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【クリスマスレシピ】 ホットケーキミックスで10分で焼けるミント風味ブッシュ・ド・ノエル

【クリスマスレシピ】 ホットケーキミックスで10分で焼けるミント風味ブッシュ・ド・ノエル

クリスマスに欠かせないクリスマスケーキ。手作りなんて、とてもじゃないけどムリ、ムリ。と思っているあなたにこそ試して欲しい「ブッシュ・ド・ノエル」をご紹介します。フレンチの名シェフがホットケーキミックスなど手軽な材料を使い、失敗しないレシピを考案してくれました。ごちそうの後でもペロリと食べられる爽やかミント風味です。

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ブッシュ・ド・ノエルとは

ブッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël)とは、フランス語でブッシュが薪、ノエルがクリスマス。薪や切り株を模したクリスマスのケーキの定番です。その由来は、キリストの誕生を祝い、幼子を温めるために夜通し暖炉に薪をくべたことから、など諸説あります。ユニークな形のケーキなので、作るのが難しいと思われるかもしれませんが、ケーキの中では意外と簡単。

「HM +卵+牛乳」の3つで焼けるブッシュ・ド・ノエル

とはいえ、「生地が割れてうまく巻けない」「パサパサする」「計量がめんどくさい」といった声もあるので、皆さんがより簡単に、失敗のないようレシピを考案してみました。生地はホットケーキミックス(HM)、卵1個、牛乳の3つでOKです。

ホットケーキミックス
今回使ったのは日清製粉welnaの「ホットケーキミックス 国産米粉入り」

伊藤仁美シェフ考案の簡単ブッシュ・ド・ノエルの作り方

【材料(20cm四方の天板1枚分)】

ブッシュドノエルの作り方

<生地>

  • ホットケーキミックス 100g
  • 牛乳 130cc
  • 卵 1個(卵黄と卵白に分ける)

<クリーム>

  • 生クリーム 200cc
  • チョコレート 130g
  • ミント 片手にひとつかみ(みじん切りに)

<生地に塗るシロップ>

  • 水 100cc
  • 砂糖 20g
  • ラム酒 25cc
  • ミント 片手にひとつかみ

<飾り用>

  • イチゴ 適量
  • 粉砂糖 適量

【作り方】

1. オーブンを200℃に温めておきます。

2. 卵黄、ホットケーキミックス、牛乳を混ぜます。

3. 卵白を泡立てます。写真のように泡の粒が粗い状態でOK。②と混ぜます。

4. 天板にクッキングシートを敷いて、生地を流し込み、200℃のオーブンで10分焼きます。

5. 焼けたら、ラップをかけて生地を休ませます。

6. ミントシロップを作ります。水、砂糖、ラム酒を鍋に入れ、砂糖を完全に煮溶かした後、ミントを入れて冷まします。

7. 生クリームをツノがピンと立つくらいまで泡立て、みじん切りにしたミント(⑥のミントとは別のフレッシュのもの)を混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やしておきます。

8. チョコレートを湯煎で溶かします。

9. 生クリームとチョコレートを混ぜ合わせます。


【Point!】
口溶けのよいチョコクリームにするコツは、温度がポイントです。チョコレートは100℃のお湯で湯煎した「熱々」の状態。一方、生クリームは冷蔵庫で冷やした「冷々」の状態であることが大事です。【NG!】
●チョコの温度が低いと、生クリームに入れたときに、チョコが冷え固まって「チョコチップ状態になります。
●生クリームが冷えていないと、チョコレートを入れたときに、生クリームがだれて、ドロドロになってしまいます。ですから、必ずチョコは熱々! 生クリームは冷々! でスピーディーに混ぜましょう。

10. 生地にチョコクリームを塗ります。

11. イチゴをカットして、生地の端から3〜4列並べます。生地全体にイチゴを並べると生地が巻けないので、3〜4列に留めます。イチゴを並べた上にもクリームをのせます。残ったクリームはデコレーションに使うので、冷蔵庫に入れておきましょう。

12. 生地を巻きます。紙の端っこを持って、向こう側(自分とは反対)へ倒すように巻きます。さらに、生地が向こう側へ転がるように紙で包みながら巻き、紙の上から軽く押さえて形を整えます。

13.ラップで巻き、巻き終わりを下にして冷蔵庫で15〜20分休ませます。

14. 冷えたら片方の端っこを5cm程度、斜めにカットします。カットした両方とも、⑥のミントシロップをたっぷり生地に塗ります。

【Point!】
たっぷり生地に染み込ませるようにミントシロップを塗るのが、生地がパサつかないポイントです。

15. 写真のようにケーキの土台を組み立て、残りのチョコレートクリームを上からかけて、ナイフなどでならします。薪をかたどったケーキなので、クリームを塗った筋が残っても大丈夫。ざっくり塗ればOKです。

【料理の豆知識!】
ショートケーキなどは跡がつかないようにクリームを塗る技術が必要です。「ナッペ」という技ですが、練習に練習を重ねて習得するパティシエの基本の技。ですから、初めてケーキ作りをする人がきれいに仕上がらなくて当たり前なのです。その点、ブッシュ・ド・ノエルはナッペの技が必要ないので、初心者におすすめです。

16. 器に乗せて、粉砂糖をふり、イチゴを飾って完成。ですが、ここでもう一技いれることで、見違えるように美しいケーキになるので、もうひと頑張り! 飴細工のふわふわ「シュクレフィレ(糸あめ)」を作ってみましょう。シュクレフィレを作る時は、周辺にアメが飛ぶので、作業台の周りを片付けておきましょう。

17. 砂糖と水を混ぜ、左の写真のようにスプーンで線を引けるくらいのとろみにします。加熱して金色になったら、火を止めます。

18.飴を受ける器を用意します。大きめのボウルに菜箸を2本渡しておきます。シュクレフィレを作るのは「構え」が大事。液を振り飛ばしながら細く糸状の飴にしていくので、ボウルから少し離れて行います。

【シュクレフィレの構え】

・ボウルから50cmほど距離をとり、斜めに構えます。

・スプーンで液をすくい取り、手を頭の高さまで上げ、鈴をふるように手首を細かく揺らし、ボウルを狙って液を垂らし糸状にしていきます。

19.シュクレフィレを飾ったら、ミントの葉や、あれば金箔を飾るとより華やかです。食べるときはシュクレフィレも一緒に取り分けてくださいね。パリパリとした食感がケーキの美味しいアクセントになります。

今年のクリスマスは、子どもも一緒にブッシュ・ド・ノエル作りを

手作りブッシュドノエル

私のレストランでは、お客さんがお子さんを連れてきた際、「やってみたい人ー?」と聞いてキッチンに招き入れ、シュクレフィレを一緒に作ったりしています。みんな楽しんでチャレンジしてくれ、大人たちも、お子さんが最後の仕上げをしたケーキを嬉しそうに食べてくれます。周りが汚れるのが気にならないように支度をしておけば、子どもでも何回かやっているうちに上手にできるようになります。

今年のクリスマスには、ぜひお子さんも一緒に、ブッシュ・ド・ノエルを作ってみてはいかがでしょうか?

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