ガーデニングを楽しんでいる方なら一度は憧れる、おうち果樹園。毎年、実りの恵みを得られたら嬉しいですよね! この記事では、家庭での果樹の育て方と、家庭栽培に適したおすすめの果樹についてご紹介していきます。この続きを読めば、きっと育ててみたい果樹が見つかることでしょう!

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果樹とは?

果樹
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果樹とは、フルーツやナッツなど実がなる木のことで、ライフサイクルの長い植物です。新芽を吹いて新緑を展開し、開花後に結実。落葉性のものは晩秋に葉を落として休眠します。また翌年の春には目を覚まして新芽を出すというライフサイクルで、年を経るごとに木は成長していきます。一度植え付ければ、四季が巡るごとに表情を変えて季節感を味わえ、さらに実りの恵みをもたらしてくれるのも果樹栽培の醍醐味です。

果樹の育て方

水やり
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果樹の苗は、まだ幼い一年生苗が出回っていることがほとんど。この場合、2〜3年は収穫を見送って、木の育成に努めることになります。幼木にはまだ実をつける能力が十分に備わっていないので、木に負担がかかってしまうからです。子孫を残せる力をつけた大人の木になるまでは、まず枝葉を充実させる管理からスタートすることを知っておいてください。ただし、すでに繁殖能力を備えた成木を購入した場合は、植え付け後のシーズンから収穫が楽しめます。

果樹は、一度根付けば放任しても毎年の収穫を楽しめます。しかし、その果実の質を高めようとすると、比較的手のかかる植物といえるでしょう。人工授粉、摘果、袋かけ、果実を充実させるための剪定など、美味しくするテクニックはさまざま。けれども、手をかけた分だけ応えてくれるのが、果樹栽培の楽しさともいえます。青果店やスーパーに並んでいるフルーツは、じつのところ早採りして追熟させたものが一般的です。家庭栽培では、完熟したフルーツ本来の味わいを堪能できるのも魅力の一つといえます。

果樹の植え付け

植え付け
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果樹の苗木を植え付け時期は、根が活動していない休眠期が適期。果樹の種類によっても異なりますが、多くの場合、11~3月が植え時です。寒さに弱い常緑果樹は厳冬期を過ぎた3月頃に、熱帯性の果樹なら4~6月に植え付けるとよいでしょう。また、鉢栽培の場合は厳冬期を過ぎた3月頃に植えるのがおすすめです。

地植えの場合は、植え付け場所の日当たりや土壌に加え、果樹が十分に根を伸ばせる深さと広さがあるかも確認しましょう。一度植え付けると移動が難しいので、場所をよく吟味してから植え付けるのがベターです。植え場所は事前によく耕し、堆肥や腐葉土など植えたい樹種に合わせた土壌改良剤や肥料を混ぜて準備しておきましょう。

鉢植えの場合は果樹栽培用の培養土など、それぞれの樹種に合った土を用意し、1~2回り大きな鉢に植え付けましょう。鉢植えの場合、木が成長すると鉢の中で根がいっぱいになり、根詰まりを起こしてしまうため、必要に応じて植え替えながら栽培します。

植え付け後はたっぷりと水をやりましょう。

果樹の水やり

水やり
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地植えの場合、よほど乾燥しなければ、基本的に水やりは必要ありません。モモやブドウなど、乾かし気味に育てたほうが美味しい実ができるものもあります。

鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたのを確かめてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

果樹の肥料

肥料
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肥料を与えるタイミングは樹種によっても異なりますが、翌年のための栄養分が蓄えられる9月下旬~10月下旬頃の秋に緩効性の肥料を、また花後にお礼肥、実が膨らみ始めた頃に追肥を与えるとよいでしょう。まだ充実していない若い苗の場合、4~5月にも追肥を行うと成長が促進されます。果樹を美味しく育てるために最適な肥料分は、花苗用の配合とは少し異なるため、果樹専用の肥料を使うのがおすすめです。肥料は多く施せばよいという訳ではなく、控えめにしたほうがよい場合もありますので、

果樹の剪定

剪定
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樹勢や樹形をコントロールし、枝数を調整して充実した実を付けさせるためにも、果樹の剪定は欠かせません。落葉果樹の場合は12~2月の落葉期、常緑果樹の場合は新芽が芽吹く直前の2月下旬~3月下旬に主な剪定を行います。冬に開花して実がなる果樹は、9月に行うとよいでしょう。

