あまりの暑さに食欲がなかったり、夏バテ気味になる季節。そんなときも、ひんやり冷たく、つるりと喉を通る寒天寄せなら、美味しくさっぱりいただけます。オクラをはじめとする旬の夏野菜をたっぷり閉じ込めた寒天寄せは、人間はもちろん犬にとっても美味しいごちそう。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが、愛犬も一緒に楽しめる夏野菜の寒天寄せの作り方をご紹介します。
目次
オクラ収穫
![オクラ](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/2-okra.jpg)
家庭菜園でオクラが実りました。それほどたくさんの量ではありませんでしたが、収穫できるのは嬉しいですね。
オクラは花も可愛らしく、アオイ科アオイ属なので、同じ科のフヨウ、ハイビスカス、ムクゲなどによく似た花を咲かせます。
![オクラの花](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/3-okra.jpg)
クリーム色の花びらで、中心が赤のツートンカラー。このおしゃれな花といい、実の断面の星形といい、なんとも可愛らしい野菜ですよね。
夏野菜で寒天寄せ
![夏野菜](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/4-summer-vegetable.jpg)
夏野菜がおいしいこの季節。旬の味わいを、愛犬にもおいしく食べてほしいと思います。そこで、いろいろな夏野菜を一皿で食べられる「寒天寄せ」にしてはいかがでしょうか。寒天で作る寒天寄せは、のど越しも涼しく、食欲がないときも美味しく食べられます。
![夏野菜の寒天寄せ](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/5-summer-vegetable-jelly.jpg)
寒天は犬が食べても大丈夫な食材です。強力な保水力があるので、あまり水を飲まない犬や、水分不足気味な犬にもおすすめとのこと。また、低カロリーなうえ満腹感が持続するので、ぽっちゃり気味な犬にもよいそうですよ。
寒天とゼラチンの違いは?
寒天は、天草(てんぐさ)やオゴノリなどの海藻類が原料です。寒天の約97%が食物繊維ですので、お腹の調子を整える効果があります。凝固力が強く、常温で固まります。歯切れがよく、ほろっと崩れる食感が特徴です。
一方ゼラチンは、牛や豚の骨や皮に含まれるコラーゲンからできています。冷やさないと固まりませんが、くちどけがよく、柔らかくプルプルした食感です。
夏野菜の寒天寄せの材料
(直径12cmのガラスのボウル 3つ分)
![夏野菜の寒天寄せ](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/6-summer-vegetable-jelly.jpg)
- 野菜
- オクラ 1本
- カボチャ 40g
- ズッキーニ 20g
- エダマメ 10g(豆のみ)
- ブロッコリー 20g
- 鶏肉 20g
- クコの実 5〜6粒
- 寒天粉 4g
- 出汁(だし)パック 1袋
- 水 600ml
野菜は用意できるもので大丈夫です。犬にも与える場合は、犬が食べられるものかを確認してから使いましょう。分量は目安ですので、お好みでさらに具沢山にしてもいいですね。
野菜の寒天寄せの作り方
![夏野菜の寒天寄せの作り方](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/7-summer-vegetable-jelly.jpg)
1.鍋に出汁パック1つと水を入れて火にかけます。
2.オクラはサッと茹でて、1cmほどの輪切りにします。
3.かぼちゃ、ズッキーニ、ブロッコリーはそれぞれ1〜2cm角にカットして茹でます。
4.エダマメは茹でて、莢から出しておきます。
5.鶏肉も茹でて、2cmくらいの大きさに切ります。
6.1の出汁の中に粉寒天を入れてよく混ぜます。
![夏野菜の寒天寄せの作り方](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/8-summer-vegetable-jelly.jpg)
4.2〜5の下準備をした野菜と鶏肉を鍋に入れます。
8.クコの実を入れます。
9.沸騰して2分ほど煮て火を止めます。
![夏野菜の寒天寄せの作り方](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/9-summer-vegetable-jelly.jpg)
10.器に流し入れて、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。
今回ご紹介した分量はガラスのボウル3つ分です。愛犬用は1つのボウルに取り分け、残りを人間用に味付けをしてボウル2つに分け入れて冷やしました。
味付けを分けるのがちょっと手間だなと思っても、愛犬用と人間用とを一緒に作ることができるので便利です。味付けしたボウルを間違えないように、目印をつけておくとよいですね。
![夏野菜の寒天寄せ](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/11-summer-vegetable-jelly.jpg)
愛犬には、1回の食事でボウルの1/3ほどを与えました。初めは少しずつ与えてください。また、細かくつぶすなど、喉につまらせないように注意してくださいね。
ネバネバはお腹に優しい
![夏野菜の寒天寄せ](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/12-summer-vegetable-jelly.jpg)
オクラには、βカロテン、カルシウム、鉄、ビタミンCが比較的多く含まれています。さっと茹でて細かく刻んでネバネバさせて与えるとよいそうですが、このネバネバ成分には水溶性食物繊維のペクチンが含まれていて、整腸作用があり、コレステロールの低下、糖尿病予防などに効果があるとされています。長芋やモロヘイヤなどのネバネバ野菜と組み合わせてもいいですね。
![夏野菜の寒天寄せ](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/08/13-summer-vegetable-jelly.jpg)
ネバネバ野菜はお腹によいというのに、愛犬のあんはあまり好きではありません。それでもネバネバ食品の代表ともいえる納豆は好きなようで、口の中でネバネバした豆と格闘しながら、時間をかけておいしそうに食べます。納豆を食べるときの困ったあんの顔が、なんともブサカワです。
この調子で、ネバネバ野菜オクラも食べてくれるといいのにと思います。今度は、納豆とオクラとのWネバネバで挑戦してみます。
参考:『愛犬のためのホリスティック食材事典』日本アニマルウェルネス協会
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