【初夏の花飾り】花留めなしで浅い器に活ける方法〜ベランダで育ったラベンダーとゼラニウムのアレンジ

自分で育てた季節の花を、気取らずに暮らしの中で飾れたら素敵ですよね。今回、フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが楽しむのは、ベランダガーデンで育てたゼラニウムとラベンダーを使ったアレンジ。初夏らしい爽やかな色彩を生かしたアレンジ3種に加え、香りのよいラベンダーを使ったサシェ作りもご紹介します。お花屋さんの花とはまた違う、季節の花を生かしたアレンジを飾ってみませんか?
ベランダガーデニング

「ベランダガーデニングをやっています!」と胸を張って言えるほどではありませんが、少しばかりの植物を育てています。
今年は、ゼラニウムとラベンダーの花がたくさん咲きました。真っ白なゼラニウムが満開です。もう何年もベランダにあるのですが、今年は今までで一番の美しさで、嬉しくて嬉しくて。

ラベンダーは3年越しです。ラベンダーはいろいろな種類がある中で、私が好きなイングリッシュ系の‘ブルーセントアーリー’と‘ふらのぶるー’という品種を育てています。イングリッシュ系のラベンダーは、花が小さくて繊細。とても可愛らしいですよね。

今月は、ゼラニウムとラベンダーのアレンジを楽しみましょう。お茶パックを使った、カンタンなラベンダーのサシェ作りもご紹介します。
ゼラニウムとラベンダーのアレンジ
今回のアレンジには、次のような花を使いました。

- ゼラニウム
- ラベンダー
- ハゴロモジャスミン(つるのみ)
- ギボウシ
<その1>
花留めなしの浅い器にアレンジ (三方見で)

以前、花留めにアルミワイヤーを使った方法をご紹介しました。今回は花留めを使わないでアレンジしてみましょう。
はじめは茎が動いてしまって活けにくいのですが、本数が増えていくと留まるようになります。
- 器に水をたっぷり入れます。
- ハゴロモジャスミンの枝を入れます。左右どちらかを長く、長短をつけるといいですね。
- ゼラニウムを入れます。
- ラベンダーを入れます。
- バランスをみて、ギボウシを入れます。

アレンジのポイントは次の3つ。
- 花首を器の縁にかけるようにします。
- 茎は斜めに入れます。器の向こう側から手前に。
- 全ての茎は一箇所から出ているようにします。

<その2>
ガラスの浅い器にアレンジ (四方見で)

例えばテーブルに飾るなど、どこから見てもよいように仕上げたい(四方見)ときのアレンジです。
<その1>と同じ要領でアレンジします。
最後に、茎の集まっているところに花を入れて、茎の重なりを隠すようにして、全体に花が入っているようにします。

普通の日のテーブルに飾るアレンジは控えめ。器も小さめにして楽しんでいます。

<その3>
多肉質の茎を一輪

ゼラニウムは水揚げがよく、切り花にしても長持ちします。
剪定を兼ねて、枝をカット。ガラスの器に入れます。力強い多肉質の太い茎が、ゼラニウムをまた少し異なる雰囲気に見せてくれます。
ラベンダーのサシェを作る

ラベンダーの花をそのまま終わらせてしまうのはもったいないので、私はいつもドライにしてサシェを作っておきます。
ちょうどよい素敵な小袋があればいいのですが、不織布のお茶パックを使うととても簡単です。
<作り方>
- ラベンダーを収穫してドライにします。
- 花のところをカットします。
- お茶パックに詰めます。
- 麻紐をホッチキスで止めます。
*保留材を入れると香りが長持ちします。

ベランダガーデニングの楽しみ

ベランダで植物を育てるにあたって、どんな植物を選んだらいいかといろいろ迷いました。
まずスペースが限られていますので、あまり大きくならないもの、葉っぱがたくさん落ちないもの、できれば四季咲き、虫がつきにくいもの、そして私自身が好きなもの。

中でも、虫嫌いな私には「虫がつかないもの」が一番重要ポイント。大好きなパンジーやビオラには、どこからやってくるのか、驚くほどの量のアブラムシがつきます。寒い間は大丈夫なのですが、春になって最盛期の頃になるとアブラムシがびっしり。ウッドデッキもベトベトです。

我が家には犬がいます。お天気のよい日は、ベランダに出て日光浴をするのが好きです。そうなると、アブラムシやその他の虫がいたら困ります。殺虫剤も極力控えるようにしています。

その点、ゼラニウムとラベンダーにはアブラムシがまったくつきません。私にとっては、とても育てやすくて花もきれいで可愛らしく、大のお気に入りの植物です。これからもっともっといろいろな種類の植物を増やしていきたいと思っているところです。

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