剪定の際は、残す芽のすぐ上で切るのが基本。また、果樹は種類によってその年の伸びた枝(新梢)に花を咲かせて実をつけるものと、前年に伸びた枝(前年枝)に花を咲かせて実をつけるものがあります。間違えて花芽を落としてしまうと実がならないので、それぞれの果樹の剪定方法をよく確認しておきましょう。

果樹の病害虫対策

病害虫対策

果樹栽培で、どうしても避けては通れないのが病気や虫による被害。剪定をして風通しよく育て、落ち葉などを掃除することで、ある程度病害虫の発生を抑制することができます。また、病気に強い苗木を選ぶことも効果的です。庭で果樹を育てている場合は、他の植物から病害虫が移ってこないよう、庭全体の植物もチェックを。それらの対策に加え、病害虫が発生してしまったときは、薬剤も上手に使って対処しましょう。

薬剤というと、少し心配になるかもしれませんが、日本で販売されている農薬はすべて厳しい安全基準をクリアしているので、必要以上に怖がらなくても大丈夫。使用の際は、ラベルなどに記載されている注意事項をよく確認し、用法・用量を守って使用するようにしましょう。

また、ジューンベリーなどの果樹は、野鳥に実を食べ尽くされないよう、防鳥ネットを張るなどするとよいでしょう。

果樹栽培におすすめ! 野菜&果樹に最適なベジフルシリーズ

美味しい果樹を育てるための準備として揃えておきたいのが、果樹を元気に育てるための肥料や薬剤。できれば、果樹栽培に最適に調整されたものを選ぶとより効果的です。住友化学園芸のベジフルシリーズは、野菜&果樹栽培専用の配合を詰め込んだ、果樹栽培を始めたい人にぴったりのシリーズ。簡単便利に使える粒状肥料「マイガーデンベジフル」と、速効性の高い液体肥料「ベジフル液肥」、害虫にさっと対処できる殺虫剤「ベニカベジフルスプレー」をシリーズで揃えておけば、基本的な果樹栽培に十分対応できますよ。

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使いやすくて長くしっかり効く! 粒状肥料「マイガーデンベジフル」

マイガーデンベジフル
一つかみの目安は女性で約25g、男性で約40g。

使いやすい粒状肥料の「マイガーデンベジフル」は、有機質と土に活力を与える腐植酸を配合した肥料として特許も取得している、果樹や野菜の元肥や追肥にぴったりの肥料。施肥と同時に土づくりの効果もあり、果物や野菜を美味しくたくさん実らせるための成分が、ぎゅっと凝縮されています。植物の生育に合わせて溶け出す量を調整するので、ばらまくだけでしっかり効いて、3~4ヵ月効果が続く、簡単便利な肥料です。元肥として使うときは、土に混ぜ込んで使いましょう。

マイガーデンベジフル

施肥の量は、つる性や高木果樹なら土1ℓに対し8g、ブルーベリーのような低木果樹なら土1ℓに対し4gが目安。地植えの場合は、つる性や高木果樹は1株につき300g程度、低木果樹ならその半量の150g程度を与えましょう。例えば10号の鉢にブルーベリーを植えた場合、土の量はおおよそ8.4ℓなので、34g程度が目安です。

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土質改善&収量アップに即効果! 「ベジフル液肥」

ベジフル液肥

速効性の高い液体肥料は、果樹の追肥におすすめ。豊富なミネラルにビタミン、アミノ酸、植物由来の天然有機質を配合した「ベジフル液肥」は、肥料分に加えて土壌中の菌バランスを整える、土壌改善効果も期待できます。土がよくなれば、より果樹が丈夫に育ち、美味しい果実を収穫できますよ。「ベジフル液肥」は水で薄めて使うタイプなので、コスパも抜群。匂いが少なく、住宅地でも手軽に使いやすいのも嬉しいですね。

ベジフル液肥
キャップ1杯は約20ml、キャップ1/4杯で約5ml。希釈の際は、先にジョウロに水を満たしてから「ベジフル液肥」を入れると、泡立たず水量が分かりやすいです。

