かわいいミモザが主役! シサル麻のナチュラルベースに黄色の春の花をアレンジ
2024年も春の到来は早そうです。野山でも花々が咲き始めていますが、お部屋にも春の花を飾って、一足早く季節を感じてみませんか? フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが今回作るのは、ふわふわとしたミモザに、黄色系の春の花を合わせたアレンジ。器をよりナチュラルな雰囲気にするひと工夫もご紹介します。黄色い花は、春の訪れを感じさせ、気分もパッと明るくしてくれますよ。
目次
今年は早い春の訪れ
今年は暖冬といわれていたとおり、2月に20℃超えの日があったり、異例の暖かさです。春本番も早いようですね。
愛犬と毎日散歩する公園の早咲きのサクラ(小室桜)は、例年より早く満開となりました。サクラの花を見ると、やはり心ウキウキ躍り出す感じです。
フラワーショップの前を通りかかると、黄色のミモザが白いラッピング用紙に包まれて売られていました。ミモザも、色といい、ホワホワの容姿といい、春の到来を告げる花ですね。とても気持ちが明るくなります。
春の花のアレンジ
春の花を集めて、思いっきり明るいアレンジを楽しみましょう。
今回作ったアレンジは、ミモザを中心に黄色系で組み合わせてみました。黄色い花は、ほかにもまだまだいっぱいありますね! ぜひお好きな春の花を選んでください。
今回使った花
- ミモザ
- スイートピー
- スプレーストック
- ヒアシンス
- ソリダゴ
- アルストロメリア
シサル麻で器をひと工夫
今回のアレンジでは、メラミン製の器を、シサル麻(ジュートファイバー)を巻いて、ナチュラルなベースに変身させて使いました。
シサル麻は、リュウゼツランの葉や麻の繊維からできた素材。ドライフラワー、花資材を扱うネットショップで購入できます。
シサル麻は、ドライフラワーのアレンジを作る際に、隙間を埋めたりカゴに敷き詰めてモスの代わりに使ったりします。私は、リースの土台に最初に巻き付けて使うこともあります。ナチュラルな雰囲気にしてくれるので、とても便利な資材です。色は、白、ナチュラル、ハーバルグリーンの3色。ラフィアの色との組み合わせも楽しいです。
このシサル麻をほぐして、器がしっかり隠れるように巻き付けて、ラフィアで結びます。プラスチックな感じがちょっと物足りない……という器も、シサル麻を巻けばナチュラル感たっぷりの器に変身します。
また、器の縁だけに少量巻き付けるだけでも、雰囲気が変わりますよ。いろいろな方法で楽しんでください。
アレンジの手順
今回は、ソリダゴを花留めにしてアレンジしていきましょう。
ソリダゴは、円錐状に小さな黄色の花が咲く植物で、アレンジのボリュームを出したいときや空間を埋めるときに重宝します。全体が明るいグリーンなので、アレンジも明るくなります。
1.シサル麻を巻いた器に、水を入れます。
2.ソリダゴを器の高さの2倍くらいの長さにカットして、器全体に入れます。
*ミモザを前面に入れたいので、そのスペースを取っておきます。
3.空けておいたスペースに、ミモザを入れます。
4.ヒアシンスを入れます。
5.スプレーストック、スイートピー、アルストロメリアなど、細い茎の花をソリダゴの間に入れていきます。
出来上がり。
ブルージュで出会った黄色の花
ベルギーの地方都市ブルージュ。「天井のない美術館」と呼ばれ、ベルギー観光で人気の街です。街を流れる運河には白鳥がいて、歴史的な建造物と昔ながらの石畳の風景は、中世のままのようです。旧市街地は世界遺産にも登録されています。
ブルージュまでは、パリから鉄道で1時間半、バスで4時間ほど。私はパリ発の日帰りバスツアーでブルージュを訪れたことがあります。ここで、とても素晴らしい光景に出会いました!
観光スポットの一つ、べギン会修道院を散策中のこと。その中庭で、庭一面に満開に咲く黄色と白のスイセンを目にしました。ちょうどイースターの頃でした。
ラッパズイセンのようで、大輪の鮮やかな黄色の花がいっぱい! 葉っぱと芝生の緑色と花の黄色の絨毯のようでした。白い壁の建物とのコントラストが、これもまたとてもきれいで、早朝からバスに揺られて疲れ気味のところ、この満開のスイセンのおかげでパッと目が覚めたようでした。
黄色の花は、やはり元気にさせてくれます。
べギン会修道院は、オードリー・ヘップバーン主演の映画「尼僧物語」のロケ地だったそうです。もう一度訪れたい街です。
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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