【二十四節気】大暑はプランターで育てた「旬」の夏野菜を味わおう!

二十四節気で7月23日頃のことを”大暑”といいます。色とりどりの野菜を楽しめる夏。自分で育てて収穫した野菜には、いつもと違った美味しさを感じられます。それが、「旬」の味わい。今回は、プランターで気軽に育てられる夏野菜をレシピと合わせてご紹介します。
二十四節気 大暑 7月23日頃
「旬」の夏野菜を味わおう!
トマトレシピから選ぶ夏野菜
夏に旬を迎える野菜といえばトマト。トマトを主役にレシピから連想し、他の野菜を選んでみましょう。まず、ぜひともトマトと一緒に育てたいのはバジル。両者は「コンパニオンプランツ」といって、互いの生育を助け合う関係にあります。サラダにパスタ、ピザなど、さまざまな料理の上でも相性抜群。園芸店ではセットで売られていることも少なくありません。
トマトは広く深く根を張るので、プランターなら1苗に対し、少なくとも直径30×深さ30cmほどの9号鉢以上のものを用意しましょう。つるで人の背丈ほど伸びるので、支柱やオベリスクなど、留め付けられるものも必要です。植え付けてから2週間ほど、しっかりと根を張るまでは水やりを怠らないように注意し、その後は少々スパルタ気味に水を控えて管理するのが味を濃くする秘訣です。バジルは大きくなってきたら株が蒸れないようにこまめに摘んで料理に使いましょう。
トマトと一緒に植えてみよう
暑さに参った身体に元気を取り戻してくれるオススメの夏のトマト料理は「ガスパチョ」。スペインの冷製スープです。ガスパチョにはキュウリとパプリカが欠かせないので、トマトの鉢植えの隣でこれらも栽培してみましょう。キュウリもトマトと同じように、つるで伸びるので支柱が必要です。パプリカは1株で50個以上の収穫がありますから、家庭菜園では1株で十分でしょう。同様にナスも1株で収穫量が多く期待できる夏野菜で、栽培も比較的簡単です。
トマトをおいしく料理しよう
これまで登場した野菜を全部使った料理といえば、南仏の郷土料理「ラタトゥイユ」。本場ではキュウリではなく、ズッキー二を用いますが、育てるには広い面積が必要です。スペースに余裕がある場合にはチャレンジして、自家栽培のフレッシュ野菜で夏の食卓を豊かに楽しんでください。

「旬」の夏野菜を味わおう!
ガスパチョの作り方
【材料】トマト2個、キュウリ1/2個、パプリカ1個、セロリ1/4本、タマネギ1/8個、ニンニクすりおろし少々、オリーブオイル10~20cc、白ワインビネガー10~20cc、塩・コショウ少々、パン粉大さじ1、冷水20cc ※ミキサー
- 野菜を適当な大きさにカットします。
- 材料をすべてミキサーに入れブレンドすれば完成。
ラタトゥイユの作り方
【材料】トマト2個、タマネギ1/2個、パプリカ1/2個、ズッキーニ(またはキュウリ)1/2個、ナス1個、ニンニク1片、バジル5枚、オリーブオイル大さじ2、塩、コショウ適宜 ※鍋
- トマトの皮をむきます。野菜をすべて大きめの角切りにします。ニンニクはみじん切りに。
- 鍋にオリーブオイルを大さじ1引いて、タマネギとパプリカを炒めます。
- タマネギが透き通ってきたら残りの材料をすべて加え、中火から弱火で40〜50分煮込み完成。

庭植えにオススメの夏野菜

Solanum lycopersicum
ナス科 ナス属
脇芽を摘みながら水は控えめに育てます。
バジル
Ocimum basilicum
シソ科 メボウキ属
草丈が20cm程になったら先端を摘み、脇芽を増やすことで収穫量を増やします。

Cucumis sativus L.
ウリ科 キュウリ属
乾燥に弱いので鉢植え栽培では特に水やりを忘れずに。背丈を超えると管理しにくいので、ある程度の高さになったら先端を摘んで成長を止めましょう。

Capsicum annuumu
スグリ科 スグリ属
最初に咲いた花の上で枝分かれします。それ以下の枝はすべて剪定し、上部は放任します。水と肥料をたっぷり与えながら育てると繰り返し実をつけます。

Solanum melongena
ナス科 ナス属
育て方はパプリカとほぼ同様です。ナスはより水を好むので、こまめに与えましょう。一番最初にできた実は、株を充実させるため早めに収穫します。