100均活用で、球根ごと楽しむイースターのアレンジを プチプラ花コーデVol.133
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
長もち! 球根ごと楽しむイースターアレンジ
早春から春、球根花の季節には、球根がついたままの花たちをガラス瓶に入れて飾ったり、アレンジに組み込んだりするのも楽しみのひとつです。
球根つきの植物は、花屋さんや園芸店で売られています。園芸店で苗として売られているものは、土を落とし、根洗いして飾ってもいいでしょう。
球根花は育っていく過程が楽しめて、長もちするのが嬉しいところです。春の球根花は種類が豊富。ヒヤシンスをはじめ、ムスカリやチューリップ、クロッカスと、可愛い花がいっぱいです。
今回は、球根花とイースター(2024年は3月31日)を一緒に、100均アイテムで楽しんでみたいと思います。
調理器具とヘア小物が活躍。アレンジのベース作り
100均で、球根花アレンジの材料を買ってきました。
タルトレット型、カチューシャ、それからラッカースプレーと吸水性スポンジにインテリアモスです。吸水性スポンジとインテリアモスは、以前ダイソーで買ったもの。これらを使って、ガーデンアレンジを作っていきます。
まずは、ラッカースプレーを用意。タルトレット型を黒に着色していきます。
下に新聞紙などを広めに敷いて床が汚れないように準備し、ラッカースプレーをシューッと、底の部分以外に吹きかけていきます。全体が黒くなったらOK。数時間乾かします。
乾いたタルトレット型に、水を含ませた吸水性スポンジをセットしていきます。
吸水性スポンジの厚さは1.5cmほどで、タルトレット型より少しだけ低めになるようセットしました。
次に、カチューシャを用意します。
こちらは、すべりどめ付きカチューシャでした。器を黒にしようと思っていたので、カチューシャも黒を選び、統一感を出しました。
カチューシャを取り出して少し広げながら吸水性スポンジに写真のように挿し込み、取っ手にします。
取っ手はあくまで装飾用です。このアレンジを持ち上げるときは、タルトレット型の器部分を持つようにしましょう。
これで、ガーデンアレンジの器が完成です。
球根花の苗を根洗いして使うと、コスパ抜群
アレンジに使う球根花は、こちらにしました。花屋さんで見つけた、スイセンとムスカリの苗です。
スイセンはたくさん花がついていて、298円とお買い得でした。ムスカリは98円。
これから花芽が上がってきそうです。苗を活用することで、高コスパで花をアレンジに使うことができます。プチプラでアレンジをするとき、苗の花は心強い味方です。
買ったスイセンやムスカリは、ポットから取り出して土を落としていきます。
適度に土を落としたら、水を用意して、根を洗います。
これをアレンジに使っていきます。
球根の固定には、身近なアイテムが代用可能
根洗いしたスイセンやムスカリで、アレンジをしていきます。
アレンジの前に針金を用意。今回は、手持ちの針金を使用しました。こちらは22番という少し太めの針金です。
これを適当な長さにカットして、少し折り曲げておきます。
器にセットした吸水性スポンジの上に球根を置いて、カットした針金で留めていきます。
球根は結構重さがあるので、何カ所か針金で留めるようにしました。
針金がない場合は、クリップで代用できます。
小さめのクリップを使う場合は、真ん中を起こして長くして使います。ほかには爪楊枝も代用できます。
クリップを使う場合は、球根の周りに数カ所刺します。
刺したクリップは、球根の形に沿って少し曲げ、球根を押さえるようにして固定します。
球根を固定したら、インテリアモスを準備します。
吸水性スポンジや球根の根元が隠れるように、インテリアモスをのせていきます。
球根部分が1/3ほど見えるようにし、あとはモスでカバーしたら、アレンジの出来上がりです。
イースターに欠かせない卵もプチプラで準備
完成したアレンジにイースターエッグを加えて、気分を盛り上げます。
イースターエッグには、スーパーでうずらの卵を買ってきました。10個入りで103円です。
うずらの卵の模様が、今回の球根を生かしたナチュラルなアレンジにぴったり。
モスの上に、うずらの卵をそっと置きました。
スイセンが咲くガーデンとイースター、春の訪れを楽しむアレンジです。
今回の材料をご紹介
- 水仙…298円
- ムスカリ…98円
- うずらの卵…103円
- タルトレット型…100円*セリア
- カチューシャ…100円*ダイソー
- ラッカースプレー…100円*ダイソー
- 吸水性スポンジ…100円*ダイソー
- インテリアモス…100円*ダイソー
計999円(税抜)
ほかに、ハサミ、針金(またはクリップ)、新聞紙を用意。
球根花を長もちさせるポイントは、水の量にあり
アレンジで残ったスイセンは、ダイソーで買った計量カップに入れて楽しんでいます。
花を球根ごと飾る場合は、水が多いと球根が腐る原因になるので、水は少なめで根がつかる程度にしましょう。
数日に1度、水がなくなっていないかどうかを確認します。
球根ごと飾ると、とっても長もちしますね!
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -
かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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