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- ガーデンを引き締める大人の色味 黒花の魅力
花壇がいつも同じ色合いになっていませんか? ガーデンには、一株でも存在感のあるモダンな色や模様を持った植物がたくさんあります。個性ある植物をオーソドックスな花にプラスして、もっとファッショナブルなボタニカルライフを!
シックな黒色は花壇のアクセントに
黒花や黒葉は、ぱっと目を引く存在感と、一見無機質に見えるほどのスタイリッシュな印象が魅力。濃く深い色合いは、それ単体で眺めていても美しく、他の色彩と組み合わせれば、コントラストの強さが互いをより引き立たせます。例えば明るい色合いの多い春花壇に、黒紫色のチューリップを取り合わせてみたらどうでしょう。自然と目が引き付けられ、風景にメリハリが生まれます。色合わせに活用すれば、大人っぽくシックな雰囲気にまとまるのもうれしいですね。

植物と‘黒色’
もともと花の色素に黒色はありません。黒花と呼ばれる花は、赤や紫の色素が濃く集まったために黒く見えています。黒花を観察してみると、インクのような黒一色ではなく、赤っぽい黒色だったり黒紫色だったりするのが分かるはず。赤や紫を濃く重ねることでつくり出された黒色は、光の角度で微妙に変わって見える、複雑で豊かな色合いを持っています。
魅力的な黒花品種の数々

タッカシャントリエ
強烈な個性を持つこの花はインド原産の根茎植物。花姿からイメージし、「ブラックキャット」や「デビルフラワー」という別名でも呼ばれます。開花期は夏から秋までで、寒さには弱く15度以上なければ越冬できないので鉢植えで管理します。栽培は決して易しくはありませんが、花姿は多くの人を虜にする怪しい魅力ある花です。

オダマキ
オルラヤ‘ホワイトレース’の白花の群生の中で黒い花を咲かせているのは、オダマキ‘ブラックバロー’。どちらも春から夏にかけて咲く宿根草で、とても丈夫。黒と白のモノトーンだけのワンシーンですが、むしろカラフルな配色より印象的です。オダマキの黒花品種には‘ブラックバロー’の他に、‘チョコレートソルジャー’、‘ブラックベリー’、‘アトラタ’などがあります。

セントーレア(ヤグルマギク)
こぼれ種でよく咲きひろがる夏の花、セントーレア。青色の花が最も一般的ですが、黒花の‘ブラックボール’も人気が高まっています。茎や葉がシルバーがかっており、花とのコントラストがキレイです。

クリスマスローズ
クリスマスローズは、個体差で花色の変化がさまざまあります。例えば銀がかった黒や紫を感じさせる黒など、黒花系といっても幅広くあります。鮮やかなスイセンなど早春の球根花ともマッチ。黒花品種は‘アトロルーベンス’、‘クイーンダブルブラック’、‘ルーセブラック’など。

バラ
漆黒とまではいかないものの、深紅の花弁が黒みを帯び、赤ワインのような色合いが素敵な黒バラ。ベルベットのような花びらの質感も大人の雰囲気。一輪でも存在感たっぷりに咲いてくれます。黒花品種には‘ブラックバカラ’、‘黒真珠’、‘ボンヌイ’など。

ペチュニア
種類豊富な夏の一年草、ペチュニアの黒花。漆黒でベルベットのような花弁の質感も魅力。黒花は‘ブラックベルベット’、‘ブラックマジック’など。黒と黄色の派手なバイカラーなどもあります。

ヒヤシンス
早春の球根花、ヒヤシンスにも近年希少な黒花系が登場しています。黒みを帯びた濃い紫色の花がモダンな印象で、室内に飾るにもインテリアにしっくりマッチします。黒花品種は‘ミッドナイトミスティック’。

カラー
艶やかな黒紫が、独特の花形とも相まって非常にスタイリッシュな印象の黒花カラー。切り花として飾るのもおすすめです。黒花には‘ホットチョコ’、‘メモリーズブラック’など。

パンジー&ビオラ
冬から春にかけて花壇の主役となるパンジー&ビオラには、黒花の品種が多数あります。白い花やシルバーリーフの植物と寄せ植えにすると、黒色が引き立ち効果的です。黒花のパンジー&ビオラには‘黒すずめ’、‘ブラックベルベット’、‘ムーランルージュ・ネロ’、‘ブラックプリンス’、‘ブラック・オパール’、‘ハロウィン’などがあります。

チューリップ
赤やピンクのイメージが強いチューリップですが、こんなシックな黒花品種もあります。足元に白や淡い色合いのビオラやパンジーを合わせると、違いの花色が引き立ちます。黒花品種には‘クインオブナイト’、‘ブラックヒーロー’、‘ブラックパーロット’、‘ブラックチャーム’、‘ブラックダブル’など。
Credit

写真・文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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