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【クリスマススワッグ】おしゃれ花材「オージープランツ」で手作りする方法

【クリスマススワッグ】おしゃれ花材「オージープランツ」で手作りする方法

クリスマス気分を盛り上げるボタニカルなアイテムとして人気の壁飾り、スワッグ。旬の花材を束ねて作るスワッグを、オリジナリティのある作品に仕上げるには、花材選びが肝心です。今年のクリスマススワッグは、オージープランツで作ってみませんか? 真夏にクリスマスがやって来る南半球オーストラリアでクリスマスを過ごした経験があり、オーストラリアに自生する植物「オージープランツ」を愛する遠藤昭さんが、オージープランツを贅沢に使ったスワッグと、定番花材のスワッグ作りを提案します。

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花材に選ぶ「オージープランツ」が生きる土地、オーストラリアのクリスマス

南半球のクリスマス
Bellelen/Shutterstock.com

クリスマスといえば、ホワイトクリスマスとか寒い冬にやってくるものと当たり前に思っていますが、南半球ではクリスマスは真夏!

私もメルボルン駐在中は、サマーホリデーにあたるクリスマスやお正月は、子供たちと海岸に海水浴に行ってBBQをしていました。オーストラリアでもクリスマスは一大イベントで、家々ではクリスマスを祝い、クリスマスの飾りつけをします。

オーストラリアのパインツリー
オーストラリアのパインツリー。taewafeel/Shutterstock.com

クリスマスツリーといえばモミの木ですが、暖かいオーストラリアにはモミの木やコニファー類はなく、パインツリー(松の木)で代用するか、人工のモミの木を使うことが多かったと記憶しています。最近は日本でもオージープランツが人気で、寒い土地の植物に限らず、ユーカリをクリスマスリースやスワッグに使用していますよね。今年は、我が家の庭で育つ自家採取のオージープランツを使ってクリスマススワッグを作りました。

庭で育つオージープランツを使ってスワッグを作る

オージープランツのクリスマススワッグ

まず、庭からドライにしても見栄えがするスワッグ作りに使用できそうな植物を箱いっぱいに集めました。

オージープランツ

上写真は、庭のオージープランツです。左から、ユーカリ、グレヴィレア‘ムーンライト’、アカシア・ブアマニー。オージープランツは常緑でドライにしやすいので、庭で育てていればスワッグ作りの素材には困りません。

オージープランツのクリスマススワッグ

テーブルに花材を広げてみると、こんなバリエーションになります。中央のキングプロテアはドライフラワー、ピンクッションはアーティフィシャルを用意しました。素材を眺めて、完成イメージを想像します。ちなみに、キングプロテアの原産地は南アフリカですが、オーストラリアでは一般的に育てられている植物です。

オージープランツのクリスマススワッグ

まず、大きくしなやかな感じで広がっているグレヴィレア‘ムーンライト’を一番下に置きます。

オージープランツのクリスマススワッグ

次は葉が広くて量感があるユーカリです。これは、ユーカリ・シデロキシロン‘ロゼア’という品種です。葉の香りがとても素敵です。平たく置きます。

オージープランツのクリスマススワッグ

次はアカシア・ブアマニーを上に重ねます。この時期の葉の先端付近には、つぼみがたくさんついて、絶妙な色合いです。

オージープランツのクリスマススワッグ

再びユーカリを重ねますが、ピンクの花と実を生かすので、葉を減らして使用します。

オージープランツのクリスマススワッグ

次は、いよいよメインのキングプロテアとピンクッションをのせ、最後にグレヴィレア‘ロビンゴードン’を加えます。

オージープランツのクリスマススワッグ

これですべての花材がひとまとめになったので、根元にビニタイを巻いて仮留めします。本締めは麻ひもでもいいですが、今回は重量もある大型のスワッグなので、より強固にするためにワイヤーでしっかり留めました。

