1,000円で完成! 置き場所を選ばない小さなクリスマスツリー プチプラ花コーデVol.126

プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
クリスマスに欠かせない、ツリーを手作り
街のあちこちに、クリスマスグッズが溢れる楽しい季節がやってきました。
私は毎年、エバーグリーンのクリスマスリースとクリスマスツリーを作っています。どちらも、この時期に欠かせないアイテム。
そして、どちらも生花で作るため、針葉樹の香りに癒やされます。制作しながら、どんなデコレーションをしようかと考えるのも、わくわくする時間です。
今年は、100均の材料を活用して、小さなフレッシュのクリスマスツリーを作ってみます。小さなクリスマスツリーだったら、玄関やリビングの飾り台などちょっとした場所にも飾れます。そして、針葉樹は長もちするから、緑色のまま少しずつドライになっていくのも楽しめます。
材料費は1,000円+税。お手軽で簡単にできる、エバーグリーンの小さなクリスマスツリー作りです。
合計1,000円! クリスマスツリー作りの購入品
エバーグリーンのクリスマスツリー作りは、まず花屋さんでヒムロスギを買うことから始まります。
私が行く花屋さんでは、ヒムロスギはボリュームによって価格が違うので、使う量にぴったりのものを探すことができます。
今回は、こちらのヒムロスギが、500円+税でした。

この量に合わせて、ツリーの高さを決めようと思います。
ツリー作りのよさは、ヒムロスギのボリュームで大きさを決められるところ。少ない場合は小さなツリー、たくさんあったら大きいツリーができます。
ほかに、ダイソーでクリスマスカラーの赤いグラタン皿、吸水性スポンジを購入しました。
赤いグラタン皿は小さめで、今回のクリスマスツリーにぴったりです。
デコレーションのアイテムも、ダイソーやほかの100均で購入。

写真上がユーカリの実、その下がオレンジ色のデコレーションピック、それから小さな松ぼっくりです。
全部で合計1,000円+税。小さいながらも、贅沢なツリーができそう。
ツリーの土台には吸水性スポンジを活用
材料を揃えたら、ツリーの土台作りです。
今回のツリー作りには、グラタン皿に入れる部分の吸水性スポンジと、ツリー部分の吸水性スポンジ、2つが必要になります。ツリー部分は、コーンの形の土台を作ります。
①グラタン皿の幅に吸水性スポンジを合わせます。

グラタン皿の横幅、奥行きに合わせて吸水性スポンジをカット。
②吸水性スポンジは、写真のようにグラタン皿にセットします。

入れた吸水性スポンジは、このあと一度取り出して、吸水させます。
③ツリーの部分は、長方形の吸水性スポンジをコーンの形にカットしていきます。

上の部分が細め、下の部分が少し太めになるようにします。
上の部分にヒムロスギを挿すので、細すぎないようにしました。

コーンの形は、だいたいでOK!
④カットした吸水性スポンジを吸水させていきます。

吸水性スポンジの吸水方法は、水を入れた容器を用意し、その水の上にポンッとスポンジを置くだけ。置いたら、ゆっくりと吸水されるのを待ちます。
⑤ヒムロスギの枝は、下のほうをカットします。

⑥カットしたヒムロスギの枝を、グラタン皿にセットした吸水性スポンジに挿します。

⑦コーンの形にカットした吸水性スポンジを、⑥の枝の上に挿して上下をつなげていきます。

これで、クリスマスツリーの土台部分が完成です。

森の香りに包まれる、癒やしの制作タイム
ヒムロスギの小枝を使って、ツリーを形作っていきます。
①ヒムロスギの枝ぶりを見て、ツリーのてっぺんの部分はどれがいいかを観察。

少しシュッとしているものを探します。
②てっぺん部分を決めたら、カットして、根元にある葉は取り除き、吸水性スポンジに挿しやすくします。

③カットした小枝を、吸水性スポンジの上の部分に挿します。

④残っている小枝を、短く切り分けていきます。

だいたい同じ長さになるようにカットします。このとき、なるべく小枝の太い部分を残すようにカットすると、吸水性スポンジに挿しやすいです。
途中、小枝が細くてスポンジに挿すのが難しいものは、別のクラフトに使うために取っておきました。

ワイヤーがある場合は、これらをいくつか集めてワイヤリングすれば、ツリーに挿すこともできます。
切り分けた小枝も、下のほうについている葉は落とします。

⑤コーン形のスポンジに、④で用意した小枝を挿していきます。

最初に、下の部分に小枝を1周挿しました。
⑥最初に挿したてっぺんの小枝と、⑤で挿した下の部分の小枝の間に、カットした小枝を挿します。

上と下が自然に繋がって1本の木になるよう、イメージしながら挿していきます。
あまりギュウギュウになりすぎず、それでいて空間ができないような間隔です。
⑦上と下の間を全部埋めたら、シンプルなクリスマスツリーの完成です。

ヒムロスギをカットしたり触ったりするたびに香りがふわっとしてきて、森の中にいるような気分になりました。心から癒やされたひととき。そして、この小さなツリーの姿にもキュンとします。
かわいいツリーができたら、デコレーションをしていきます。
ツリーが完成! 愛着が湧く手作りのよさ
100均で買ったものを、デコレーションしていきます。

松ぼっくりとユーカリの実は、グルーガンを使って留めていきます。

グルーをつけたら、グルーが熱いうちにヒムロスギに接着します。

このとき、すぐに手を離すと実が落ちるので、固定できるまで数秒間手で押さえます。
ツリー全体に、松ぼっくりとユーカリの実をつけました。

配置はなるべく、同じ種類のものが縦横に並ばないよう、ランダムに。
ボールピックも用意します。

こちらは針金がついているので、このまま挿せそうです。

3つ合わせてみたり、2つにしてみたりしてツリーに挿しました。
最後に、紙とマジックを用意して「Happy Christmas」のタグを作ります。

タグをつけたら、小さなクリスマスツリーの完成です♪

合計1,000円+税でできた、エバーグリーンのクリスマスツリー。何もない状態から、小さな木を作って、出来上がっていく過程がとても楽しかったです。
クリスマスアイテムを少しずつ作っては出来上がり、それを飾る…自分で作る愛着の湧いたアイテムは、見る度に嬉しい気持ちになり、クリスマスが一層待ち遠しくなります。
今回の材料をご紹介
- ヒムロスギ…500円
- ラウンドグラタン皿…100円*ダイソー
- 吸水性スポンジ…100円*ダイソー
- ユーカリの実…100円*ダイソー
- デコレーションピック(オレンジ)…100円*ダイソー
- 松ぼっくり…100円*キャンドゥ
合計1,000円(税抜)。
ほかに、ハサミ、グルーとグルーガン、紙、ペンを用意。
身近な材料を活用して、ツリーをカスタマイズ
クリスマスツリー作りは、家で使っていない器などで気軽にできるのが魅力です。

こちらは、全て100均で購入したもの。今回使った赤いグラタン皿はもちろん、左の小さな素焼き鉢、ボウル、コーヒーカップもツリー作りに合いそうです!
100均のデコレーションアイテムは結構豊富で、ほかに星の形のオーナメント、コットン、ドライオレンジなどもありました。

予算次第で、もっと華やかにもできます。

100均活用で、お気に入りのプチプラ・クリスマスツリーになりました。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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