英国王立園芸協会お墨付き! 育てやすく使い勝手抜群のカスミソウ
数ある植物の中から今、注目の植物をピックアップするシリーズ「Now blooming」。ガーデナーや育種家、ナーセリーなど、植物の達人たちへの取材を元に編集部がセレクトした植えどき・買い時・咲き時のオススメ植物をご紹介します。今回はアレンジメントで大活躍するカスミソウをピックアップ。
フラワーアレンジメントでおなじみのカスミソウ。どんな花とでも相性がよく、ブーケをふんわり可愛く演出してくれる花ですが、実はとても育てやすい花だということをご存知ですか。その優秀さは英国王立園芸協会のお墨付き。同協会が庭での育てやすさや利用価値を総合的に審査するAGM賞を受賞している花で、小花をフワフワと咲かせるその愛らしい様子に、欧米ではBaby’s-breath(赤ちゃんの寝息)の名で親しまれています。
カスミソウには品種によって一年草と宿根草があります。小さな花壇や鉢植えなら成長の早い一年草、庭で地植えにするなら毎年繰り返し花を咲かせてくれる宿根カスミソウがおすすめです。
痩せた土地でよく育つので、地植えの場合は肥料などもやる必要がありません。ただし、原産地の地中海沿岸は土がアルカリ性で、カスミソウもアルカリ質の土を好みます。日本の土は放っておくと降雨によって土が酸性に傾くので、「苦土石灰」を年に数回、土の上にパラパラまいてあげるとよいでしょう。苦土石灰は土をアルカリ性にする効果のある資材で、ホームセンターや園芸店、ネットで1kg200〜300円で販売されています。大変生育旺盛でよく茂りますので、ときどき切って間をすかしてあげるとよいでしょう。切った花はアレンジメントに。他の花とのアレンジにはもちろん、カスミソウだけでもとても素敵な雰囲気になりますよ。
カスミソウの植え時は2~4月と9~10月。秋にタネを播いても育てられます。鉢植えの場合は風通しのよい日向に置き、地植えでは水はけのよい日向に植え付けましょう。開花期は5~7月です。乾燥に強い一方、過湿には弱く、蒸れに注意が必要です。乾かし気味に管理するとともに、花が終わった花茎は株元から切り、風通しよく育てましょう。
ふんわりとした白い小花が、アレンジにも使いやすく、ほかの草花とも相性抜群な可愛いカスミソウを育てて楽しんでみませんか?
Credit
写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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