小さな庭と花暮らし「つるバラの実、ローズヒップの手作りリース」
咲かせて、眺めて、飾って嬉しい、花のある暮らしにオススメの植物をセレクトしてご紹介。小さな庭のある暮らしを楽しむ前田満見さんが、冬の庭の楽しみ、ローズヒップのリースを飾る楽しみをご紹介します。
目次
つるバラに実る小さなローズヒップ

初冬の風が、紅葉した木の葉を散らす頃、小さな庭では、真っ赤に染まったローズヒップが、つやつやと輝き始めます。その実は、Rosa filipes ‘ Kiftgate’。10年ほど前に、半日陰の場所に一重のつるバラを植えたくて選んだバラです。けれども、想像以上に生育旺盛で、毎年、剪定や誘引に四苦八苦。とはいえ、初夏に咲く満開の白い可憐な花や、濃厚な甘い香りを嗅ぐと、そんな苦労もどこへやら……。何処からかブンブンとミツバチたちもやってきて、それはそれは賑やかです。そのおかげで、秋にはたくさんの愛らしいローズヒップが実り、再び目を楽しませてくれるのです。
ローズヒップを収穫する喜び

ローズピップは、盛夏の緑色から秋の橙色、寒さが増す初冬には真紅へと変化し、その様子を楽しみながら収穫の時を待ちます。そして、真紅の実が冴える11月下旬〜12月上旬、ガーデングローブを身につけ花鋏でカットするのですが、暴れん坊のツルの棘が何度も手に刺さり、ここでもひと苦労。それでも、ツヤツヤと輝く実を見つけると、嬉しくてつい夢中になります。籠いっぱいに集めた真紅のローズヒップは、まるでルビーのよう。宝石箱を手に入れたようなワクワクした気分になります。
ローズヒップのリースづくり

収穫後のお楽しみは、ローズヒップのリースづくり。リースベースに挿すだけの簡単なものですが、実のひと粒ひと粒が庭からの贈り物。愛おしさは格別です。

出来上がったリースをガーデンシェッドの窓辺に飾ると、冬支度を始めた庭にポッと明かりが灯ったようで、間近に迫ったクリスマス飾りとして最適です。また、実つきの悪い小枝は、短く切ってガラスのキャンドルポットの中へ入れて室内へ。キャンドルの温かな光をまとったローズヒップの美しさに、思わず目を奪われます。

併せて読みたい
晩夏から秋のバラの楽しみ ガーデンで観賞する珍しいローズ・ヒップ
今日から「#ヒヤシンス部」を結成! 水耕栽培を友だちと共有する方法
小さな庭と花暮らし「暮らしを彩るビオラとパンジー」
Credit

写真&文/前田満見
高知県四万十市出身。マンション暮らしを経て30坪の庭がある神奈川県横浜市に在住し、ガーデニングをスタートして15年。庭では、故郷を思い出す和の植物も育てながら、生け花やリースづくりなどで季節の花を生活に取り入れ、花と緑がそばにある暮らしを楽しむ。小原流いけばな三級家元教授免許。著書に『小さな庭で季節の花あそび』(芸文社)。
Instagram cocoroba-garden
おすすめアイテム
壁掛け時計&温度計(GARDEN STORY Series)
優雅な曲線とリリーモチーフで飾られた、デコラティブな壁掛け時計&温度計。片面は時刻を読みやすいステーションクロック、もう片面は植物の管理に役立つ温度計になっています。アンティークな外観は、フェンスや壁のデザインポイントとなるアイテムとしても。
新着記事
-
公共ガーデン

「第4回東京パークガーデンアワード夢の島公園」ガーデナー5名の“庭づくり”をレポート
2025年12月中旬、第4回目となる「東京パークガーデンアワード」の作庭が、夢の島公園(東京・江東区)でスタートしました。 作庭期間の5日間、書類審査で選ばれた5人の入賞者はそれぞれ独自の方法で土壌を整え、吟…
-
ガーデンデザイン

【日本庭園 超・入門】なぜ日本庭園には“飛び石”があるのか? 茶の湯が育んだ「露地」の美学
日本庭園の象徴ともいえる「飛び石」。じつはこれ、茶室へと続く小径「露地(ろじ)」から始まった、茶の湯の美学が詰まった装置であることをご存じでしょうか。単なる足場としての役割だけでなく、俗世から離れて…
-
花と緑

季節の花の3択クイズ! 冬に芳香を放つロウバイ(蝋梅)は次のうちどれ?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.32
冬の寒空の下、どこからかかぐわしい香りが漂ってきたら、近くにロウバイ(蝋梅)が咲いているかもしれません。年末や新年の頃に香りのよい花を咲かせるロウバイは、生け花や茶花にも広く利用され、庭木としても人…



