果樹の追肥やお礼肥に使う際は、1000倍に薄めるのが使用の目安。5ℓのジョウロであれば、5ml(キャップ1/4杯)で十分なので、1本のボトルでたっぷり使用できますね。使用の際には、液肥をよく振ってから使いましょう。樹種にもよりますが、「ベジフル液肥」は初夏と秋に与えるのが効果的です。

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幅広い害虫&果樹に効果アリ! 「ベニカベジフルスプレー」

ベニカベジフルスプレー

果樹栽培には、害虫のお悩みがつきもの。折角育てた果物、全部虫たちに先を越されてしまったなんてことがないよう、害虫対策を考えておきましょう。いろいろな果樹に適用のある「ベニカベジフルスプレー」があれば、スプレーするだけの簡単なお手入れで、野菜や果樹に発生しやすいアブラムシやケムシ、カイガラムシ、カメムシなど、幅広い害虫に効果を発揮。樹種によっては収穫前日(かんきつ、りんご、ぶどうなど)まで使えます。葉裏まで成分が浸透するので、葉の中や葉裏に隠れた害虫にも効果があります。

ベニカベジフルスプレー

使用の際は注意事項をよく確認し、用法・用量を守って使用しましょう。ミツバチやカイコなどの益虫にも影響があるので、注意して使用することが大切です。

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種類別! おすすめ果樹紹介

ここからは、「ベリー系」「柑橘系」「トロピカルフルーツ系」「育ててみたい人気のフルーツ」「少ないメンテナンスで育つ果樹」の項目を立てて、おすすめの果樹を取り上げていきます。いずれも家庭で栽培しやすい果樹ばかりです。

ベリー系

【ブルーベリー】

ブルーベリー
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ツツジ科スノキ属の落葉性・半落葉性低木で、原産地は北アメリカ。樹高は1.5〜3mで、樹形は株立ち性です。3月下旬〜4月中旬にベル形の小さな花が鈴なりに開花。収穫期は6月下旬〜9月。ハイブッシュ系、ラビットアイ系、サザンハイブッシュ系に大別されます。ラビットアイ系は暑さや乾燥に強く、収穫は主に6月下旬〜7月中旬頃、ハイブッシュ系は涼しい気候を好み、乾燥が苦手で、収穫は7月中旬〜8月下旬頃。授粉樹が必要なため、異なる品種を2本以上植える必要があります。品種によって開花期に幅があるので、同時期に咲くもの同士を選ぶことがポイント。日当たり、風通しのよい肥沃な土壌に植え付けます。鉢栽培する場合は、10号鉢または幅90cmのプランターに異なる品種を2株植え付けましょう。たくさん収穫できたらジャムづくりにもチャレンジを。

【ラズベリー】

ラズベリー
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バラ科キイチゴ属の落葉性低木で、原産地はヨーロッパ、北アメリカ。樹高は1〜1.5mで、樹形はほとんどが株立ち性です。4月下旬〜6月頃に白または淡いピンクの花が咲き、収穫期は6月下旬〜7月中旬。品種によって果実の色は赤、黒、紫の3つに分けられます。自家受粉するので1本植えるだけでよく実ります。寒さに強く、樹勢が強いためビギナーでも育てやすい果樹です。日当たり・風通しがよく、水はけのよい場所に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、7〜8号鉢に植え付けます。ジャムやソースにしても美味です。

【ブラックベリー】

ブラックベリー
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バラ科キイチゴ属の落葉性低木・つる植物で、原産地は北アメリカ。樹高は1.5〜3m。樹形は木立性・半つる性・つる性と品種によって異なりますが、多くはつる性で、フェンスなどに誘引して仕立てるとよいでしょう。5〜6月頃に白または淡いピンクの花が咲き、収穫期は6月下旬〜8月中旬。果実は赤から黒へと変化し、見映えがよく美しいのも特徴です。自家受粉するので1本植えるだけでよく実ります。寒さに強いものの、地植えの北限は東北地方辺りまで。日当たりのよい場所を好みますが、半日陰にも耐えます。風通しがよく、水はけのよい場所に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、7〜8号鉢に植え付けます。ジャムやソースに加工できます。

