二十四節気で7月7日頃のことを”小暑”といいます。この季節は、庭でフルーツを育ててみるのはどうでしょうか。実りは季節が巡る楽しみをぐんと広げてくれます。今回は、鉢植えでも十分楽しめる「ガーデン・フルーツ」をご紹介します。
二十四節気 小暑 7月7日頃
ガーデン・フルーツの楽しみ
1本で実るものを選ぼう
日差しが眩しくなるこの頃。暑さとともに、庭で彩りを増していくのがベリー類です。ブラックベリー、ラズベリー、ジューンベリー、グーズベリー、スグリ類…。キラキラと輝く果実はまるで宝石のように美しく、夏の庭のアクセントになってくれます。果実を庭で育てるときのキーワードは「自家結実性」。果樹は種類によって、1本単体で果実を実らせる「自家結実性」と、2本以上の「受粉樹」を必要とするものがあります。家庭の庭ではスペースも限られているため、1本で実をつけてくれるものがうれしいですね。上に挙げたベリー類はすべて1本でもよく実ってくれる種類です。
一方、人気の高いブルーベリーは、2本以上の受粉樹を必要とする品種があるため、少し下調べをしてから栽培することをオススメします。というのも、ブルーベリーは土の好みにもちょっと“こだわり”を持った果樹だからです。ガーデンに咲く草花の多くはアルカリ性から中性の土を好むため、土づくりにはしばしば石灰が用いられます。しかしブルーベリーは逆に「酸性」の土を好むため、「ピートモス」というコケを使って土を酸性化する必要があるのです。これはブルーベリーと同じ「ツツジ科」の植物に共通する傾向です。ちなみに、ブラックベリーやラズベリーは「バラ科」、グーズベリー、スグリ類は「スグリ科」で、両者ともあまり土の好みにうるさくはありません。

夏にオススメのおいしい果樹
ベリー類の他にも、1本で結実する家庭向きの果樹はたくさんあります。オススメはパッションフルーツ。生育旺盛なつる性植物で、真夏の暑い日差しを遮るグリーンカーテンとしても有効ですし、トケイソウに似た華やかな花も目を引きます。熟した果実は甘酸っぱく、南国の香りを漂わせるデザートやドリンクとして食卓をにぎわせてくれるでしょう。

ガーデン・フルーツを味わおう!
ベリー類は生食もできますが、火を入れることで野性味溢れる素晴らしい香りが立ちます。朝食1食分のジャムなら、ベリー10粒程度で間に合います。耐熱容器に果実を入れ、砂糖を加えてレンジで温めるだけでOK。最盛期には、食べるのが追いつかなくなってくるため、冷凍しておくか、果実酒にして保存しましょう。
カラント酒の作り方
【材料】500ccの保存容器、レッドカラント150g、氷砂糖150g、ホワイトリカー350cc
- 容器を熱湯消毒しておきます。
- 枝から実を外し、水洗いした後、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
- 容器にレッドカラント、氷砂糖、ホワイトリカーを入れます。
- 約半年後、実を取り出し、ガーゼなどで漉せば、ルビー色の美しいカラント酒の完成!

庭植えにオススメのガーデン果樹

Rubus idaeus
バラ科 キイチゴ属
フランスではフランボワーズと呼ばれるキイチゴの仲間。5〜6月に咲いた花が結実し、赤く色づいたら収穫どき。

Rubus
バラ科 キイチゴ属
丈夫で育てやすいつる性の低木。受粉樹の必要がなく、初心者向き。枝にトゲがあるものとないものがあります。

Ribes
スグリ科 スグリ属
キラキラ光る赤い果実がアクセサリーのよう。耐寒性は強いのですが、暑さは苦手なので半日陰向き。

Vaccinium
ツツジ科 スノキ属
樹高1〜3mとコンパクトな果樹で家庭栽培向き。酸性土壌を好むので、用土調整がしやすい鉢植えで育てるのもオススメ。
冬のおすすめアイテム
キャンドルランタン ウォール(GARDEN STORY Series)
温かな雰囲気を演出するガーデンランタンは、単体でポイントに使っても、いくつか並べても◎。スマートなデザインのランタンにお好みのキャンドルやライトを入れて、ガラス越しに明かりを楽しめます。背面には取り付け穴付き。
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