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【二十四節気】芒種は梅雨の訪れ。雨の合間に色鮮やかなアジサイを観賞

【二十四節気】芒種は梅雨の訪れ。雨の合間に色鮮やかなアジサイを観賞

AnastasiaNess/shutterstock.com

二十四節気で6月6日頃のことを”芒種”といいます。ピンク、ブルー、紫色に白…。降りしきる雨の中で色彩の輝きを見せてくれるアジサイの花は、梅雨の時期の風物詩です。咲き進むにつれて移ろう花色も魅力です。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​今回はこの季節に美しく彩るアジサイのご紹介です。

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二十四節気 芒種 6月6日頃

梅雨を彩るアジサイ

梅雨時に降る雨は、厳しい夏の暑さの前に大地を潤してくれる恵みの雨です。けれど、ぐずついた天気が続くと気分も少し沈みがちに。そんな梅雨の日の気分を変えてくれるのが、青にピンクに色とりどりに咲くアジサイの花です。小さな花が手毬のようにまあるく集まり、雨滴をまとって輝くみずみずしいアジサイの花を眺めれば、ひとときのあいだ蒸し暑さも忘れられそう。時には、花の中や葉っぱのかげで、小さなカエルやカタツムリが雨宿りする可愛らしい光景も見ることができます。

アジサイの花言葉は「移り気」

「移り気」という花言葉にも表されているように、多くのアジサイの特徴は、根付く土によってその色を変えること。これはアジサイの色素の化学反応が原因で、酸性土壌ではアジサイの花は青色に、アルカリ性の土壌ではピンク色になりやすくなります。雨は弱酸性なので、雨の多い日本では土が酸性に傾き、青色のアジサイが多くなるのだとか。一方でアルカリ性の土壌の多いフランスなどでは、アジサイといえばピンク色が主流なのだそうです。

アジサイの栽培は簡単です!

アジサイはもともと日本原産の花なので、育てるのもとても簡単です。特に庭植えにすれば、ほとんど手を掛けなくても毎年きれいな花を咲かせてくれます。また、ハイドランジア(水の器)という英名を持つ通り、とても水を好む植物。鉢植えにするときは、水切れを起こさないように気を付けて。切り取った花を活ける時も、花がたっぷり吸水できるよう水揚げをきちんとすると、長く楽しむことができます。水揚げの方法はいくつかありますが、よく切れるはさみを使って水切りをし、茎の中の白いわたの部分を取り除いてやるとよいでしょう。

梅雨の合間に長靴を履いてアジサイを探しに散歩に出かけるのも楽しいですが、雨で濡れた窓からお庭のアジサイを眺めるのも素敵。花を観賞できる期間が長く、季節につれて移ろう花色を味わいながら、初夏から晩秋まで楽しむことができるのも魅力です。

シックな色合い! 秋色アジサイ

アジサイにはもう一つ、魅力的な色変わりが。実は、アジサイの花と呼ばれている部分はがくなので、すぐに散ってしまうことなく長く楽しむことができます。しばらく枝に残しておいたアジサイの花は、次第にその色を変え、自然と柔らかいアンティーク調の色彩へと移ろいます。

このようなアジサイは秋色アジサイと呼ばれます。中には、グリーンから赤色に変わる品種もあり、色の変化を見ているだけでも楽しいもの。花形がまとまっていて崩れにくく、シックな色合いの秋色アジサイは、ドライフラワーのアレンジメントにぴったりです。

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文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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