寒い日が続いています。私が暮らす静岡県は比較的温暖な地域ですが、この冬は日中の最高気温が一桁の日が続きました。それでも日照時間は多く、太陽のありがたさをつくづく感じています。我が家の柴犬あんも、毎日太陽の光をたっぷり浴びています。犬にとって、日光浴をすることは楽しみであると同時に、健康維持にとても大事なことのようです。

普段家の中で暮らしているあんは、部屋の中で日当たりのよい場所を転々とします。
太陽の光が入ってくる場所と時間をちゃんと把握していて、お昼はこの窓辺、午後のこの時間はソファーの上など、太陽と共に移動しながらお昼寝をしています。
日光浴は1日15~20分ほどで十分だそうですが、今のような寒い時期でしたら、熱中症の危険はないので多少長くても大丈夫。日向ぼっこを思う存分満喫している様子です。あまりにも気持ちよさそうで、羨ましい~です。
日光浴は、犬だけでなく人間も、そのほかの動物にも必要不可欠なもの。その効果はとてもたくさんあります。
<日光浴の効果>
- 朝日を浴びることで体内時計がリセットされる。
朝の日光浴は、正常な時間を体内で感じ取って、生活のリズムを整えることができます。 - 幸せホルモンといわれる「セロトニン」が正常に分泌されて、精神状態が安定する。
- 体内でビタミンDを生成する。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあるので、骨を丈夫にします。 - 殺菌効果で皮膚病予防になる。
- 体を温める。

庭に出た時は、全身で日光を浴びてのびのびします。そんな姿を見ると、やはり太陽の光を浴びることを、本能的に欲しているのだなと感じます。

また、防虫対策をしなくても蚊や害虫に刺される心配がないのが、この季節の嬉しいところで、安心して庭に出して長時間ほったらかしにすることができます。
庭をうろうろ歩き回って何やらガサガサして、少なくなってしまった草をなんとか見つけて食べたりしています。

太陽エネルギーを全身でチャージして、冬枯れの芝生の上をゴロゴロするのが、あんにとっての冬の庭の愉しみのようです。
冬といえども、背中にポカポカと太陽を感じながら庭をいじるのは幸せなものです。お天気のよい日には、人も犬もたっぷりの日差しを浴びて、寒い季節を元気に過ごしたいですね。

Credit
写真&文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。http://www.annegarden.jp
新着記事
-
ガーデン&ショップ
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園 【1月の様子】
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストが、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台に、いよいよスタートしました。2024年12月には、…
-
宿根草・多年草
豪華に咲く!人気の宿根草「ラナンキュラス・ラックス」2025年おすすめ品種ベスト5選PR
春の訪れを告げる植物の中でも、近年ガーデンに欠かせない花としてファンが急増中の「ラナンキュラス・ラックス」。咲き進むにつれさまざまな表情を見せてくれて、一度育てると誰しもが虜になる魅力的な花ですが、…
-
樹木
春の花木「モモ(桃)」の育て方 花の特徴や品種を徹底解説
桃の節句と呼ばれるひな祭りの頃、花の見頃を迎える桃の木は、春の訪れを感じさせてくれる人気の高い花木です。今回は、桃の花の特徴や品種、桃の花をひな祭りに飾る由来、家庭での育て方をご紹介します。この記事…