は生育期の5〜8月。市販の観葉植物用の培養土を用いると便利です。肉厚な葉にはホコリがたまりやすいので、適宜拭き取って艶やかな葉を保ちましょう。

おすすめ観葉植物【大型】

比較的大型に育てることができる観葉植物をピックアップしました。ワンルームタイプのオープンなLDKや、吹き抜けの大空間などのフォーカルポイントとして活躍するアイテムになります。

フィカス・ウンベラータ

ウンベラータ
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フィカス・ウンベラータは、クワ科フィカス属の常緑樹。原産地は熱帯アフリカで、暑さに強く、寒さには弱い性質があります。10℃前後まで気温が下がると葉を落としますが、春には葉が出て再生します。大きな葉に造形美があり、室内ではゆっくりと育って美しい枝ぶりを見せてくれます。インテリアグリーンの代表的な存在で、リビングなどに一鉢あるとフォーカルポイントになってくれます。植え付けの適期は生育期の5〜9月。市販の観葉植物用の培養土を使って鉢植えにします。明るい日差しが入る窓辺付近に置くのがベストですが、真夏に直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、この時期はレースのカーテン越しの光が当たるようにしましょう。大きな葉にはほこりがたまりやすいので、適宜拭き取ってケアします。

エバーフレッシュ

エバーフレッシュ
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エバーフレッシュは、マメ科コヨバ属の常緑樹。原産地は熱帯アメリカで、暑さには強いのですが寒さに弱い性質です。繊細な美しい葉が夜になると閉じるという特徴を持ち、1日6時間以上暗くしないと弱る傾向にあります。春から秋にかけて、ポンポン状に咲く黄色い花も魅力です。植え付け適期は5月中旬〜9月。市販の観葉植物用の培養土を使って鉢植えにし、できるだけ日当たりのよい明るい場所に置きましょう。水やりは、表土が乾いたらたっぷりと与えます。伸びすぎたり、込み合ったりしている枝は適宜切り取り、スマートな樹形を保ちましょう。植え付けてから数年経ち、根詰まりしているようなら鉢から出して根鉢を崩し、古い土を1/3ほど落として植え直します。

ブラッサイア

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ブラッサイアは、ウコギ科シェフレラ属の常緑樹。原産地はオーストラリア、ニューギニアの熱帯雨林地帯で、暑さには強く、寒さを嫌う性質があります。現地では30mにも達する成長の早い高木ですが、室内で鉢栽培し、剪定によって樹高をコントロールすれば人の背丈くらいで管理できます。植え付け適期は5月中旬〜9月。市販の観葉植物用の培養土を使って鉢植えにし、できるだけ日当たりのよい明るい場所に置きましょう。ただし、真夏の強光線に当たると葉焼けすることがあるので、この時期はレースのカーテン越しに光を当てるようにします。樹形が乱れてきたら、4〜6月に込んでいる部分や長く伸びている枝を適宜切り取り、スマートな樹形を保ちましょう。ブラッサイアは成長が早いので、1〜2年に1度は鉢から出して根鉢を崩し、古い土を1/3ほど落として植え直します。

好みの観葉植物を見つけよう!

観葉植物のある暮らし
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意外に奥深い観葉植物の世界、いかがでしたか。多くの種類が流通しており、選ぶ楽しみもあります。ピッタリのサイズ感、造形美を感じられるものなど、ライフスタイルに沿うものを選んで、ぜひインテリアのアクセントにしてみてください。植物が身近にあると、芽吹いてくる生命力を感じ取ることができ、きっと元気をもらえますよ!

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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