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- 味と育てやすさで選ぶ おすすめのベリー類6選
果樹の中でもテクニックいらずで実りが楽しめるベリー類。育てて摘んで、 ‘おうちベリー’を楽しんでみませんか。育てやすさと味わいのバランスから選んだベリー6種類をランキングでご紹介します。ベリー選びのご参考に。
目次
No.6 ラズベリー
バラ科キイチゴ属【1本で結実・花も楽しめる】
パティスリーのメニューにしばしば登場する‘フランボワーズ’です。野性味溢れる味、香りは世界中のパティシエたちの折り紙付き。繊細な果実とは裏腹に地下茎で増え、あらぬところからひょっこり生えてくる繁殖力旺盛な果樹なので、鉢植えのほうが管理が楽です。お隣さんとの境界線などに地植えにするのは避けたほうが無難です。酸味がかなり強めなので、生食よりも砂糖と煮詰めてジャムにするか、お菓子作りにオススメ。一気に全部が赤くはならないので、赤くなった順に摘んで冷凍保存しておき、ある程度たまったら使います。
No.5 ボイセンベリー
バラ科キイチゴ属【1本で結実・花も楽しめる】
ラズベリーとブラックベリーの交雑種で、ベリーの中では大粒の果実です。つる性でよく枝を伸ばし、夏には枝がたわむほど黒い果実をたくさん実らせます。冬に枯れ込んだ枝を剪定する程度で、ほとんど手がかかりません。ラズベリーとは異なり地下茎では増えないため、生け垣などにも向いています。トゲもなく扱いやすいのもオススメポイント。生食でも食べられる甘さがあります。
No.4 ブルーベリー
ツツジ科スノキ属【2本以上で結実・花も楽しめる】
完熟ブルーベリーは甘くて想像以上の美味しさ! お菓子作りではチーズとの相性が抜群です。ブルーベリーは他のベリー類と異なり、栽培に必須の条件が2つあります。1つは異品種を2本以上揃えること。1本では受粉、結実しにくく収穫が楽しめません。2つめの条件は、土を酸性にしてあげること。土にピートモスなどを混ぜ込んでブルーベリー専用に改良する必要があります。この2つの条件が整えば、枝が暴れることもなく、育てるのにそれほど苦労しません。春には小さな鈴のような白い花が、秋には真っ赤な紅葉も楽しめます。
No.3 ジューンベリー
バラ科ザイフリボク属【1本で結実・花も楽しめる】
6月頃に実をつけることから、ジューンベリーの名で知られています。白い花、生で食べても甘い実、秋の紅葉と、楽しみの多い木です。ただし、この甘い実は鳥たちも大好物。ちょうど実が熟した頃にいろいろな鳥がやってきます。防鳥ネットをかけるという手もありますが、たくさん実るので、おすそ分けするというスタンスでいたほうが気が楽です。高木タイプは2階の窓やベランダから手が届く場所に植えると、収穫がいっそう楽しめます。大きな実がなる‘バレリーナ’も人気。スーパーなどでは購入できる機会が少ない果実。育ててこそ味わえる美味しさ!
No.2 サワーチェリー
バラ科サクラ属【1本で結実・花も楽しめる】
日本では生で食べる甘いサクランボがメジャーですが、こちらは調理用のサクランボ。生ではとても酸っぱいのですが、火を入れると素晴らしい香りを放ち、果肉まで赤く美しいため、お菓子作りに重宝する果実です。「佐藤錦」などに代表される甘いサクランボは、摘果や葉摘みといった作業が必要になるプロの領域ですが、サワーチェリーはそうした必要がなく、1本で結実するため庭で育てやすいのが魅力。酸が強いので病虫害の心配はあまりありませんが、鳥よけだけはしておいたほうがよいでしょう。サクラのような春の花も素敵です。
No.1 カラント類
スグリ科スグリ属【1本で結実】
フランス語ではカシス。レッドカラント、ブラックカラント、ホワイトカラントなどの種類があります。ツヤツヤの小粒の実が房状になっている様子は、まさに宝石。その姿がとても美しいので、ケーキやお菓子に房ごと使われることも少なくありません。生食よりもお菓子作りの材料として本領を発揮してくれます。地植えの場合はほとんど手をかけなくても大株に育ち、人間よりずっと長生きです。成長すると高さ、幅ともに150㎝くらいになります。栽培に難しいルールは一切なく、冬季に邪魔な枝を適宜カットする程度でOK。病虫害や鳥害の心配もありません。
Photo/ 1)Kozub Vasyl/ 2)Carol Mellema/Grezova Olga/ 3)N.Minton/alexkar08/ 4)Maria Dryfhout/Michele Paccione/ 5)Makoviychuk Ekaterina/Dudakova Elena/ 6)HaiGala/Przemyslaw Muszynski/ 7)Jurga Jot(右) /Shutterstock.com
Credit
文 / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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