生花と造花を一緒に楽しめる欲張りな2Wayリース作り プチプラ花コーデVol.121
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
リースの主役に選んだ、100均のグリーンが優秀!
部屋に飾るリースが作りたくなって、材料を100円ショップに探しに行きました。グリーンをメインにしたいと思って売り場を見てみると…、造花のグリーンの種類が豊富なことを発見。大好きなシルバー系グリーンを購入しました。
今回は、“普段はグリーンのリース、時々は花ありのリース”と、欲張りな2Wayリースを作ってみようと思います。100均の造花は種類が豊富で、クオリティが高くなってきていて、生花と組み合わせても違和感なく仕上がりそうです。
2Wayリースの材料と、作る前に必要な下準備
材料を探しに行ったダイソーで見つけたのは、セージと2種類のユーカリのフェイクグリーンです。
シルバー系グリーンが好きなので、思わず目が留まりました。マットな質感が100均のアイテムだと感じさせないことも、このグリーンを選んだ理由の一つです。さらに、1本にたくさんの葉がついていてリース作りにはもってこいです。
ほかに、リースの土台と、以前ダイソーで購入した、小さな容器を用意しました。
まずは、リース作りの準備です。
フェイクグリーンのユーカリやセージの葉は、茎を1cmほど残して短くカットしていきます。
葉についている茎の中には針金が入っていないので、クラフトバサミで切ることができました。
購入した2種類のユーカリのうち、1つは枝の部分を残してカットします。
先端部分は少し長めに、下のほうは2枚の葉ごとに、と細かくカットしました。
これでリースを作る準備が完了です。
グリーンの中に容器を仕込むことが今回のポイント
葉をカットして準備ができたら、アレンジをしていきます。
リースの土台には麻紐がついていて、壁などに掛けられるようになっていました。
麻紐は、リースの上部の目印にもなります。
リースを作るときは、このいちばん上の部分を時々確認しながら作業をするとバランスよく仕上がります。
リース作りって、面白くてつい作業に没頭しがち。どこが上だったか分からなくなったときのために、リースの土台に紐がついていないときは、上部に紐をつけておくとよいでしょう。
アレンジは、枝がついたユーカリから。このユーカリは枝の中に針金が入っているので、手で簡単に曲がります。最初に2〜3本曲げておきました。
準備ができたら、アレンジの開始です。グルーガンをすぐ使えるように、温めておきます。
①クレッセント(三日月)の形になるように作りたいので、曲げたユーカリの先端が上からと下から、双方が向き合うようにリース上に置いてみます。ユーカリの根元にグルーを付けて、ベースに固定していきます。
②次はセージです。リースの外側と内側の側面に、セージの葉先が時計回りになるように向けて、根元をグルーガンで固定。
ベースが見えるよう、表面はそのままあけておきます。
③緑色の地巻きワイヤーと容器を用意します。
容器の蓋を取って、口元に地巻きワイヤーを巻いていきます。
2周くらい巻いたら、隙間が出ないようにワイヤーをねじります。ワイヤーの先は広げておきましょう。
④③で用意した地巻きワイヤーをつけた容器をリースに固定します。
リースの土台に、容器をワイヤーでくくりつけます。
ベースに容器を固定するときは、リースの裏側に回したワイヤーをしっかりねじって留めます。
この容器は、水を入れて、生花を飾るためのもの。時々水替えのために取り外せるように、ワイヤーはカットせず、長めに残しておきました。
⑤容器を取りつけたら、アレンジを再開。カットしたユーカリやセージを、どんどん足しながら、グルーで固定していきます。
葉の流れは、取りつけた容器より上のほうは時計回りに、容器より下のほうは真横や下に向けるような感じにして、クレッセントの形を作ります。
容器には花を入れたいので、口元の部分だけあけておきます。容器本体は、グリーンで隠しました。
これで容器を仕込んだクレッセントのリースが完成です。
クレッセントの形は、細めの先端から、リースに沿って円形に少しずつ葉を重ねて太くしていくときれいに出来上がります。
ハギレを活用して、自分好みのリボン作り
仕上げは、リボンです。
理想的なリボンを見つけられなかったので、ダイソーで以前購入した生成りのハギレで、リボンを作ることにしました。結構厚手でしっかりしているハギレは、ちょっとしたアクセントになり、とても重宝しています。
リボンの作り方は、布バサミでハギレをカットするだけ。今回、幅は約2cmにしました。
そして、カットしたリボンにはスタンプを押していきます。
このスタンプは、セリアで以前購入したもの。3つで100円(税別)でした。
スタンプを押したリボンに、写真のように地巻きワイヤーを巻きつけます。
糸がほつれている部分はあえて残すことで、ナチュラル感を演出しました。
このリボンを、グリーンのリースにつけてみました。リボンにつけたワイヤーで、リースの土台にくくりつけています。
リボンが1つあることで、より素敵さが増しました。壁に掛けておくだけで、なごみそうです。
造花のグリーンに生花をプラスして華やかに
次は、2Wayめ、生花をプラスしたバージョンです。
リースを壁に掛けて、容器に水を入れていきます。
花は黄色のバラとカーネーションを用意。バラは「カタリナ」という品種で、カップ咲き。まぁるくて、かわいいです。
これらの花の茎を短くカットして、リースに仕込んだ容器に挿します。
花がある場合、リボンの位置は、写真のようにリースの下部にしました。
長く飾れる造花と、限りある期間を楽しむ生花。造花の質がよくなっているので、こうして2つを合わせて飾っても違和感がありません。
このリースは、グリーンだけで楽しんだり、季節の花を加えたり…。簡単に雰囲気を変えられるところが魅力です。
今回の材料をご紹介
- ユーカリ(造花)…100円×2本*ダイソー
- セージ(造花)…100円×2本*ダイソー
- リースの土台…100円*ダイソー
- ハギレ…100円*ダイソー
- プラスチック容器…100円*ダイソー
- 地巻きワイヤー…100円*ダイソー
- バラ2本…499円
- カーネーション1本…200円
合計1,499円(税抜)
ほかに、ハサミ、布切りバサミ、グルーガン、スタンプ、スタンプ台を用意
花の着せ替えが自在。1つあると、楽しみはさまざま
手元にあったコチョウランの造花を、容器に合うように茎をカットして挿してみました。
イメージが変わりますね。
リースに容器を仕込んでおくと、このように、生花ばかりではなく造花も自在に入れ替えが可能です。気分や季節に合わせ、さまざまなイメージで飾れるのがいいですね。
グリーンはシルバー系を選んだので、花は何を合わせてもOK。こういうリースって、1つ作っておくと、暮らしが楽しくなりますよ。
Credit
アレンジ作成・写真・文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -
かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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