プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
ひと目惚れで、即買いしたレース模様の折り紙
いよいよ7月。七夕の日が近づいてきました。
皆さんは、七夕のために何か飾ったりしますか? 私はいつも笹の枝を花屋さんや100均で購入して飾っています。生花だったり、フェイクだったり…。その年の気分で、ディスプレイを楽しんでいます。
今年はどんなふうにしようかと考えていたとき、以前、セリアでレース模様の折り紙を買ったことを思い出しました。こんな折り紙があるんだ!と店頭で見てびっくりし、ひと目惚れで購入。何かの時に使いたいと、ずっととっていました。レースの雰囲気が、とても好みなんです。

今回は、この折り紙で七夕飾りを作ることにしました。こんな素敵な折り紙を使えるなんて、嬉しくて仕方ありません。
折り紙の袋の中には、3色が5枚ずつ入っていました。
身近な調理用品が、七夕飾りの材料に変身!
折り紙のほかに、用意したものはこちらです。

調理用糸、リースの土台、スパイスボトルです。
スパイスボトルは3本購入しました。私がイメージした七夕飾りを作るのに大活躍しそう!と、ダイソーで購入です。
これを使い、リースの土台に七夕飾りをぶら下げて、吊し雛ならぬ、吊し七夕飾りを作ろうと思います。
ボトルはポリスチレン製で、万が一落としても割れないことに加え、形が美しく、高さが折り紙のサイズにぴったりだったことが、購入の決め手でした。
スパイスボトルは使う前にラベルをはがし、上のキャップをはずしておきます。

次に、調理用糸を長めにカットして、上のほうに2~3周、写真のように巻いてしっかりと固結びしました。

調理用糸をもう1本、同じぐらいの長さで用意します。同じボトルに同様の手順で、最初に結んだ調理用糸と反対側に固結びします。

ボトルの準備は、これでOK。
次はレース模様の折り紙と、両面テープを用意します。
花も一緒に飾れる、七夕の提灯作りにチャレンジ

レース模様の折り紙で、七夕飾り「提灯」を作っていきます。
① 折り紙を半分に折ります。

レース模様の折り紙だと写真では分かりにくいので、別の折り紙を用意してみました。
② 折り目をつけたほうを下側に置き、上の部分を1.5cmほどさらに折ります。

③ 次に②で折った部分を、写真のように元に戻し、ハサミを用意。折り目をつけた上のほうを残して、垂直にハサミを入れていきます。

④ 折り紙を広げて、端に両面テープを付けます。

ここからは、レース模様の折り紙で説明します。
⑤ 先ほどの紐をつけたスパイスボトルを、開いた折り紙のまん中に置きます。

⑥ スパイスボトルを、折り紙で写真のように包みます。④で貼った両面テープで留めると、スパイスボトルの提灯が完成です。

かわいいレースの提灯ができました♪ とても好みの雰囲気で、お気に入りの折り紙で作った甲斐がありました。
フライングリース風が新鮮。七夕の吊し飾り
提灯ができたら、リースベースにセットしていきます。
① リースの土台を用意して、適当な長さにカットした調理用糸を4カ所につけます。4本の糸を1カ所でまとめ、ぶら下げてバランスを見ながら結びます。

なるべく水平になるように、糸の長さを調整しました。最初は3本の糸を使ったのですが、少し不安定だったので、4本にしてみました。
② バランスが整ったら、写真のようにリースベースに、レース模様の提灯をぶら下げます。

提灯にはこのあと、水と花を入れるので、バランスはしっかり取っておきましょう。
③ ほかの飾りも作ります。
縦長にカットしたものは、願いごとを書く「短冊」。

調理用糸をセロハンテープでつけて、下げられるようにしておきます。
こちらは、星の代わりのペーパーファン。

細長くカットした紙で、輪飾りも作りました。

作った飾り、それぞれにセロハンテープで糸をつけ、下げられるようにしておきます。
④ 作った飾りをリースにつけていきます。
それぞれ、糸をリースベースに1周させて、上の部分でしっかりと結びます。

リースの土台を活用することで、簡単に吊し飾りを作ることができました。
七夕が終わっても、リースベースは新たなリース作りに使えるのも嬉しいポイントです。リースの土台は100均でもサイズが豊富。小さなものや大きなもの、好みのサイズで手作りできます。
七夕は星形の花で! ブルースターの長もち法
花はこちらを買いました。七夕といえば星! と思って、星形の花、ブルースターです。

水色が、七夕のイメージにぴったり。
ブルースターは茎をカットすると、茎先から白い液体が出ます。活けるときは、この白い液体をティッシュペーパーで拭いてから、水に入れましょう。
白い液体が出たまま活けると、液体が茎先に固まって水を吸い上げにくくなります。結果、花が萎れやすくなってしまうのです。

液体が出た茎先は、写真のように拭き取っても、水の中で洗ってもOK。

また、ブルースターの花の水あげが悪いときは、ハサミの裏側などで茎の先端を潰してみるのも一つの方法です。

ブルースターは葉がたくさんついていたので、余分な葉を取りました。

葉を取ったところからも白い液体が出てくるので、ティッシュで拭いておきます。
この白い液体が皮膚につくと、かゆくなる場合があります。皮膚についてしまったときは、急いで水で洗い流すことをおすすめします。
花の下準備が終わったら、提灯の中に入っているスパイスボトルに水を入れていきます。
バランスが崩れないよう、少しずつ何回かに分けて3つの提灯に水を入れました。

ボトルにブルースターを飾ったら完成です♪

ガーリーな雰囲気の七夕飾りの出来上がり! レース模様の折り紙を使って正解でした。
七夕の日が、晴れますように。
今回の材料をご紹介
- デザインペーパー…100円*セリア
- スパイスボトル…100円×3本*ダイソー
- リースの土台…100円*ダイソー
- 調理用糸…100円*ダイソー
- ブルースター…399円
合計999円
ほかに、ハサミ、両面テープ、セロハンテープを用意。
100円で大満足。白い枝も七夕飾りにぴったり
以前セリアで購入した白い枝にも、手作りの七夕飾りを下げてみました。笹が手に入らなかったら、こんなふうに枝などを活用するのもいいですね!

七夕は五節句のひとつです。
折り紙でさまざな七夕飾りを作ったり、願いごとを書いてみたり…。久しぶりに童心に戻れて、とても楽しかったです。
100均には、非常にいろいろな種類の折り紙があります。折り紙を選ぶだけでも、かなり楽しいこと請け合いです。
私の願いごとは、心身ともに健康であること、楽しい毎日を送ること。短冊に書いてお願いしました。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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