新春を祝う白いチューリップのお正月アレンジメント

新しい年は、季節の花を飾ることを習慣づけてみませんか。フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんによる月1回のWeb上フラワーアレンジメントレッスンでは、身近に咲く季節の花や暮らしの道具を取り入れながら、簡単で可愛い花の飾り方をご紹介しています。今回は一年の始まりにふさわしく、真っ白なチューリップのお正月風アレンジメントを教えてくれます。和の空間にも、洋の空間にも似合いますよ。
素材は3つ。色は白とグリーンのシンプル構成
庭のチューリップが咲き出すのは3~4月頃ですが、切り花のチューリップは、クリスマスの頃から登場します。チューリップは早春の花。元気で伸びやかなチューリップを新年に飾りませんか。一重咲きで純白のチューリップと、庭で咲き始めたスイセン、松の小枝(お正月飾りや門松を再利用しても構いません)を合わせてみました。チューリップのしなやかな茎を生かして、自然なラインを楽しみましょう。
使った花と器

・白いチューリップ 10本
・白いスイセン 2本
・松 2本
器/ブック形の器
手順
- どちらか一方の隅を起点にして入れていきます。この場合、右角を起点にします。
チューリップを1本ずつ、前から見て長さのバランスを考えながら入れます。チューリップの葉も入れます。
- スイセンは、チューリップと松をつなぐような感じで入れます。
- 最後に、松を垂直に立てるように入れます。
- 赤白の水引を器に巻いて結びます。

壁の前に置くことを前提にして、奥行きがなく後ろ側は平らな状態です。厚みのないブック形の器なので、花も厚みを持たせずまとめました。

新春ということで、赤白の水引を器に。
中央よりもやや上で、帯ひものように結びました。

または、赤白2本の水引を蝶々結びにして、松に添えるだけのシンプルなあしらいもいいですね。

チューリップは品種によって、次の日になると起き上がってきたり、垂れたり、日光に向かって向きを変えてしまうことがあります。活けてから伸びたり、花が開いたり閉じたりとよく動く植物です。様子を見て切り戻し、手直しをしてください。毎日活け直せるのも楽しみな花です。

買ってきたばかりのチューリップは、少し茎が柔らかめでうつむき気味です(手順4)。次の日は水がよく上がり、元気に起き上がってきたので、長さを調整して少しデザインを整えました。
併せて読みたい
・クリスマスやお正月にもぴったり! 冬こそ楽しめるおしゃれなリースの寄せ植え
・正月に飾りたい 一年のスタートを彩る清々しくて縁起のよい植物8種
・小さな庭と花暮らし 「新年の迎え花」
Credit
アレンジ作成・写真・文/海野美規(Unno Miki)
パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。http://www.annegarden.jp
全国の花ファン・ガーデニング
ファンが集う会員制度です。
9月の無料オンラインサロン

バーチャルガーデンツアー! 造園家・阿部容子さんのご自宅の庭にご案内
新着記事
-
育て方
秋はバラの苗木の買い時!注目の新品種&9月にやりたい秋バラのための必須ケア大公開PR
秋はバラが今年2回目の最盛期を迎える季節ももう直ぐです。秋のバラは色も濃厚で香りも豊か。でも、そんな秋のバラを咲かせるためには今すぐやらなければならないケアがあります。猛暑の日照りと高温多湿で葉が縮…
-
イベント・ニュース
秋のガーデンでハロウィンを楽しもう!「横浜イングリッシュガーデン」のオータム・フェス…PR
今年のハロウィン(Halloween)は10月31日(火)。秋の深まりとともにカラフルなハロウィン・ディスプレイが楽しい季節がやってきました。横浜イングリッシュガーデンでも園内をカボチャや鮮やかな装飾で彩る「オー…
-
アレンジ
【大人レトロ】アンバー色のフラワーベースでしっとり秋のアレンジ
まだ暑い日も続きますが、街の雰囲気や朝晩の空気に季節の進みが感じられるようになってくる頃。そんな季節には、深みのある暖色が秋らしいアンバー(琥珀)色のフラワーベースで、大人シックに花のアレンジを楽し…