【春の花飾り】カラフルでポップ! キャンディカラーのラナンキュラス&ベースのアレンジ

まだまだ寒い日が続きますが、フラワーショップには一足早く春の花が並び始めています。薄い花弁が幾重にも重なる華麗な花姿で人気のラナンキュラスを使って、カラフルで明るい春のアレンジを楽しんでみませんか? 教えてくれるのは、フラワー&フォトスタイリストの海野美規さん。ラナンキュラスを活けるベースもキャンディでひと工夫して、より春らしいポップなアレンジに仕上げましょう!
目次
花姿いろいろラナンキュラス

春を代表する花のひとつ、ラナンキュラス。そろそろフラワーショップにも並び始めました。
ラナンキュラスは、繊細な薄い花びらが幾重にも重なって、とても美しい花ですね。花色もたくさんあります。また昨今では、花姿もいろいろ。これはどうなっているのかと思うくらい複雑な造形のものもあったりします。バリエーション豊かで楽しい花ですね。
ラナンキュラスといえば、先日掲載されたガーデンストーリーの「ラナンキュラス・ラックス」の記事に釘付けになりました。「植えっぱなしで、花束のように咲く!」のタイトルに、思わず「えーっ、すごーい!」と叫び、こんなにも可愛らしいラナンキュラスがたくさん咲くなんて!私もぜひ育ててみようと思いました。
今月のアレンジは、ラナンキュラス。たっぷりのラナンキュラスを楽しみましょう。いつか自分で育てたラナンキュラスでアレンジできたら嬉しいな〜。
透明ガラスベースをキャンディカラーに

今回は、ガラスのベースをひと工夫。
2つのサイズ違いのベースを重ねて、その隙間にソフトキャンディを詰めます。
透明のガラスのベースが、キャンディ色に早変わり!

私が選んだキャンディは、ラナンキュラスの色に合わせて、薄レモン色とオレンジ色。レモン色のほうは、ずっと引き出しにあってもう食べられないのですが、色と形がきれいなのでとっておきました。このレモン形キャンディは厚さがないので、隙間に入れるにはちょうどよく、やっと出番がきたー! という感じです。

器との隙間がたくさんあるようでしたら、たくさんのキャンディが要りますね。もし残っているキャンディやドロップがあったら、ぜひ活用してください。
アレンジに使った花

ラナンキュラス10〜12本ほど。
今回使ったものは、次のラインナップです。
- ラナンキュラス‘ポンポンシレンテ’(白+緑)
- ラナンキュラス‘ポンポントリーニ’(黄+緑)
- ラナンキュラス‘ポンポンマルヴァ’(ピンク+緑)
- ラナンキュラス‘パンドーム’(オレンジ)
- ラナンキュラス‘グルノーブル’(白)
- ラナンキュラス‘サンキュラスピンクリモージュ’(サーモンピンク)
アレンジの手順
<ベース>
1.2つのサイズ違いのガラスの器を用意します。
ここで使ったのは、大きいほうが直径12.5×高さ10.5cm、小さいほうが直径8.5×高さ9.5cm。
2.2つのベースを重ねて、隙間にキャンディを入れます。


<アレンジ>
1.内側の器に水を入れ、ラナンキュラスを1本ずつ入れます。ラナンキュラスは、ベースの縁に花首が乗るくらいの長さにします。

2.1周ぐるりと花を入れます。
3.その上に乗せるように2周目の花を入れます。

4.全体がドーム形になるように形を整えます


出来上がり!

もう一つ、テーブルに飾るための小さなアレンジを作りました。
器の直径は、大7.5cm、小5.5cmで、高さはともに8cm。
ラナンキュラスの本数を減らして、小さくまとめました。このくらいのサイズでしたら、テーブルに置いても邪魔にならないですね。

フラワーショップは早春の装い

年明けのフラワーショップは、店頭の様子が一変します。クリスマスまではヒムロスギやモミの木やユーカリなどの花材が並び、その後年末までは、お正月用の松や千両などの枝ものが中心で、どちらかというと力強いフレッシュグリーンが主流。それがお正月を過ぎると、パァ〜ッとカラフルに華やかになって、思わず「わぁ〜っ!」と叫んでしまいたくなるようなラインナップに!
11月頃から始まるクリスマスやお正月の花材と過ごしてきましたが、2カ月ほど経つ今頃は、やはりちょっと飽きてきて、そろそろ柔らかい華やかな花が恋しくなってきたな、というタイミングです。チューリップ、ラナンキュラス、スイートピー など、たくさんの色の花が、ふわ〜っと柔らかくお店の前に勢揃いしていると、まさに早春の装い! 心もウキウキしてきます。
私は東京に出かけた際、東京駅や品川駅を利用しますが、帰りにエキナカのフラワーショップに立ち寄るのがとても楽しみです。エキナカということで気軽に寄ることができて、便利なのが嬉しいですね。遠くから店頭の全体を眺めたり、近づいてじっくりゆっくり花を見させていただいたり。
地方の花屋さんではなかなか見かけない種類の花や、人気の花、流行最先端の花、色も種類も豊富で、夢中で見ていると新幹線の時間がすぐに迫ってきてしまいます。帰りのこの時は、もうすでに両手に荷物がいっぱいなので、小さなブーケか、気になる花を少しだけ選んで、茎を短めにカットしてもらい、急いで新幹線に乗り込みます。
これから季節が進むにつれて、今年はどんな美しい花に出会えるかなと、今からとてもワクワクします。

Credit
アレンジ作成・写真・文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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