オージープランツのクリスマススワッグ

仕上げのリボン飾りを2パターンで作ってみました。選ぶリボンと飾りの鈴の違いだけでも、随分とイメージが変わりますね。

オージープランツのクリスマススワッグ

以上、オーストラリアンスワッグ作りでしたが、妻がメルボルンで作った思い出のクリスマスリースがあるので、ご紹介しましょう。

オーストラリアの素材で作ったリース

クリスマスリース

リースを飾る実ものは、すべて当時住んでいたメルボルンの近所の公園で拾ったものを使いました。仕上げに、ニスを全体に塗って、防腐効果を高めておいたので、今も健在。

リース
上写真:Tegan T/Shutterstock.com

オーストラリアといえば、ユーカリが象徴的ですが、現地ではユーカリの実をガムナッツと呼び、リース飾りなどクラフト素材によく使用するようです。

定番花材のクリスマススワッグの作り方

クリスマススワッグ作り

オージープランツは最近、苗もドライフラワーも入手しやすくなってきました。しかしまだ、どこでも手軽に手に入るとはいえません。そこで、今年人気のナチュラル素材を使った、定番花材のクリスマススワッグを2つ目にご紹介します。

クリスマススワッグ作り

使用する植物は、右端のモミの木をメインに、コニファー(クジャク)、ユーカリ、コットン、シルバーグルニア、サンキライを用意しました。

クリスマススワッグ作り

次に、アクセントになるモチーフ飾りですが、こちらも自然素材にこだわりました。

リリーフラワー(中央)、松ぼっくり(ゴールド&ホワイト)、姫リンゴ、ドライオレンジです。そして、ゴールドのリボン2m、赤と緑のラッピングペーパー、麻ひも、ビニタイを用意します。

定番クリスマススワッグの作り方手順

クリスマススワッグ作り

①まず、ベースとなるモミの木を置きます。長さ60cmの枝を使用しましたが、大きすぎるので50cmで切りました。枝を整えながら置きます。根元の葉は落としておきます。

クリスマススワッグ作り

②次にコニファーを置き、モミの木の枝とバランスを取ります。

クリスマススワッグ作り

③コットンの枝を置きます。向きが難しいですが、調整しながら置きます。向きの調整が難しい枝ぶりでしたら、表が見えなくなる実は切り取って、後で取り付ければよいでしょう。

クリスマススワッグ作り

④ユーカリです。枝を追加するごとに全体のバランスを見ながら微調整してください。次にサンキライ、シルバーグルニアを順に重ねて置きます。

クリスマススワッグ作り

⑤枝ものの組み合わせは終わりなので、仮留めとして、根元付近をビニタイで巻きます。そして本留めの前に、今一度バランス調整をしましょう。

クリスマススワッグ作り

⑥本留めは、麻ひもでしっかり巻きます。太い輪ゴムでもOKです。右写真のような太いゴムを使用するときは輪にして巻くのではなく、枝先の一カ所に輪ゴムの端を掛け、2本取りの状態で伸ばして巻きつけ、最後に1本の枝に引っ掛けて留めます。これは、花屋さんで見る留め方です。

クリスマススワッグ作り

⑦しっかり結べたら、枝の長さを切り揃えます。次は、飾りつけです。まずは仮置きをしてバランスを取り、針金で固定していきます。

クリスマススワッグ作り

⑧松ぼっくりやリリーフラワーは、針金をU字にして、巻きつけ、固定します。

クリスマススワッグ作り

⑨姫リンゴは、リンゴの軸に巻きつけます。ドライオレンジは異なる房の2カ所に針金を通して固定します。

クリスマススワッグ作り

⑩そして、仕上げに包装します。まずは、2色が見えるように包装紙を少しずらして重ねておきます。その上にスワッグを置きます。

クリスマススワッグ作り

⑪包装紙をバランスよく巻けたら、壁に掛けるための紐を兼ねて、包装紙ごと麻ひもで結んで固定します。最後に、リボンを蝶結びにして完成です。

クリスマススワッグ作り

今回使用したアクセントになる各パーツです。

左上から時計回りに、リリーフラワー、ドライオレンジ、金色に塗られた松ぼっくり、雪化粧のようにペイントされた松ぼっくり、サンキライとコットン、モミの木とコニファークジャク。

クリスマススワッグ作り

では皆さま、メリークリスマス!

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