新緑の季節 手作りエアーフレッシュナーで部屋の中でも森林浴を!
みずみずしい新緑の中で、森林浴が気持ちのよい季節です。木々の香りのもと「フィトンチッド」は、人間にとってもリラックスなどのよい効果があることが知られています。そんな森林浴気分を自宅で味わえる、ヒノキのエアーフレッシュナーを手作りしてみましょう! ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが、精油を使ったエアーフレッシュナーの作り方をご紹介。抗菌作用もある爽やかな香りが、気分をリフレッシュさせてくれますよ。
目次
新緑の季節

サクラも終わり、新緑の美しい季節へ。
公園の樹木が黄緑色の新しい葉で覆われて、景色がワントーンもツートーンも明るくなった印象です。青い空とのコントラストも、とてもきれいです。

いつも愛犬あんと散歩に行く公園は大きな樹が多く、この季節は、その樹の下のベンチに座ってひと休みするのが何よりの楽しみ。爽やかな風と、葉っぱのサワサワという音を聴きながら、あんも私もついウトウトしてしまいます。火曜日と週末には移動カフェもあって、ゆっくり抹茶ラテを楽しんでいる人も多いです。
梅雨入り前の爽やかな季節です。
気持ちのよい森林浴

森とはいわないまでも、公園の樹の下に座っているだけで気持ちがよいものです。これが森の中だったら、もっと清々しい気分になって、空気が美味しく感じられることでしょう。
近年は、森のもつ癒やし効果が注目されるようになっています。海水浴や日光浴のように、「森林浴」という言葉もすっかり浸透しました。森林浴とは、森林を散策しながら森の空気を吸うことによって、疲労回復やストレス解消などの効果を得るものです。

フィトンチッドって?

森林浴の効果をもたらす要因の一つが、樹々の香りのもと「フィトンチッド」。フィトンは「植物」チッドは「殺す」を意味していて、「植物が放出する殺菌力を持つ成分」のことを指します。
樹木は自分で移動することができないため、昆虫や鳥が嫌がる香りや苦味を出して食害されないようにしたり、カビ・細菌の発生や増殖を防ぐための抗真菌・抗菌作用など、フィトンチッドによって自分の命を守っているのだそうです。
フィトンチッドは、植物の外敵にとっては有害ですが、人間にはいろいろな効果を与えてくれる物質です。
フィトンチッドの効果

フィトンチッドの殺菌効果は、伐採して木材になった後も続くというのが嬉しいところです。おにぎりをヒノキやスギの経木(木の皮)に包んだり、柿の葉寿司や柏餅、桜餅のように葉っぱで包んだり、わっぱと呼ばれるお弁当箱やまな板などの材料にしたりと、私たちの暮らしの中でも抗菌・防腐などに効果を発揮してくれます。フィトンチッドを多く含む樹木の代表は、マツ、スギ、ヒノキ、ヒバなどの針葉樹。また、クロモジ、クスノキなどにも多く含まれています。
もっとも、森林浴による効果は、このフィトンチッドだけによるものではなく、木の葉の揺らぎ、木漏れ日、風の音、鳥の鳴き声、空気のにおい、森を歩くときの足の裏の感触など、五感を刺激するさまざまな要素が合わさってもたらされるものと考えられているそうです。
私の場合は、これらに加えて隣に座っている愛犬の温もりとモフモフの感触も追加されるので、公園での森林浴は何よりのリフレッシュの時間になっているのです。
ヒノキのエアーフレッシュナー

近くに森林や公園がない方や、なかなか出かける時間がない方も多いと思います。そういう場合は、家でハーブや精油を使って森林浴の効果を取り入れてみてはいかがでしょうか?
ヒノキのエアーフレッシュナーは、森林浴をしているような清々しい香りで、イライラした気持ちを鎮めて、心の落ち着きを取り戻してくれます。また、抗菌作用を持つヒノキチオールは、カビや雑菌の繁殖を防ぎ、お部屋の防臭対策にも有効です。
犬と一緒に暮らしているご家庭では、とても重宝しますよ。
<材料>

- ヒノキの精油 30滴ほど
- 無水エタノール 10ml
- 精製水 40ml
- スプレーボトル
<作り方>
1.ヒノキの精油と無水エタノールをスプレーボトルに入れて、よく混ぜます。
2.精製水を加えてよく振り混ぜます。
幻想的な柳絮(りゅうじょ)

みなさんは「柳絮」をご覧になったことがありますか?
柳絮というのは、ヤナギ科の植物の綿毛です。中国では春を象徴する風物詩として知られているそうです。また北海道大学の札幌キャンパスでは、初夏に降る雪のように柳絮が舞う光景が見られるということです。

私は、いつも行く駿府城公園でこの光景を見ることができるんです。
この公園には大きなポプラの木が多くあります。ポプラはヤナギ科ヤマナラシ属またはハコヤナギ属に属する樹木。ヤナギ科の植物は、穂状の花をたくさん咲かせます。果実は綿毛に包まれ、風に乗って種子を飛ばします。これがふわふわ空中を浮遊しているのです。
ポプラには雄株と雌株があり、種子である綿毛ができるのは雌株のみで、ポプラの木がたくさんあってもそれが雄株なら綿毛は発生しません。ちなみに街路樹として植えられているポプラの大半は雄株だそうです。
初めて見たときは、よく晴れた日の朝6時頃。フワフワと空から舞ってくる白い綿毛が何か分かりませんでした。あんとの朝の散歩中に、こんな素敵な幻想的な光景に遭遇して、まだ夢の中にいるような不思議な気分になりました。
駿府城公園で撮影した柳絮。
参考:『MEDICAL HERB Vol.64』日本メディカルハーブ協会
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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