【二十四節気】冬は花の寄せ植えがおすすめ。立冬の頃から準備を始めよう！

二十四節気　立冬　11月7日頃

寒中に咲く花々

山々が赤や黄色に染まり、色とりどりの果実や種が実る彩りの秋を過ぎると、景色からは次第に色が少なくなってきます。木々が葉を落とし、日差しも次第に弱まる中、キンと冷えた空気の中で健気に咲く花を眺めることは、冬の季節の楽しみの一つ。花が少ない季節ではありますが、だからこそ咲いている花を見る嬉しさは倍増します。冬の花としてはサザンカやツバキといった樹木が有名ですが、育てやすい一年草や宿根草にも、冬に開花期を迎えるものがあります。

冬に咲くガーデンフラワーの中でも、近年人気の植物がクリスマスローズ。繊細な咲き姿と、植えっぱなしでも次第に増えていく丈夫さも人気の理由です。多くの品種は２月頃から咲き始めますが、原種に近いヘレボルス・ニゲルは12月中旬から白い花を横向きに咲かせ、その名の通りクリスマスにふさわしい清楚な美しさを見せてくれます。

また、彩りの少ない冬にカラフルな花を次々に咲かせるビオラも冬の花壇の定番花です。ほとんど手を掛けなくても元気に花を咲かせ、春になると大きく株が広がって、さらにたくさんの花をつけてくれるのもうれしいところ。毎年新品種が登場するので、好みの花色、花形を選ぶのも楽しみです。白、赤、ピンクとはっきりした花色が揃うガーデンシクラメンやプリムラなども、冬のガーデンで存在感を放ちます。冬に咲く花はどれも、寒い日々の合間に太陽の煌めきを感じさせてくれるような明るさに満ちています。

冬の花の寄せ植えを楽しもう

寒さが厳しい冬の間は、ガーデニング作業も滞りがち。そんな時には、冬に咲く花々を可愛いコンテナに寄せ植えて、玄関先に飾ってみませんか。すぐに花殻摘みなどの手入れができ、帰ってきたときに健気に咲く花に元気をもらえます。たくさん咲いたら、花を切ってお部屋に飾ってください。

冬に長く楽しめるガーデンシクラメンやプリムラなどと、春に株が広がるビオラを一緒に植え込むと、春早めに花数が減ってくるプリムラを丈高く育ったビオラが隠してくれて、一つのコンテナで長く楽しむことができます。また、花形違いのシクラメン同士や色違いのビオラ数種など、同じ種類の花の取り合わせも、まとまりが良く管理もラクなのでおすすめです。冬の花の寄せ植えは、あまり早くつくると暑さにあたってしまうことがあるので、11月頃から準備を始めましょう。冬から初夏直前まで元気に花を咲かせてくれます。

寄せ植えの基本

コンテナの中に鉢底石と培養土を入れます。植え込む苗をポットから抜き取り、軽く根をほぐしてからコンテナの中に並べます。あまり詰め込みすぎると、蒸れて株が傷んだり水切れが早くなり、うまく育たないので注意を。根が隠れるように培養土を隙間なく詰め込んだら、鉢底から染み出すくらい、たっぷりと水を与えます。

冬に咲くガーデンプランツ４選