すぐに真似できる! 簡単で華やかなお正月アレンジ♪ プチプラ花コーデVol.105

プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
お正月の玄関は、赤のダリアで華やかに!
12月も最終週。クリスマスが終わると、一気に新年を迎える準備ですね。お正月まで秒読みとなり、ピリッとした緊張感のある空気を感じます。
今年のお正月、玄関にはどんな花を飾りますか? 香りのよいスイセンにハボタンはもちろん、オンシジウムやコチョウランなどのラン類も華やかで素敵です。また、縁起のよいキクは、長もちすることも魅力的。センリョウやナンテン、マツ…縁起のよい花はたくさんあるので、いろいろと迷ってしまいます。それはそれは、悩ましくも楽しいひとときです。
悩んでいたときに花屋さんで出会ったのが、赤いダリア。華やかでお正月にぴったりです。我が家の玄関はわりと寒いので、ダリアも長もちしてくれそう。今年のお正月の主役花は、赤いダリアに決めました。
お正月を迎える準備は大掃除に始まり、お節やお雑煮作りと続きます。花は簡単で、華やかに見えるように飾りたいと思います。
黒いカッティングボードで決める、お正月飾り
今回は、赤いダリアと一緒に玄関に飾るアイテムも作ります。
材料はこちら。
黒で小さめのカッティングボードとポチ袋、マツと赤いデコレーションピックです。

このカッティングボードは、普通のまな板より小さく、パッケージの下のほうに「ちっちゃいまな板」と説明が書かれていました。うちの小さな玄関にぴったりのサイズです。
黒という色も、格好いいですね! さっそく、作っていきましょう。
①ポチ袋を取り出して、封をする部分をハサミでカットします。

100均のポチ袋コーナーには、素敵なデザインのポチ袋がたくさんあります。迷いに迷って、こちらの赤いポチ袋を選びました。ダルマや小槌のイラストが描いてあって、縁起がよさそうです。
封の部分をカットしたポチ袋を、カッティングボードにグルーで貼っていきます。

真ん中より下のほう、向かって左側に寄せてみました。
②貼ったポチ袋の中に、マツを短くカットして入れていきます。

マツは長もちするので、水は入れずにそのまま袋に入れました。
③デコレーションピックは、針金部分をカットして、カッティングボードにグルーでデコレーション♪

このボードの手前にダリアを飾るので、できるだけシンプルに。私はこんな感じに仕上げました。

100均で売られているカッティングボードは、形も色もさまざま。
今回、私は黒と赤とテーマを決めていたので、黒いカッティングボードを使用しました。白や木製のカッティングボードでは、また違った楽しみ方ができそうです。
お飾りの材料をご紹介
- 荒神松…200円
- カッティングボード…100円*セリア
- ポチ袋…100円*ダイソー
- デコレーションピック…100円*ダイソー
合計500円(税抜)
ほかに、ハサミ、グルーとグルーガンを用意。
お正月の花飾りの成功は、赤と黒の器にあり
花を飾るのに用意したのは、小さめのお盆と「梅丼」と書かれていたどんぶり。セリアで購入しました。

このどんぶり、結構大きめで、中は赤く、外側の黒い部分に梅の絵が描かれています。とても100円には見えないクオリティ。

一緒に買ったお盆も黒で、外側が赤く縁取られています。一緒に使ったら、とても相性がよさそうです。
お盆は、全体的に空間を大きく見せてくれます。どんぶりと合わせて使うことで、存在感がさらにアップします。
花を飾るとき、100均でこういう少し大きめで高級感のある器を用意することも、花飾りを華やかに見せるポイントですね!
簡単! アレンジは3ステップで完成
用意した器に花を飾っていきます。花は花屋さんで目についたダリアと荒神松です。

赤いダリアの花びらが、のびのびと横に広がっていて華やか♪ 縁起もよさそうに見えてきます。
荒神松は1本から3つ枝が伸びていたので、前述のカッティングボードのアレンジにも1枝使いました。残りの枝2つでアレンジしていきます。
①荒神松をハサミで2本に分けて、枝の下のほうの水に浸かりそうな部分の松葉を取っておきます。

②どんぶりにカットした荒神松を、横に向けて入れていきます。

③向かって左側にダリアを2輪、どんぶりの縁を利用しながら挿して完成です。

2分ほどでアレンジが出来上がりました。
マツの下処理、マツをアレンジ、ダリアをアレンジと、3ステップで完成です。
ここでさらに手を加え、お盆にはカッティングボードのアレンジで残ったデコレーションピックを添えて、下にはダイソーで見つけたA4サイズの友禅千代紙を敷きました。

千代紙の柄が梅で、どんぶりの柄と同じだったことが購入の決め手です。千代紙のおかげで、お正月のアレンジはより明るく華やかになりました。
今回、私は赤と黒にテーマを絞って、花や器を選びました。色のテーマを決めると用意がしやすく、全体が統一され洗練された雰囲気になります。
アレンジの材料をご紹介
- ダリア…400円×2本
- 荒神松…200円
- 梅丼…100円*セリア
- お盆…100円*セリア
- 千代紙…100円*ダイソー
合計1,300円(税抜)
ほかに、ハサミを用意。
ダリアを長く楽しむための、お手入れのコツ
ダリアを少しでも長く楽しむために、私がアレコレしていることをご紹介します。
ダリアの花は乾燥に弱いので、普段は1日に1回、霧吹きで花の後ろから水を吹きます。切り花用の栄養剤でスプレータイプのものがあるので、それを花の正面から吹きつけて、栄養が行き届くようにしています。

ほかに、ダリアの花に水分を与える方法が、こちらです。

ダリアの花が入る容器を用意し、その中に水を入れて、ダリアの花を沈めます。

これで花全体に水分が行き届きます。
ダリアの花のお手入れで、もうひとつ気にかけたいのが、花びらの傷み。ダリアの花は後ろから傷んできます。傷んだ花びらは、手でそっと抜いてあげましょう。

ハサミでカットしてもOKです。
水替えのたびに茎を少しカットして切り戻し、少しでも長くダリアの花を楽しんでいきたいと思います。
Credit
アレンジ作成・写真・文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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