100均で手に入った名画とリンクする花アレンジを楽しむ♪ プチプラ花コーデVol.118
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
100均で思わず二度見した、ゴッホの名作「ひまわり」
先日、ダイソーで思わず二度見した商品がありました。それは、画家ゴッホの名作「ひまわり」のポスターです。ゴッホの「ひまわり」は、彼の代表作のひとつ。私は以前に一度、美術館に観に行ったことがあります。観た瞬間、絵に描かれたヒマワリの躍動感に驚きました。
名画のポスターが100円で手に入る?!とは、びっくりです。しかも、袋の中にはほかに2枚、ゴッホが描いた絵のポスターが入っていました。サイズはA4で、とても飾りやすそう。

これを見つけたら、思わず、ヒマワリと一緒に飾ってみたくなりました。早速、アレンジをする器とヒマワリを探しに行きました。
単にヒマワリと言っても、現在、たくさんの種類が流通しています。色は、黄色からオレンジ色、そして茶色や赤っぽい色、最近は白っぽい色も登場しています。夏だけでなく、秋を迎えてもまだまだ楽しめます。
今回は、ゴッホの名画と、身近で買うことができるヒマワリを一緒に飾ってみます。
ヒマワリを長もちさせる、自宅での水あげの仕方
ヒマワリは、自宅近くの花屋さんで見つけました。5本以上買うと、1本100円になるというので、6本ほど購入です。

長く楽しみたいので、自宅についてから、まずは、しっかりと水あげします。
新聞紙を用意して、ヒマワリをのせます。

くるっと、花を包んでセロハンテープで留めます。

たっぷりの水を入れたバケツに切り花用鮮度保持剤を入れ、茎をカットしたヒマワリを、その中で2~3時間ほど休ませました。

このあとに、花器に活けていきます。
ヒマワリに限らず、ほかの花も購入後、こんなふうに多めの水に入れて休ませると、花が長もちします。水をたっぷりと吸わせた花は、花器の中でいきいきと元気な表情を見せてくれます。
ヒマワリを素敵に飾ることができる花器の選び方
ヒマワリは花器に入れると頭がくるっと動き、思うように活けるのが難しい場合があります。
花器は口が広めだとまとまりにくいので、狭めのものを選びましょう。口が狭い器にヒマワリを入れると、アレンジが決まりやすくなります。
下の写真は、口の広い花器にヒマワリを活けたもの。口が広い花器の場合は、なるべく1カ所に花を固めるようにするといいですね!

私がヒマワリやガーベラなどを飾るとき、よく使うのはこちらのタイプの花器です。

これらは、どれも中がゆったりしていて、口が狭いものばかり。
ヒマワリやガーベラは葉があまりなく、茎はまっすぐ。花が一方を向くので、口が狭い花器を使うととまりやすくなります。なかでもヒマワリは花が大きく頭が重いので、倒れる心配がないように、花器は少し重さのあるものを使いましょう。
上の写真、右から2つのガラス瓶は100均のもので、オイル瓶とカラフェです。1~2輪飾るのに、ちょうどいいサイズ。

花を何輪も挿す場合は、こちらのタイプのガラス瓶を選ぶことが多いです。

同じような形のガラス瓶が、ダイソーでも売られていました。大きめと小さめ、サイズが選べるのがよかったです。この形はヒマワリに限らず、花が飾りやすくて便利です。
くるっと動く花を固定するために使ったアイテム
ゴッホの「ひまわり」のポスターと一緒に、ダイソーで購入したのは、アレンジをする器です。陶製の茶色の器で、キッチンコーナーにありました。商品名は、ツールホルダー。

ゴッホの「ひまわり」の絵に描かれているような器を探していて、出会ったのがこれ。ちイメージがぴったり。
この器、結構口が広いので、顔の向きがしっかりとしているヒマワリをうまくまとめるには難しそうです。ヒマワリがくるっと動いてしまいそう。

そこで、吸水性スポンジを使い、花留めにすることにしました。
吸水性スポンジを小さめにカットし、吸水させておきます。

吸水させたスポンジを器の中に入れて、水を吸水性スポンジと同じくらいの高さになるように入れておきました。

ここに、ヒマワリをアレンジしていきます。
普段、フラワーアレンジをするときに花留めとして使うことが多い吸水性スポンジ。
今回は“花器に挿しているように”見せたいので、スポンジはとても低くしてみました。本数の少ない花をしっかりと、自分が思う場所にアレンジしたい場合、剣山を使ってもいいと思います。私は剣山は持っていないので、100均で購入した吸水性スポンジで代用しました。
名画とリンクさせるときのアレンジのポイント
アレンジをしていきます。
1輪目のヒマワリはフォーカルポイント。少し大きめで、キレイに咲いているものを使いたいので、1本1本、花の形や大きさをチェックしていきます。

ゴッホの「ひまわり」を壁に貼り、絵とのバランス(高さや横幅)を確かめながらアレンジをすることにしました。
器の手前にヒマワリを1輪、その隣に2輪目を。

器の中は、このような感じです。

茎は中心に向かって挿しています。
残りのヒマワリは少し奥にアレンジしたり、高さを出したり。ヒマワリの顔を横に向けるなど、自然な状態になるようにしました。

アレンジしている最中に花びらが落ちたので、落ちた花びらも一緒に飾ります。

フラワーアレンジは活けているときも楽しく、また部屋に花を飾ると心地よく豊かな気持ちになります。
さらに絵画も飾るということで、その気持ちがもっと強いものになりました。
出回っているヒマワリには「ゴッホのヒマワリ」という品種があります。花屋さんで見つけたら、この絵と一緒に飾ってみたいという楽しみもできました。
花と名画のリンクアレンジは、活けているときも飾っているときも素敵な時間ですね
今回の材料をご紹介
- アートポスター…100円*ダイソー
- 器(ツールホルダー)…300円*ダイソー
- 吸水性スポンジ…100円*ダイソー
- ヒマワリ6本…600円
合計1,100円(税抜)
ほかに、ハサミを用意。
名画を独り占め! 100円でできた贅沢時間
せっかくなので、ゴッホの「ひまわり」と一緒に入っていた、ゴッホの自画像のポスターも飾りました。

色的にも合うので違和感なく、むしろもっと豪華になった気がします。

こんな名画を2枚も独り占め。100円でとても贅沢な時間を過ごせました。芸術の秋と、元気色のヒマワリで、残暑を乗り越えられそうです。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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