【春の花アレンジ】ミモザのテーブルリース リング型吸水性スポンジを使って
この時期に咲くミモザは、明るい黄色のホワホワとした小さな丸い花が、春らしい雰囲気を感じさせてくれる人気の花木です。このキュートなミモザを使って、テーブルリースを作ってみませんか? 教えてくれるのは、フラワー&フォトスタイリストの海野美規さん。デリケートなミモザの花アレンジを長もちさせるコツもご紹介します。春らしいミモザを飾って、一足先に春の空気を呼び込みましょう。
目次
ミモザの季節
ミモザの季節がやってきました。この鮮やかなミモザ・イエローを見ると、春だな〜と感じる人も多いことでしょう。
黄色の花は、この季節にはいろいろありますね。スイセン、菜の花、ストック、チューリップ、そしてミモザ。どれも明るく、待ちに待った春の太陽のような柔らかな黄色です。
とりわけミモザは、ホワホワの花が暖かな空気も纏っているように感じます。
ミモザは、リースやスワッグが大人気です。リング型の吸水性スポンジを使って、カンタンにみずみずしいテーブルリースを作りませんか?
やっぱりミモザのリース、素敵ですよね。
切り花ミモザの管理
ホワホワのミモザの花は、とてもデリケートです。あんなにまん丸で柔らかい花が、気がつくとカチカチに、色も濃くなっていて、ちょっとがっかり。もう少しホワホワのままでいて〜と思ってしまいます。
また、以前私は、ミモザは寒さが苦手なのだと思っていて、つぼみも暖かい部屋だったら開くかと考えて暖房の効いた暖かな部屋に置いたところ、みるみるうちに硬くなってしまい、可愛いつぼみもホワホワにならず、そのままカチカチになってしまったことがありました。後から乾燥が苦手ということを知ったのですが、エアコンの温風でその部屋は乾燥状態。ミモザには厳しい環境で、かわいそうなことをしてしまいました。そういえば、ミモザのホワホワした花穂を触ると、少し湿った感じがします。この状態を保ってあげないといけないのですね。
ミモザをアレンジするまでは、とにかく乾燥させないようにしましょう。全体を新聞紙ですっぽり包んで、その上から霧吹きで湿らせて、さらにビニールなどでカバーしておきます。その際、蒸れて茶色になってしまうこともありますので、涼しいところに置いてください。低温多湿がよいようです。
リング型の吸水性スポンジを使うと、みずみずしさが長もち
今回使ったリング型の吸水性スポンジは、毎日スポンジ部分に給水すれば、花穂のホワホワと葉っぱのみずみずしい状態が少し長く楽しめます。作ったリースをテーブルに飾れば、一気に華やかでフレッシュな春の装いに。おやつのテーブルや、ソファーサイドのコーヒーテーブルなどに置いて楽しんではいかがでしょうか。
また、出来上がったリースの上にキッチンペーパーを乗せ、霧吹きで軽く湿らせ、その上からビニールやセロファンなどを掛けて湿らせた環境にしておくのもよいようです。私は夜寝る前に、こうしておきます。ただ、次第に茶色に変色してきますので、様子を見ながらにしましょう。
給水をせずにスポンジから水が抜けたら、徐々にドライ状態になっていきます。リングは紐を通せるようになっていますので、十分軽くなったら、ドアや壁に掛けて楽しむこともできます。
ミモザのテーブルリース 用意するもの
- ミモザ 3〜4本
- アオモジ 少量
- リング状の吸水性スポンジ 直径20cm
- シサル麻 少量
*シサル麻(自然素材)をリースの下に敷くと、よりナチュラルな感じになります。
ミモザのテーブルリースの手順
1.リング状の吸水性スポンジを水に浸します。
2.ミモザを小枝にカットします。葉と花を分けておきます。
アオモジも同じようにカットしておきます。
3.リングの上にミモザを挿していきます。
45°くらいの角度で斜めに、同じ方向にぐるりと一周挿します。
4.プラスチックの台のギリギリのところに葉っぱを挿します。
こちらも同じ方向にぐるりと一周。
5.リングの内側に、短めの葉っぱを1周入れます。
6.全体にミモザを入れていきます。
ふんわりしたシルエットになるようにしましょう。
7.アオモジを所々に入れます。
シサル布を敷いて出来上がり!
ミモザを贈られて
3月8日は国際女性デー。この日に、イタリアでは男性から女性にミモザの花を贈るという習慣があるそうで、「ミモザの日」ともいわれています。日本でもだんだん知られるようになっているようですね。
私は今から20年ほど前にハンガリーに住んでいました。当時、国際女性デーのイベントに参加した時のこと。参加者の女性にハンガリー人の青年からミモザの小さな花束のプレゼントがありました。そのときは国際女性デーとか、ミモザの日とか、何かよく分かっておらず、「あら〜青年からミモザをプレゼントされて嬉しい〜」なんて浮かれてしまいました。一緒に行った友人から3月8日のことを教わり、なるほどそういうことだったのかと分かりました。
思いがけず青年から花をプレゼントされたこと、その花が私の好きな可愛らしいミモザだったこと、いろいろなことが重なって、とても幸せな気分になった思い出です。やはり花を贈られるっていいな〜なんて思ったのでした。
Credit
アレンジ作成・写真・文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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