「あずきカイロ」で心も体もぽかぽか【愛犬と一緒に温活のすすめ】

寒い季節は、人もペットも、体を冷やさないように注意して過ごしたいですね。そんな冬の暮らしに取り入れたいのが、繰り返し使えるエコなカイロ「あずきカイロ」。じんわりとした熱が、体を芯から温めてくれます。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが、あずきカイロを使った愛犬の温活タイムと、簡単なあずきカイロの手作り方法をご紹介。ぽかぽか温まるあずきカイロで、冬を元気に乗り切りましょう!
寒い季節は冷えに注意
本格的な寒さがやってきました。
朝の公園では、サクサクと愛犬あんが霜柱を踏み鳴らしながら散歩をしています。散歩ルートの静岡市にある駿府城のお堀に、アーチ型の橋がかかっています。この木製の橋が凍る朝は、気をつけて通らないといけません。そんな季節になりました。
寒いなか足元を気にしながら歩くと、冷えることもあるのでしょう、足や腰がいつもより疲れます。もうすぐ9歳になるあん。人間の歳に当てはめると、私と同世代です。お互いに足腰の「冷え」には気をつけたいところです。
冷えは万病の元といわれています。温活をして、寒い季節を元気に過ごしましょう。
あずきカイロの温活タイム

最近、ドラッグストアで「あずき」を使った商品をよく目にします。あずきというと食用が思い浮かびますが、これは食べるのではなくて、カイロとして活用するものです。愛用されている方も多いかもしれませんね。
「あずき好き」「あんこ好き」の私としては、お汁粉、ぜんざいなど食べて温かくなるのはもちろんのこと、食べなくても温活になるとは、「やっぱり、あずきってすごい!」と感激しながらいつも使っています。

そしてさらに、犬・猫のための「あずきのミトン」なるものを見つけました!
これは、レンジで温めたあずきをミトンの中に入れて、飼い主が愛犬を撫でながら体を温めるというものです。飼い主の手も温まり、ペットたちもほっこり暖かくなるのはとても嬉しいです。

散歩から帰ってきて、おやつを食べた後が、あんの温活タイムです。レンジで温めたあずきのミトンを当ててあげると、あんはほ〜っとするようです。冷たくなった足の裏も、ポカポカになるような気がします。腰、背中、首、足を撫でて、お腹も温めます。私の手もポカポカです。

あずきの効果

あずきカイロは、電子レンジで温めて、繰り返し使えるエコなカイロです。
あずきは自然素材。水分をたくさん含んでいるため、温めることで蒸気がでる湿熱(加熱の際の媒体として水を利用する熱)を利用しているそうで、あずきから出るこの蒸気が、しっとりと優しく、体の芯まで温めてくれるとのこと。あずきの適度な重みと、じんわ~りと蒸しタオルのような温かさが、「冷え」や「こり」に、ほんわか気持ちよく効いてきます。
どうして繰り返し使えるかというと、「あずきは温めることで失った水分を空気中から吸収します。4時間以上待つ間にあずきの水分量が増え、繰り返し使えるようになります」(「小林製薬・商品情報サイト」より)というのが理由。そのため、次に温めるのは4時間経ってからになりますが、それにしても、あずきはあの小さい豆ながら、水分を出したり吸収したりしているなんて驚きです。
あずきカイロを手作り
あずきは手軽に入手できるのも嬉しいですね。以前に買って、使わなかったあずきが家にストックされていませんか? カイロには、古くなったあずきを使ってもいいですね。あずきカイロは、コットン100%、または麻などの素材の布で袋を作ってもいいのですが、不織布のお茶パックを使うと、より簡単手軽に手作りできます。
用意するもの
あずき(乾燥) 50g×2個分
不織布のお茶パック 4枚〜
カイロを入れるポーチとして、ハンカチやハンドタオルなど
あずきカイロの作り方
作り方は簡単です。あずきをお茶パックに入れます。さらにもう一枚のパックに入れて二重にすると、豆が出てくる心配がありません。

電子レンジで30〜40秒ほど温めて、カイロポーチなどに入れるか、ハンドタオルなどに包んで使います。

*あずきの温めすぎに注意してください。連続して温めると豆が破裂する恐れもあります。
私はこのあずきカイロを目の上に乗せて使っています。
動物のぬくもり
パリやロンドンなどの大都市、地下鉄の構内や人通りの多い街角で、シェパードのような大型犬と路上で生活をしていると思われる人の光景をご覧になったことがあるでしょうか。犬と人がぎゅーっとくっついて寄り添って座り、寒さをしのいでいる、そんな光景です。
住むところも食べるものも仕事もない厳しい状況かもしれないけれど、あの大きな犬と一緒なら、きっと暖かいだろうな、優しい犬が何よりも心の支えになっているのだろうなと想像します。
犬がいて、犬の温もりを感じながら日々暮らしている私も、愛犬の存在はとても大きいです。
動物の暖かさは、心も体もポカポカにしてくれる、最強パワーのぬくもりです。
Credit
写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
https://www.annegarden.jp/
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