春夏秋冬一年中咲く! 驚異の花木「グレヴィレア‘ロビンゴードン’」
Connie Kerr/shutterstock.com
30代にメルボルンに駐在し、オーストラリア特有の植物に魅了された遠藤昭さん。帰国後は、オーストラリアの植物を中心としたガーデニングに熱中し、神奈川県の自宅の庭で100種以上のオージープランツを育てた経験の持ち主。ガーデニングコンテストでも数々の受賞歴があり、60㎡の庭づくりの経験は25年になるという遠藤さんに、注目のオージープランツを解説していただきます。
オージーガーデニングのすすめ
グレヴィレア‘ロビンゴードン’に注目

私がオージープランツを20年余り横浜で育てて、今一番におすすめしたい花木はグレヴィレア‘ロビンゴードン’=Grevillea ‘Robyn Gordon’だ。
Grevillea ‘Robyn Gordon’は、1960年代にオーストラリアの植物家で数々の業績を残し2001年に102歳で逝去したデビッド・ゴードン(David Gordon)が作出し、若くして病死した長女ロビン(Robyn)にちなんで名付けた交配品種だ。なんといっても、ほとんど一年中咲き続けるという、庭好きにとっても理想的な植物だ。ちなみにオーストラリアでは極めて長寿である102歳まで生きたデビッド・ゴードンと同じく、彼が作出したグレヴィレア‘ロビンゴードン’も、極めて丈夫だ。

私がロビンゴードンに最初に出会ったのは、もう30年も前のこと。メルボルンに赴任して住んだ家の庭に3月に咲いていたと記憶している。最初は、なんとグロテスクな花かと思ったが、やがて芸術的な造形の美しさに惹かれるようになった。オーストラリアでは一般的な花木で、日本で言えばツツジのような存在かも知れない。葉のカタチもカッコいい! 20坪の我が庭「Alex’s Garden」に迎えてかれこれ20年にもなる、看板娘のような存在だ。

この花にはいろいろな思い出がある。もう17年位前だったが、Alex’s Gardenが初めてNHKテレビの取材を受けた時、ほかのオージープランツの花が咲かずに困ったのだが、唯一このロビンゴードンが咲いてくれたのだ。その後もテレビや雑誌等の取材の時には、必ず咲いてくれる救世主的優等生なのだ。
またある年には、オーストラリア大使館がオージーガーデンを大使館の中庭につくるので協力してほしいとの依頼に、日本の環境で育てやすいオージープランツの筆頭に挙げたのもロビンゴードンだった。今ではすっかり成長し、1年中、たくさんの花を咲かせてくれる。

現在、我が家には鉢植えと、地植えで1株ずつ育てているが、それこそ台風や大雪といった風雪にも耐えて元気だ。このグレヴィレア‘ロビンゴードン’=Grevillea ‘Robyn Gordon’は、ホームページを開設して17年になるが、最も多く話題にした植物でもある。最近になって、「遠藤さんのブログでグレヴィレア‘ロビンゴードン’を知って、育てています!」という園芸関係者が実に多く、日本でのグレヴィレア‘ロビンゴードン’の普及に貢献できたのは嬉しい。

初恋草やブラキカムなど、オーストラリアの草花が園芸店の店頭をにぎわせているが、私はやはりメルボルンがある東オーストラリアでも育つ、グレヴィレアなどの花木をおすすめする。パースがある西オーストラリアの乾燥地帯に育つ植物は、日本の気候には難しい。オーストラリアは広いので、東のメルボルンと西のパースは時差が3時間もあるほど離れており、気候も異なる。
その点、グレヴィレア‘ロビンゴードン’は横浜では露地植えで20年以上も育っている。これまでどちらかといえば、マニアックな園芸をやってきて感じるのは、マニアックで先進的な植物が一般で流行するには20年くらいかかり、グレヴィレア‘ロビンゴードン’はやがてブレイクする、有望な植物だと思う。
最近、多肉植物やインドアグリーンがおしゃれな雑貨店などのショップでも販売されているが、グレヴィレア‘ロビンゴードン’は、やがて本格的で先進的なライフスタイルを好む若い世代にも注目される、ライフスタイルリーダー的な植物だと思う。

併せて読みたい
・ファッショナブルな花木、グレヴィレア‘ムーンライト’に注目
・オーストラリアの木生羊歯【オージーガーデニングのすすめ】
・Stay Homeでガーデニングのスキルアップを目指そう! スポーツ系ガーデニングのススメ
Credit
写真&文 / 遠藤 昭 - 「あざみ野ガーデンプランニング」ガーデンプロデューサー -

えんどう・あきら/30代にメルボルンに駐在し、オーストラリア特有の植物に魅了される。帰国後は、神奈川県の自宅でオーストラリアの植物を中心としたガーデニングに熱中し、100種以上のオージープランツを育てた経験の持ち主。ガーデニングコンテストの受賞歴多数。川崎市緑化センター緑化相談員を8年務める。コンテナガーデン、多肉植物、バラ栽培などの講習会も実施し、園芸文化の普及啓蒙活動をライフワークとする。趣味はバイオリン・ビオラ・ピアノ。著書『庭づくり 困った解決アドバイス Q&A100』(主婦と生活社)、『最新版 はじめてのオージープランツ図鑑』(青春出版)。
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