「Stay Home」を有意義に過ごす季節のガーデニングをご紹介します。花々が次々に花開く5月、今ちょうど植えどきの球根があります。それはグラジオラス。初心者でも失敗しない丈夫な夏咲きの球根で、今植えれば3カ月後の真夏の庭を美しく彩ってくれますよ。

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グラジオラスってどんな花

グラジオラス
JeanLucIchard/Shutterstock.com

グラジオラスはアヤメ科グラジオラス属の球根植物です。南アフリカを中心に欧州、西アジア、マダガスカルに180種ほどが自生し、これらが元になって育種された園芸品種は膨大な数に上り、グラジオラスだけで図鑑が1冊作れるほど。真夏は暑さで多くの植物の勢いが衰えますが、グラジオラスはそんな時期に元気に咲いてくれる貴重な夏の花です。赤、黄色、オレンジ、紫などネオンのような原色の鮮やかな色が多いのは、この花がもともとは地中海地域で切り花としての需要が多く、これらの地域で好まれた色だったためです。しかし、近年は女性育種家の活躍によって優しいペールカラーや花びらの端が別色で縁取られる覆輪咲き、深いベルベットカラーなど、複雑で繊細な花色も人気です。

シャープな葉にも注目!

グラジオラス
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艶やかな花色ばかりに目がいきますが、シャープな葉も魅力的です。グラジオラスの名前は「剣」に由来し、英名では「Sword Lily(剣のユリ)」とも呼ばれます。草丈100cmほどの細長く真っ直ぐ伸びる葉の形からその名がつけられました。夏のボーダー花壇の背景や庭の小道の両脇などに列植すると、整然とした美しさがあります。また、ガウラやサンジャクバーベナなどの小花の群れ咲く中に咲かせても、フォルムのはっきりとしたグラジオラスが際立ちます。

初心者にもおすすめの球根花

グラジオラス
Kristine Selivonenko・bond.aruke25/Shutterstock.com

球根はそれ自体の中に、生育するために十分な栄養素をたっぷり含んでいるため、適期適所に植え付ければ、ほとんど手がかからず失敗も少ない植物です。また、グラジオラスには病虫害の心配もほとんどないことや、球根の中では比較的リーズナブル(1球100円台)なのも、初心者におすすめの理由です。球根は園芸店や通信販売でも入手できます。

植えてから3カ月後に開花

グラジオラス
fon.tepsoda/Shutterstock.com

グラジオラスの植え時は3月下旬から6月下旬まで。生育がとても早く、植え付けから3カ月後には開花します。ですから、8月に咲かせたい場合には5月に、10月に咲かせたい場合には6月下旬に植えるとよいでしょう。グラジオラスはつぼみが花茎に縦に連なってつき、下から順番に咲き上がってきます。最初の開花から2週間ほど、ゆっくり花が楽しめるのも魅力です。

植え付けのアイデア

グラジオラス
natalia bulatova/Shutterstock.com

先ほども述べたように、グラジオラスは植えてから3カ月後に咲きます。ですから、6月下旬までの間に少しずつ時期をずらして植え込めば、7〜10月までずっと花を楽しむことも可能です。グラジオラスの咲く頃には、同じ球根花のダリアやユリも開花期を迎えるので、それらとの組み合わせでも美しい夏の花壇が作れるでしょう。また、アゲラタムやジニアなど、暑さに強い一年草との組み合わせもおすすめです。

植え付けは日当たりのよい場所を選んで

グラジオラスの球根
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グラジオラスの球根は直径3〜4cmほどで平べったい小さな玉ねぎのような形をしています。玉ねぎの頭のように、とんがっている方を上にして、10cmくらいの深さで植えます。小さいので、今咲いている春の花々の間にも、キュキュッと簡単に植えこむことができます。プランターや鉢など、新たに用土を用意する場合には、市販の培養土を使い、球根の5cmくらい下になる位置に緩効性肥料をパラっとまいてから球根を植えると育ちがよいでしょう。置き場所は日当たりと排水のよいところを選びましょう。日当たりさえよければ、ほとんど問題なく咲きますが、日照不足だと花芽がつかないことがあります。

グラジオラスの球根の植え付け
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植え付け後は水のやりすぎに注意

グラジオラス
jackbolla/Shutterstock.com

グラジオラスは多湿を嫌います。地植えの場合、植え付け直後にはたっぷり水をやり、その後は特に水やりをしなくてもOKです。鉢植えの場合は植え付け直後にたっぷりと、それ以降は土の表面がすっかり乾いてからあげるようにします。あげすぎると球根が腐ってしまうので注意しましょう。また、草丈が1m前後になるので、花茎が伸びてきたら支柱を立てたほうがよいでしょう。

大きなアレンジでも小さなアレンジでも楽しめます

グラジオラスのアレンジ
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グラジオラスは1球から2〜3本の花茎が上がります。たくさん咲いたら切って室内に飾って楽しむのもいいですね。草丈の高いグラジオラスは大きな花瓶に1〜2本でもゴージャスな雰囲気になります。大きすぎて飾りにくい時は、花の上の方を切って小さなアレンジでも楽しめます。

グラジオラスのアレンジ
Maya Kruchankova/Shutterstock.com

花後の葉を残せば2〜3年は楽しめる

花が終わった後は、葉を枯れるまで切り取らずにおいておけば、来年以降も2〜3年は続けて夏に花を楽しむことができるでしょう。

グラジオラスはとても育てやすく、失敗が少ないので初心者におすすめです。また、春の花がたくさん咲いている今時期の花壇でも作業ができるのがいいところ。夏以降の庭や花壇の計画がまだの人は、ぜひ取り入れてみてくださいね!

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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