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電気代高騰の大ピンチを植物が救う! 地表温度を劇的に下げる日本生まれの「クラピア」

電気代高騰の大ピンチを植物が救う! 地表温度を劇的に下げる日本生まれの「クラピア」

40℃に迫る猛烈な暑さが襲う近年の日本の夏。エアコンはもはや夏の命綱です。しかし、電力会社は最大42%の値上げ率とかで家計大ピンチの2023年。しかもこの先、下がる見込みは薄。「はあぁ、じゃ、まずはお父さんのお小遣いを減らすか…」とため息をついているあなた、ちょっと待って! 「クラピア」という有効な選択肢があります。地表温度を劇的に下げ、エアコン効率に永続的な貢献をもたらすグラウンドカバープランツ、クラピアの使い方を、ガーデンデザイナーの阿部容子さんに伺いました。また、この記事を読まれた方だけの購入特典もお見逃しなく。

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地表面が温められると気温が上昇する

暑さのメカニズムをご存じですか? 暑さの元が太陽であることは言うまでもありませんが、まず太陽の日射は地表面を加熱し、加熱された地表面が大気を加熱します。つまり、地面の温度が先に上がり、その後遅れて気温が上がるという順番です。地表面の温度は、地表面の素材によっても異なります。例えば、コンクリートで覆われた地面は真夏の日射で表面温度が60℃以上まで上がることも珍しくありません。そして、コンクリートは蓄熱する性質があるため、夜間になっても大気を温め続けて熱帯夜となってしまうのです。

素材による地表温度の差は約40℃

では、コンクリート以外の素材の場合はどうでしょう。8月、栃木県小山市で計測した結果を下の表にまとめました。

地表温度比較表

この結果を見ると、人工芝は急激に温度が上がりやすく、日射を受けると一気に77℃にも達します。この温度は目玉焼きが作れる温度。裸足で歩いたら間違いなく火傷します。むき出しの土も午前中に60℃以上に達し、コンクリートと大差ありません。

クラピア
地表温度を30℃台にキープするクラピアが広がる庭。

最も地表温度が低く、30℃台をキープしているのが「クラピア」です。クラピアは沖縄に自生するイワダレソウを品種改良した宿根草で、緑のカーペットのように地表を覆って育つのが特徴です。同じ地面を覆う緑でも、人工芝とクラピアでは約40℃もの温度差があります。いったいなぜなのでしょう。

生きた植物だけが持つ自然の冷却効果

その理由は、生きた植物は “蒸散作用”があるためです。植物は根から水を吸い上げて全体に行き渡らせ、葉の裏の気孔から水分を空気中に放出する「蒸散」を行っています。どのくらいの量の水分を放出しているかというと、草本植物の蒸散量は1㎡あたり10ℓ相当(*1)。つまり、クラピアの場合も葉裏から出る水蒸気がミスト冷却や打ち水のように地表面付近を冷やし続け、地温の上昇を抑える効果があるのです。

*1日本植物生理学会HPより「植物が1日に吸収する水分量について」登録番号3507

新たなグラウンドカバープランツとして注目のクラピア

クラピア
夏から秋にかけて可愛い花も咲くクラピア。

クラピアのような地表を覆うように這って生育する植物のことを「グラウンドカバープランツ」と呼びます。造園家の阿部容子さんは、新たなグラウンドカバープランツとしてクラピアに注目していると話します。

「グラウンドカバープランツにはさまざまな種類があり、代表的なものは芝生やリシマキア・ヌムラリア‘オーレア’など。どれも地面を緑で覆うことで、他の草花が美しく映え、雑草の抑制効果もあるので、これまでも施工によく使ってきました。ただ、リシマキアはかんかん照りの場所より少し日陰を好み、芝生は密に生えそろうまでに雑草のタネが落ちて数年は除草作業が必要です。その点、クラピアは暑さに強く日向でよく育ち、小さな丸い葉が重なって雑草の入る隙を与えません。芝生より早く生育して広がるので、新たなグラウンドカバープランツとして注目しています」

クラピアはタネができず日本の在来種だから安心

造園家の阿部容子さん
公共から個人邸まで、さまざまな庭を手掛ける造園家の阿部容子さん。

阿部さんがクラピアに注目する点はもう一つ、クラピアがタネを作らないことです。クラピアによく似たヒメイワダレソウ(リッピア)という植物がありますが、こちらは外来種で旺盛に繁殖するため、日本では「生態系被害防止外来種リスト」に指定されています。

