プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
贅沢な花飾りに合う、かご編み風の花器作り
普段使いよりちょっと贅沢に花を飾るとき、どんな器を使っていますか?
たとえば、お祝いで花をいただいたときや、飾りたい花がたくさんあって選びきれずあれこれ買ったとき、束売りが10本単位で驚きの価格だったとき…。少し多めの花を贅沢に飾るとき用の花瓶として、「かご編み風の花器」が欲しいと思っていました。
そこで今回は、100均の材料で自分が欲しい花器が作れるか、チャレンジしてみます。ダイソーで見つけたのは、「ペーパークラフトバンドキット」という紙製の材料。かごをはじめとする、小物入れなどを作ることができるアイテムです。

色はさまざまなバリエーションがある中から、濃いめの茶色を選びました。これを使って、かご編み風の花器作りに挑戦です。
材料は、ダイソーで見つけたふたつだけ!
かご編み風花器を作るために購入したのは、ほかに大きめのガラスの保存容器です。900ml入るサイズで、高さは約18cm。
100均のガラスの保存容器は、大きさの種類が豊富で嬉しいです。

クラフトバンドキットは中にレシピが入っていました。細かい工程が画像付きで説明されています。とても親切。かごを作るなら、これを見ながらできそうです。

今回はかご編み風の花器。これをヒントに、自己流で、できるだけ簡単に作れるようにしてみました。
作業の前に! クラフトバンドの切り分け
まずは材料の準備に取り掛かります。ガラスの保存容器に合わせて、クラフトバンドをカットしていきます。

クラフトバンドでガラスの保存容器を、1周させて長さを測ります。少し余裕をもたせると、1周は約35cmでした。これを「横用」とします。
今度はガラスの保存容器の高さに合わせて、長さを測ります。

高さに合わせたものは「縦用」とします。
今回は、横用は約35cm、これを7本。縦用は約15cm、これを13本用意します。

クラフトバンドは結構固くて、内側に丸くクセがついています。長くカットした横用のクラフトバンドは、この内側へのクセがまっすぐになるように、作業の前にひと手間。両手を使って逆側にしなるようにしました。

これで少しだけ丸くなるクセがなくなり、作業がしやすくなります。
30分ほどでできる、かご編み風の作り方
用意した材料で、編み込む作業に取り掛かります! ほかに用意したのは、梱包用の透明テープとクラフトバンドを押さえておく重石代わりのセロハンテープの台。

横用にカットしたクラフトバンド7本を並べて、梱包用透明テープを使い左側を揃えて留めます。梱包用透明テープで留める前にセロハンテープで留めてみたら弱かったので、幅が太い梱包用テープを使いました。
縦用のクラフトバンドを1本用意して、最初に並べた横用のクラフトバンドの上を通し、次に下を通し、また次は上、下…と、交互に編んでいきます。

2本目の縦用紐を用意し、最初の1本目とは上下が逆になるようにまた編み込みます。

こんな感じで、3本目4本目と編んで市松模様のようにしていきます。
途中、クラフトバンドが自然と右側に流れていってしまうので要注意。手で元に戻し、隙間が出ないよう、しっかり編み込みましょう。

写真のように編んでいくと、用意した縦用13本(保存瓶を1周できる分)が編み込めました。ここで、グルーとグルーガンを用意します。

クラフトバンドの編み目が崩れないように、グルーで端の部分の重なりを留めていきます。

重なっている部分は、一度手で起こしてからグルーを付けて留めます。グルーを付けた部分はすぐに手を離さずに少し押さえます。
横の部分、そして縦の部分すべてを接着します。

このとき、最初に梱包用テープで留めた部分も、グルーで接着します。

テープをはずしたら、こちらも1カ所ずつグルーで固定。

しっかりと留まったら、余分な部分をハサミでカットします。

余分な部分をカットしたらとてもすっきりとした形になりました。

次に、編んだクラフトバンドを、保存瓶につけていきます。

端の処理をしたクラフトバンドで、保存瓶を1周巻きます。最後はグルーガンを使って、クラフトバンド部分を固定。

これでかご編み風花器の出来上がりです。

クラフトバンドでの編み込み作業時間は、だいたい30分ほどでした。編む時間は黙々とした作業で、ここまでで結構達成感でいっぱいになります。
これに花を飾るとどうなるかな、とワクワクで楽しい作業となりました。
いつもより豪華に花を活ける投げ入れのコツ
花を飾ります。今回はいつもより少し豪華に。

左からユーカリ、バラ、スイートピー、ラナンキュラス、レースフラワーです。このレースフラワーは少しボルドーがかっていて、絶妙な色合いに惹かれました。
花を飾る前には、花器の中で水に浸かる葉を取り除きます。

ユーカリから、花器の中に挿していきます。

ユーカリを先に入れることで、あとから入れる花を固定しやすくなり、自分が思う場所に花を活けやすくなります。
花器に花留めを使わずに花を活けることを「投げ入れ」といいます。
少し多めに花を飾るときは、グリーン類やスプレータイプの花を活用し、それらを先に花器に入れておきます。そうすると、それらが花留め代わりになって、アレンジがしやすくなります。
花留め代わりとなるユーカリを入れたら、バラとラナンキュラスを中心部分にまとめて挿します。

花器に入れる寸前に茎は斜めにカット。花が水を吸う面積を増やします。

残りのスイートピーとレースフラワーを添えて、完成です。

先に入れたユーカリのおかげで、花がうまくまとまりました。
シンプルなガラスの保存容器が、クラフトバンドで少しおしゃれになりました。バンドの茶色が、花を引き立てています。
クラフトバンド部分は、グルーで留めていますが、意外にすっとキレイに取りはずせました。

これなら水を取り替えるとき、ガラス部分だけ洗えばいいのでお手入れも楽でいいですね。
ガラス瓶だけに花を飾るより、かご編み部分があったほうが、花が素敵に見えてきます。作ってみてよかったです。
今回の材料をご紹介
- バラ…250円×2本
- レースフラワー…200円
- ユーカリ…200円
- ラナンキュラス…250円
- スイートピー…100円
- ガラス保存容器…100円*ダイソー
- ペーパークラフトバンド…100円*ダイソー
合計1450円(税抜)
ほかに、グルーとグルーガン、ハサミ、透明梱包用テープ、セロハンテープ用の台を用意。
簡単リメイクで、取っ手付き花器に早変わり
クラフトバンドが少し残ったので、取っ手風にしても面白いかも! と思い、ガラス瓶とかご部分の間に差し込んでみました。

グルーなどで固定しなくても、このままの状態をキープできました。時々、気分転換に取っ手付き風に飾ってみるのもいいかもしれません。
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