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愛犬のための手づくり冬ゴハン「カボチャの食事」でぽかぽかに。

愛犬のための手づくり冬ゴハン「カボチャの食事」でぽかぽかに。

犬の食事は、ドッグフードと手づくりの2つの選択肢がありますが、最近は手づくりの食事が注目され、手づくり派が増えているとか。動物のための自然療法を学ぶ海野美規さんは、ドッグフードも取り入れて健康管理をしつつ、手づくりゴハンで愛情を深めています。海野さんの手づくり愛犬ゴハンを見せてもらいました。

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我が家では、あん(柴犬)がブリーダーさんのところからやってきた数週間はドッグフードでしたが、だんだん食べなくなり、お皿を鼻でひっくり返すほど嫌いになってしまったという経緯があり、手づくりゴハンに変更しました。といっても、栄養が偏るのも心配なので、ドッグフードも少し与えています。

手づくりゴハンのよいところは、原材料を自分の目で確かめられること、添加物など使わなくて済むこと、新鮮なもの、旬のものを与えることができることなどです。私たち人間も、インスタントの食事ばかりをしていると栄養が偏ります。旬のものをいただくことは、その土地の気候や自然に合った食事をするということにつながり、健康を守るという点でもとても大切だと思っています。人と犬の身体の違いを考慮しつつ、家族である我が家の犬の健康も、まずは毎日の食事からつくっていってあげたいと思います。

ということで、この寒い季節、体を温めて風邪予防に効果的なカボチャを、あんの食事にも取り入れています。

<材料>

カボチャ
キャベツ
スナップエンドウ
ラム肉(もも)

<作り方>

つくり方はとても簡単。野菜は柔らかく茹でて、肉は焼くだけです。

犬は、もともと肉食ですので、野菜を消化するのが苦手です。野菜は柔らかくしてペースト状にしたり、できるだけ小さくカットします。

野菜と肉を全部一緒に煮込むこともありますが、カボチャ、キャベツ、スナップエンドウなどの野菜はそれぞれ個別に茹でておくと、朝と夜のゴハンで組み合わせを変えたり、違うメニューに取り入れたりと応用が利くので便利です。他に、ニンジン、ブロッコリーなどの野菜もよく使います。

肉は必ず毎食、食べます。チキン、ビーフ、ポークなんでも。なるべく赤身肉、もも肉など、脂が少ないものを選びます。ラム肉は、ビタミンB群や鉄分が多く、脂肪燃焼をサポートするカルニチンを多く含みます。体を温める効果が高いので、冬にはよい食材です。

カボチャも体を温める冬野菜。また、カロテンとビタミンEが豊富で、抗酸化作用が高いこともよく知られています。便秘解消にも効果があるので、便が硬めなあんには嬉しい野菜です。

ボウルに入れて、ざっくりと混ぜます(混ぜないと先に肉だけ食べて、肉のおかわりをします)。
犬の食事は、まったくといってよいほど味付けをしないので、カボチャの優しい甘みが、よい味付けになります。カロリーがやや高めなところには、ちょっと注意が必要です。

市販のドッグフードは簡単で便利に使えるのがメリットですし、ペットホテルに預ける際や、万が一災害時に避難場所で暮らすことを考えた場合、ドッグフードにも慣れていたほうがよいといわれています。市販品か、手づくりか、またそのどちらも取り入れていくのかは、飼い主さんの考え方やライフスタイルに合わせて選択すればよいことだと思います。ただ、市販品の質を選別できる知識を身につけておくことも、動物を飼う人の大切な責任だと思います。

私としては、一生カリカリのご飯だけでは味気ないな~というのが正直な思いです。少し手間はかかりますが、私がつくったゴハンを美味しそうに食べて、満足そうにする顔を見ると、私もとても嬉しい気持ちになります。あんは、いつまでも健康で長生きしてほしい大切な家族です。美味しくて、待ち遠しい食事時間になってほしいなと思います。

Credit

写真&文/海野美規(Unno Miki)

フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。http://petitsalonmilou.net

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