クラピア
日本生まれのクラピアはタネができません。

「クラピアは日本の在来種から改良された品種でタネを作らないのに対し、ヒメイワダレソウはタネができるので、自分の庭以外のところにも飛んでいって、広がってほしくない場所でも広がってしまう恐れがあります。大変生育旺盛なので、仮に農作物を作る田畑にタネが飛んでいってしまったらとても厄介なことになります。植物には種類によってそうしたリスクもあるので、近隣への配慮もしながら選ぶ必要がありますが、クラピアは人がコントロールできるので安心して使えます」(阿部さん)

クラピアはコスパ良好でローメンテナンスの宿根草

クラピア
栃木県内で植えた例。右の写真は植え付け直後の6月。左は2カ月後の8月。被覆スピードが速いのも特徴。

クラピアが一年を通じてどのように育つか見てみましょう。クラピアは春になると芽吹き、緑の葉で地面をカーペットのように覆います。5〜10月までは旺盛に生育し、小さな白い花を咲かせます。花にはミツバチもやってきて、貴重な蜜源としても活躍します。秋には紅葉し、1〜3月の間は落葉して休眠しますが、地中では根は生きていて、春になると再び芽吹きます。ですから、一度クラピアを植えて一面に広がれば、地温上昇抑制や雑草防止といった効果は永続的。刈り込みも年に1〜2回程度なのでメンテナンスも楽です。

クラピアは踏まれても大丈夫

クラピア
ウッドデッキに続く庭にクラピアを植栽。

クラピアは全体にしっかり広がった後では、上を歩いても枯れることはありません。踏まれることで葉は小さくなり、より緻密なマット状に繁殖する性質があります。葉っぱが丸いので裸足で歩いてもチクチクすることなく、子どもやペットの遊び場としても最適な庭素材です。

快適な暮らし、快適な未来のために賢い選択を

クラピア
クラピアのグリーンとラベンダーセージの紫花が目にも涼しい庭。クラピアと同様にあまり水やりの必要がないハーブ類は、混植の相性がぴったり。

「近年、新築の戸建ての庭には人工芝が使われることがとても多くなっています。それは、暮らしの場に緑が欲しいという心の表れだと思うのです。であれば、あと一歩先へ進んで、クラピアのような機能性にあふれた植物を用いてみてほしいなと思います。もちろん、コンクリートも人工芝も機能的に活躍してくれる素材ですから、それぞれの特性を生かして、適材適所で使えばよいと思います。ただ、それだけでなく、夏場の地温上昇の観点からみれば植物の力を借りない手はないですよね」(阿部さん)

クラピアの庭
アガベやサボテンを配したドライガーデンで、クラピアがグラウンドカバーとして活躍する庭。砂利や敷石のエリアをクラピアに置き換えることで、夏の庭の温度を下げる好例です。

太陽の日射量を人がコントロールすることはできませんが、自分の家の敷地内なら地表の素材を選ぶことはできます。その選択は、あなたの暮らしの快適度を左右するだけでなく、未来の地球にも影響を及ぼします。2021年、英国で開かれたCOP26では、産業革命前からの気温上昇を「1.5℃」に抑える努力目標で合意しました。19世紀末からの地球の温度はすでに1度上昇し、残された猶予は0.5度。私たち一人ひとりにできることは、まだあります。

ガーデンストーリー読者様限定! 購入特典企画

今回この記事をご覧になり、クラピアの苗をご購入くださるお客様に、期間限定特別企画「クラピア用肥料」をプレゼント!

【プレゼント対象】

クラピア各品種の苗セット(10ポット、20ポット、40ポット)をご購入いただく際、備考欄に「ガーデンストーリー特典」とご記入のうえ、「記事をご覧になった感想」をお書き添えください。
植え付けに必要な分量の「有機一発肥料」をクラピア苗セットに同梱して発送させていただきます。

・「10ポットセット」、「20ポットセット」ご購入の場合、有機一発肥料300gを同封
・「40ポットセット」ご購入の場合、有機一発肥料600g (300g×2袋)

【対象期間】 

2023年10月31日までのご注文分

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