数ある植物の中から今、注目の植物をピックアップするシリーズ「Now blooming」。ガーデナーや育種家、ナーセリーなど、植物の達人たちへの取材を元に編集部がセレクトした植えどき・買い時・咲き時のオススメ植物をご紹介します。今回は繊細な花姿ながらとても丈夫なオダマキをピックアップ。
目次
春と夏をつなぐ花
繊細ながら強く育ちます
自然がどれほど精巧で美しく、不思議に満ちているかを教えてくれるのが、このオダマキという花。花弁の底がクルリと巻いたり、シューっと流れ星のように伸びたり、個性的な花姿はなんと2,000種あまり。日本にもミヤマオダマキなどの自生種が古くから知られていますが、バリエーション豊かなこれらの花は西洋オダマキです。色もとても豊富で、ブルーのグラデーションや赤ちゃんのほっぺのような優しいピンク色、あたたかな陽だまり色まで選ぶのが悩ましいほどです。繊細な造形とは裏腹に、性質は格別と言えるほどに丈夫です。


球根花との組み合わせも人気
オダマキは宿根草の中でもとても長生きする植物で、一度植えると20年以上変わらず美しい姿で咲き続けるものも珍しくありません。さまざまな環境に適応して育ち、日向でもそうでないところでも育ちます(完全な日陰は除きます)。ですから、栽培に苦労することはほとんどなく、ガーデニングの初心者にもおすすめ。もちろん、鉢植えでも育ちます。
花の美しさはもちろん、ベテランガーデナーの間では少しブルーがかった葉の魅力もよく話題になります。オダマキの花は春と夏の間にかけて、ちょうど春の球根花が咲き終わる頃にバトンタッチするように花を咲かせます。春の球根花はよく年も花を咲かせるために葉が枯れるまで庭においておく必要がありますが、その枯れゆく姿を隠すのに、オダマキの少しブルーがかった美しい葉が活躍してくれます。そのため、春の球根花と組み合わせる方法もおすすめです。

初夏の花を集めて。オダマキは切り花としてほとんど流通していませんが、ベル型の愛らしい花はアレンジに素朴な美しさを添えてくれます。ぜひお庭で育てて使いたいですね。rina Rosina/Shutterstock.com
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
- リンク
記事をシェアする
おすすめアイテム
壁掛け時計&温度計(GARDEN STORY Series)
優雅な曲線とリリーモチーフで飾られた、デコラティブな壁掛け時計&温度計。片面は時刻を読みやすいステーションクロック、もう片面は植物の管理に役立つ温度計になっています。アンティークな外観は、フェンスや壁のデザインポイントとなるアイテムとしても。
新着記事
-
ガーデン&ショップ

“ロングライフ・ローメンテナンス”で都立公園を豊かに彩るコンテスト「第4回東京パークガーデンアワード …
2022年に代々木公園から始まった「東京パークガーデンアワード」。第2回の神代植物公園、第3回の砧公園に続き、4回目となる今回は、都立夢の島公園(江東区)で開催されます。宿根草を活用して“持続可能なロングラ…
-
樹木

冬に「花」と「実」が同時に見られる!? 珍しくてかわいい庭木「イチゴノキ」の魅力と育て方
秋から冬にかけて、愛らしい花とカラフルな実を同時に楽しめる珍しい庭木があるのをご存じですか? イチゴのような赤い実と、スズランに似た可憐な花を咲かせる「イチゴノキ」は、近年シンボルツリーとしても人気…
-
ガーデンデザイン

【日本庭園 超・入門】なぜ水がないのに「海」が見えるのか? 京都・枯山水が600年以上も人々を魅了する…
白砂と石だけで、大海原や深山幽谷を表現する「枯山水」。室町時代から続くこの庭園様式は、水を一切使わずに自然を象徴化する「見立て」の技法を極め、独自の美学を築いてきました。スティーブ・ジョブズなど世界…


























