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庭に流行カラーを取り入れよう! ウルトラバイオレットな葉っぱたち

庭に流行カラーを取り入れよう! ウルトラバイオレットな葉っぱたち

毎年、その年のトレンドカラーを発表しているパントン社が2018年の色として発表したのは、‘ウルトラバイオレット’。花に引き続き、葉っぱがクールで神秘的なウルトラバイオレットカラーの植物をご紹介します。カラーリーフは花より見頃が長いので、庭のベースカラーにすると、いつも庭をきれいに見せることができますよ。流行色を取り入れて、庭に今年らしさを演出してみませんか。

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コリウス

コリウス/シソ科・草丈20〜80㎝・一年草扱い・見頃は初夏〜晩秋

カラーリーフの代表選手、コリウス。花の美しさにも勝るとも劣らない芸術的な葉色で、初夏から霜が降りるまで庭を彩り続けてくれます。ファッショナブルで強烈なインパクトがあるので、ナチュラルというより個性的な花壇の演出や、ベランダなど人工的な空間での見映えがGood! もちろん鉢植えでも育てられます。写真のような紫色の葉のほかに、ライムイエローやオレンジ色などバリエーション豊かな品種があります。

<育て方ポイント!>

  1. 水をとても好み、乾燥に弱いので、土の保水性をよくするために赤玉土に腐葉土を半々の割合で混ぜておくと管理しやすいでしょう。鉢植えは夏場の水切れに特に注意しましょう。
  2. こんもりと姿のよい株に仕立てるには、摘心(ピンチ)をしましょう。摘心とは、新しく伸びてくる芽を摘むガーデニングの基本的なテクニックです。多くの植物は茎の最先端が最も勢いよく伸びていく性質を持っており、放っておくとヒョロヒョロと1本だけが上へ上へと伸びて、ふんわりとした株姿になりません。しかし、若いうちにこの先端の芽を摘むと、脇枝が複数発生し、葉数や花芽が増えてふんわりとボリュームのある姿にすることができます。コリウスも葉が10枚前後になったら摘心をし、これを数回繰り返しながら育てることで形よく仕上がります。夏にはシソによく似た花が上がってきますが、この花を咲かせたままにしておくと株が早く弱るので、葉を晩秋まで美しく保ちたいなら、花は摘んでしまいましょう。花よりも葉のほうが観賞価値のある植物です。

トラディスカンティア・ペリダ(ムラサキゴテン)

トラディスカンティア・ペリダ(ムラサキゴテン)/ツユクサ科・草丈20〜50㎝・常緑の観葉植物

日当たりのよい場所で育てると美しい紫色が鮮やかに発色します。常緑の多年草で、観葉植物としても楽しまれていますが、屋外でも非常に丈夫に育ち、ほとんど野生化して勝手に増えている場所もあるほどです。

水はけのよい土を好むので、水やりは表土が完全に乾いてからでOK。地植えなら、水やりの気づかいはほとんど必要ありません。寒さにも比較的強く、霜の当たる心配がなければ屋外で冬越しします。夏から秋にかけて、ツユクサによく似た小さなピンク色の花を咲かせますが、花は昼過ぎにはしぼんでしまうので、お出かけ前に楽しんでください。

ギヌラ・アウランティアカ(ビロードサンチシ)

ギヌラ・アウランティアカ(ビロードサンチシ)/キク科・草丈60〜100㎝・多年草または低木・見頃は初夏〜秋

蛍光マーカーで葉の縁をなぞり描きしたような斬新なビジュアルのギヌラ。緑の葉の縁にビロード加工を施したように、紫色の軟毛が覆います。コリウスと同様に摘心しながら育てると、こんもり茂って美しい株姿になります。庭や花壇に個性的なワンコーナーが欲しいなら、この一株の効果は抜群。水はけのよい土を好み、水やりもやや控えめのほうが、間伸びせず美しく育ちます。

ストロビランテス・ダイエリアヌス

ストロビランテス・ダイエリアヌス/キツネノゴマ科・樹高60〜120㎝・常緑低木

本物の植物?? と思わせる整った葉形と艶めく質感、そして類稀な色彩をもつストロビランテス。グリーンにメタリックシルバー、パープルがグラデーションになった葉色は、自然界の美の神秘を改めて思わせてくれます。葉の裏側が濃い赤紫色であることから、「ウラムラサキ」という和名でも呼ばれます。ミャンマー原産の植物で、暑さには強いですが寒さは苦手なので、鉢植えで育てて冬は室内に取り込んであげましょう。

ヒューケラ

ヒューケラ/ユキノシタ科・草丈30〜80㎝・宿根草(常緑)・見頃は春〜秋

カラーバリエーションの豊富なヒューケラはパープルの葉色の品種群があり、微妙な赤紫から黒っぽい紫まで、さまざまな紫色を選ぶことができます。ヒューケラは半日陰でもよく育つため、シェードガーデンで重宝するほか、寄せ植えでは主役を引き立てる名脇役としても活躍してくれます。春先には株の中心から細い茎をスッと立ち上げ、その先に小さな花をたくさん咲かせます。常緑ですが、寒い時期は葉が傷んだり枯れたりするので、そうした葉は取り除いておきます。暑さや蒸れでも葉色が悪くなるので、真夏は木陰になる場所や日陰へ移動できるよう鉢植えで育てるとよいでしょう。土はやや保水性のよいものを好むので、赤玉土6に腐葉土4くらいで混ぜた用土が向いています。

オキザリス・トリアングラリス

オキザリス・トリアングラリス/カタバミ科・球根・草丈約30㎝・花は4〜10月

トリアングラリスの名前の由来にもなっている三角形のシャープな葉が特徴的。黒っぽい葉の中央にサッと刷毛で描いたような紫色の模様が入ります。葉は日中は開いていますが、日が沈むと閉じる面白い習性を持っています。春から秋にかけて、葉の間から細い茎を立ち上げ、ピンクや白の花を繰り返しよく咲かせます。とても丈夫で、土質などに特に気をつかわなくてもよく育ちます。地植えでは土中で球根が分球して勝手に咲き広がっていくため、グラウンドカバーとしてもしばしば用いられます。

Credit

イラスト&文/3and garden

ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Photo/1&4) PRILL/ 2) alexat25/ 3) ooKIRATHIKANoo/ 5) Wipark Kulnirandorn/ 6) Anna Gratys/ 7) lennystan/Shutterstock.com
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