一足早く秋の気分♪ 色づき始めた実もの“ビバーナム・コンパクタ”をアレンジ
まだまだ暑い日は続いていますが、暦の上では立秋を過ぎ、夕暮れの訪れも少しずつ早くなってきました。そろそろお部屋でも秋の気配を感じたい! という方におすすめなのが、これから色づき始める実ものを使ったアレンジメント。暑さに強いものが多いので、もちがよく、まだ青い実にほんのりと色が乗って、秋の気配を感じさせてくれます。フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが、この時期に花屋に並ぶ人気の実ものビバーナム・コンパクタを主役にした、晩夏にぴったりのアレンジをご紹介します。
目次
実ものの花材を使ってアレンジ
今年の夏はいつになく厳しい暑さですね。立秋も過ぎ、もうそろそろ秋の気配を感じたいと思う方も多いのではないでしょうか。
私もそのひとり。1日も早く涼しくなってほしい! 一足早く、もう秋の花を活けたくなってきました。

そんな秋の訪れが待ち遠しい方におすすめなのが、実もの、枝ものを使ったアレンジです。この時期の実ものはまだ緑色なのですが、ほんのりと色づき始めたかなという実もあったりして、その赤みがちょっとだけ秋を感じさせてくれます。それに、実もの、枝ものの花材は、暑さにも比較的強いので、長く楽しめるのも嬉しいです。

おすすめのビバーナム・コンパクタ

この時期のフラワーショップには、サンキライ、ノバラ、ヒペリカム、ビバーナム・ティナス、ビバーナム・コンパクタなどがあります。
ビバーナム・コンパクタは、実がたくさんついていてボリューミー。アレンジの脇役に大活躍なのですが、今回は主役にしました。今回使うビバーナム・コンパクタは8月の上旬に購入したので、実の色は緑色のほうが多め。9月に入ると徐々に色づいた実が店頭に並びます。

9月の終わり頃には、実はきれいなオレンジ色に。ケイトウやリコリスなど秋らしい花材と合わせると、いっそうビバーナム・コンパクタのオレンジ色の実が映えます。

使った花とベース
- ビバーナム・コンパクタ 4本
- ユーカリ 5本
- セアノサス‘マリーサイモン’(カリフォルニアライラック) 3本
セアノサス‘マリーサイモン’はクロウメモドキ科の低木で、初夏に淡いピンクの花を咲かせます。今の時期は、赤紫から黒っぽい実がついています。

器は脚付きのガラスのベースにしました。陶製のベースもいいですが、まだ暑い時期ですので、より涼しさを感じさせるガラス製のフラワーベースを選びました。
アレンジの手順
<脚付きのベース>
1.ベースに水を入れます。
2.ユーカリを3方向に入れます。

3.ビバーナム・コンパクタを入れます。
実がついていると重いため、手前に傾きがちです。重心を後ろに置いて、手前に倒れ込まないように注意して入れましょう。

4.バランスを見て、ビバーナム・コンパクタを追加していきます。

5.空いているスペースに、ユーカリを追加します。

6.セアノサス‘マリーサイモン’をアクセントになるように入れます。


出来上がり!

<アンバー色の小さなベース>

テーブルに飾る小さなアレンジです。
アンバー色のベースに、ビバーナム・コンパクタだけを入れました。ビバーナムの葉っぱがアクセントになっています。

「ビバーナム」の仲間

今回の主役、ビバーナム・コンパクタは、ガマズミ科ガマズミ属の植物。春から初夏に白い花が咲き、その後実がなります。葉っぱはカエデに似た形で、夏はグリーン、晩夏からは赤い実つきの切り花として流通しています。
もう一つ、ビバーナム・ティナスという名前の植物をご存じでしょうか。同じガマズミ科ガマズミ属の植物で、こちらは黒い光沢のある実がつきます。秋から冬に出回り、クリスマスリースのアクセントにしたり、シックなアレンジの脇役にするなど、つやつやの黒い実がとても素敵で人気があります。

ビバーナムというと、白いアジサイに似た花を思い出す方も多いと思います。ビバーナム‘スノーボール’は、小花を集めた毬のような花を咲かせる園芸品種。咲き始めはグリーン、次第に白に変化していく様子が美しい花木です。こちらもガマズミ科ガマズミ属の植物です。
ガマズミといえば、朝ドラ「らんまん」のオープニングにも登場していますね。真っ赤な実がきれいです。
ビバーナムの仲間はどれも、アレンジやリースに入れると、ぐんと素敵になる花材。雰囲気があって人気が高いのもうなずけます。フラワーショップでは出回る時期が短いかもしれませんが、見かけたら、ぜひアレンジに使ってみてくださいね。

Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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