柑橘系

【レモン】

レモン
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ミカン科ミカン属の常緑低木で、原産地はインド。自然樹高は2〜4mですが、剪定によって1.8mくらいに抑えて管理するとよいでしょう。5〜6月頃に香りのよい花が多数咲き、収穫期は10月下旬〜3月。自家受粉するので1本植えるのみでOK。きちんと管理すれば鈴なりに果実がつくので、料理などに重宝します。寒さには弱いのですが、東京以西の太平洋側では地植えが可能です。凍結する地域では地植えは難しいので、鉢栽培で楽しむのがおすすめ。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、8号鉢に植え付けます。

【温州ミカン】

温州ミカン
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ミカン科ミカン属の常緑低木で、原産地は中国南部、日本。樹高は1.5〜2mです。5月中旬〜6月中旬頃に香りのよい花が多数咲き、収穫期は9月中旬〜12月。自家受粉するので1本植えるのみでOK。温州ミカンは収穫時期によって、極早生、早生、普通、晩生に分類されます。寒い地域では早生を、温暖な地域では晩生を選ぶとよいでしょう。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、8号鉢に植え付けます。

【ユズ類】

ユズ
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ミカン科ミカン属の常緑中高木で、原産地は中国。樹高は3〜10mに達しますが、剪定によって1.5m程度に抑えて管理するとよいでしょう。5月中旬〜6月中旬頃に香りのよい花が多数咲き、収穫期は8月下旬〜12月中旬。自家受粉するので1本植えるのみでOK。ビギナーでも育てやすく、病害虫に強いのが特徴。ユズは特に柑橘類の中でも寒さに強いほうで、東北地方南部までは越冬できます。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、8号鉢に植え付けます。

トロピカルフルーツ系

【パッションフルーツ】

パッションフルーツ
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トケイソウ科トケイソウ属のつる性常緑多年草で、原産地はブラジル南部。草丈は3mほど。4、6、10月頃にユニークな姿の花が咲き、収穫期は8月頃。果実を半分に切り、ゼリー状の部分を種ごとすくって食します。自家受粉するので1本植えるだけでOK。つるを伸ばして生育するため、フェンスや支柱などに誘引して仕立てましょう。霜が降りない場所であれば越冬しますが、それ以外では鉢栽培にするのが無難。日当たり、風通しがよく、水はけのよい砂壌土に浅植えにします。鉢栽培する場合は7号鉢に植え付け、行灯仕立てにします。

【フェイジョア】

フェイジョア
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フトモモ科アッカ(フェイジョア)属の常緑低木で、原産地はブラジル南東部、ウルグアイ、パラグアイ。樹高は2mほど。6月下旬頃に愛らしいピンクの花が咲き、収穫期は10月下旬〜11月下旬頃。果実は横から半分に切り、中心をすくって食べます。パイナップルとイチゴ、バナナをミックスしたような芳醇な香りでクリーミーな食感です。授粉樹が必要なので異なる品種を2本以上植え、人工授粉をして確実に実らせましょう。トロピカルフルーツですが、-10℃程度まで耐えるようです。日当たり、風通しがよく、水はけのよい土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は8〜10号鉢に植え付けます。収穫は自然落下した果実を拾い、3〜10日ほど追熟するとよいでしょう。ジャムにしても楽しめます。

【ポポー】

ポポー
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バンレイシ科ポポー(アシミナ)属の落葉高木で、原産地は北アメリカ南部。高木に分類されていますが、樹高を2.5mほどに抑える剪定にして管理しやすくするとよいでしょう。5月中旬〜6月中旬頃にチョコレート色の花が下向きに咲き、収穫期は9月下旬〜11月上旬頃。カスタードとバナナをミックスしたような濃厚な香りの果肉を食します。「森のアイスクリーム」とも評されますが、なかなか市販されていないので、家庭で栽培するメリットのある果樹です。授粉樹が必要なので異なる品種を2本以上植え、人工授粉をして確実に実らせましょう。トロピカルフルーツですが、耐寒性が強いのが特徴です。日当たり、風通しがよく、水はけのよい土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は8号鉢に植え付けます。収穫は自然落下した果実を拾い、数日追熟するとよいでしょう。

育ててみたい人気のフルーツ

【モモ・ネクタリン】

桃
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バラ科サクラ属の落葉高木で、原産地は中国。高木に分類されていますが、剪定によって2m程度に抑えて管理するとよいでしょう。果皮にうぶ毛があるものがモモ、ないものがネクタリンです。4月上旬頃に多数の花が咲き、収穫期は7月下旬〜9月上旬頃。自家受粉するので1本植えるのみでOKですが、人工授粉をして確実に実らせましょう。実がついたら袋かけをして、病害虫から守ります。市販のモモは完熟の4〜5日前に収穫して流通させるので、家庭栽培では糖度が2〜3度上がる完熟の甘みを味わえるのがメリットです。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。乾燥がやや苦手です。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。

【ナシ】

梨
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バラ科ナシ属の落葉高木で、原産地は日本。高木に分類されていますが、剪定によって2m程度に抑えて管理するとよいでしょう。寒さに弱く、地植えの北限は関東北部まで。4月下旬頃に多数の花が咲き、収穫期は9月中旬〜10月中旬頃です。授粉樹が必要なので異なる品種を2本以上植え、人工授粉をして確実に実らせます。一つの花房に7〜8個の花をつけますが、摘果して最終的に1個のみ残します。病気になりやすいので袋かけをしましょう。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けます。乾燥がやや苦手です。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。

【ブドウ】

ブドウ
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ブドウ科ブドウ属のつる性落葉樹で、原産地は中央アジアから地中海沿岸、北アメリカ。つるを旺盛に伸ばし、10mに達することも。つるを支える棚やフェンスなどの設置が必要です。5月下旬〜6月上旬に開花し、収穫期は8月中旬〜9月中旬頃です。自家受粉するので1本植えるのみでOK。実がついたら摘果して袋かけをし、病害虫から守りましょう。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。寒さ、暑さに強く、北海道から九州まで栽培可能です。雨が苦手なので、雨よけ対策が必須。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付け、行灯仕立てにします。

少ないメンテナンスで育つ果樹

【カキ】

カキ
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カキノキ科カキノキ属の落葉高木で、原産地は東アジア・東南アジアの温帯。高木に分類されていますが、剪定によって2.5m程度に抑えて管理するとよいでしょう。5月中旬〜6月中旬頃に花が咲き、収穫期は9月下旬〜11月中旬頃。渋ガキ、甘ガキともに自家受粉するので1本植えるのみでOKですが、甘ガキの中には授粉樹が必要なものもあるので、品種を選ぶ際には確認しておきましょう。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けます。地植えでも乾燥が続く場合は、水やりをして補いましょう。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。

【クリ】

クリ
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ブナ科クリ属の落葉高木で、原産地は日本。高木に分類されていますが、剪定によって2.5m程度に抑えて管理するとよいでしょう。6月頃に花が咲き、収穫期は9〜10月頃。クリは授粉樹が必要なので、異なる品種を2本以上植えましょう。日陰では花芽ができないため、日当たりのよい場所を選び、水はけがよく、堆肥をたっぷりと施した肥沃な土壌に植え付けます。地植えでも乾燥が続く場合は、水やりをして補いましょう。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。

【ビワ】

ビワ
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バラ科ビワ属の常緑高木で、原産地は日本、中国。高木に分類されていますが、剪定によって2m程度に抑えて管理するとよいでしょう。11〜2月頃に花が咲き、収穫期は6月頃です。自家受粉するので1本植えるのみでOKで、放任してもかまいませんが、人工授粉をすると実つきがよくなります。温暖な気候を好むため、凍結する場所では鉢栽培で楽しむのがおすすめ。日当たりのよい場所を選び、水はけがよく肥沃な土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。手間をかけずともよく実りますが、摘果、袋かけをすると果実の質が上がります。

家庭での果樹菜園を楽しもう!

果樹栽培
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この記事では、ビギナーでも家庭栽培しやすい果樹を取り上げました。それぞれの庭の日照条件や寒暖の環境、土壌、広さなどによって、育ちやすい果樹も絞られてくるので、その中からご自身の好みや目的に合うものを選んでみてください。ぜひ果樹を庭で育てて、甘くてジューシーな完熟果を味わいましょう。住友化学園芸オンラインショップ

協力/住友化学園芸 https://www.sc-engei.co.jp/

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

参考文献:
『決定版 はじめてでも簡単 おいしい家庭果樹づくり』 著者/大森直樹 発行/講談社 2010年11月28日第1刷発行
『決定版 初めての果樹づくり』 監修/髙橋栄治 発行所/主婦の友社 2010年10月10日第1刷発行

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