SNSで流行りはじめ、人気に火が付き、最近では、百貨店や雑貨屋さんなどでも、よく見かけるようになったハーバリウム。今回は、この季節にピッタリな、ヒムロスギや実ものなどを使った、クリスマス・ハーバリウムの作り方をご紹介します!
作り方は難しくないので、初心者さんでも簡単に楽しくつくれますよ。
目次
ハーバリウムづくりは、ストレスを減らして心身の癒しになります
ボトルの中にさまざまな植物を閉じ込めたハーバリウム。液体の中で輝く植物たちは、ずっと飾っておきたくなるほど可愛いですね。残念ながら、ハーバリウムは食べたり飲んだりできませんが、人は視覚から入る情報が9割といわれていて、見てきれいだな~と思うことが、ストレスを減らして心身を癒す「ガーデンセラピー」に繋がります。
また実際に自分で作ってみることは、ガーデンセラピーの中の一つ・芸術療法になります。手を動かし、細かい作業を通じて、脳の活性化・ストレスの発散・五感を磨くなどの作用が期待できますよ。
クリスマス・ハーバリウムの作り方<準備編>
まずは、クリスマス・ハーバリウムに入れる花材から!

ハーバリウムに使う花材は、プリザーブドフラワー加工されたものやドライフラワーが向いていて、花材店・手芸店・雑貨店・インターネットショップなどで買うことができます。
生花は水分を含んでいるため、オイルに入れた時にカビが生えることがあり、ハーバリウムには適していません。
<今回使う材料>
・ヒムロスギ 3本(10㎝程度)
・ソフトヤマイモ 1枝
・千日紅 7個
・シナモン 1本(好きなサイズにカットして使用)
・木の実 7個
・リーフ 1枚
・ハーバリウム用オイル(シリコンオイルやミネラルオイルなど) 適量


それから、ハーバリウムの容器(ビン)を用意します。

素材は、透明なガラスビンがベスト!
オイルを入れた時に、光を反射して、一番きれいに見えますよ。
ハーバリウム用のビンは、角瓶・丸瓶など、形やサイズも豊富にそろっていて、現在は、花材を扱っているお店に一緒にあることも多いです。お好みで、選んでいただければOKです。
ご家庭の空き瓶などを利用される場合には、残留物をきれいに取り除き、完全に乾燥させてからご利用ください。

併せて、はさみと、ピンセットや竹串も準備。
ピンセットは、ハーバリウムの容器に花材を入れていく際、お花の向きの細かい調整に使います。容器の底の先まで届く長さのものを用意してください。
クリスマス・ハーバリウムを作ってみよう!
それでは、つくっていきましょう♪
まず、花材たちを、手やピンセットを使いながら、ビンに詰めていきます。

はじめのうちは、詰める前に、どこにどんな花材を入れたらいいのか、机の上で並べ、完成図をシミュレーションしてみるのがオススメですよ!
また、入れる際、花材がしっかり留まるような配置をしていないと、オイルを注いだ時に、ぷかぷかと花材が浮いてきてしまいます。
例えばこのように……

丸くて軽い千日紅は、ヒムロスギの枝を斜めに配置して、浮いてこないように工夫をしています。花材は、すべてを真っすぐにしなくても平気なので、留める役割をもつ花材をうまく配置するのが、きれいにつくるポイントです!
そんな風にして、すべての花材を入れ終わったのが、こちら♪

空間が少々あるくらいで、ぎっしり花材を詰めていますが、ここはお好みで減らしていただいても構いません。
ビンを回して、どこから見てもきれいに入っているかを確認しましょう。
花材の向きなど、気になる部分がある場合は、オイルを入れてしまってからだとやりにくいため、この段階で、ピンセットや竹串を使って調整してくださいね。
続いて、ハーバリウム用オイルを入れていきます!

ポイントは、ビンの縁に沿わせるように、そーーーーっと入れていくこと!
ここで勢いよく注いでしまうと、せっかく入れた花材が沈んでいき、下の方でくっついてしまいますので、ご注意くださいね。
液を入れていくと、花材に含まれていた気泡が浮いてきます。1~2時間は、ビンの蓋をせず、空気を逃がしてあげてください。
この気泡が上がっていく様子も、とても可愛いですよ♪
そして、ビンの蓋を閉める際に、オイルの量をチェックします!

花材がオイルから出てしまっているのはNGです。必ず、オイルに全部が浸かっていることを確認しましょう。
出てしまっている部分は、ピンセットでそーっと、修正してください。
また、オイルの量は口までなみなみとは入れず、遊びの部分を残しておきます。オイルは熱膨張の作用がありますので、オイル漏れを防ぐために、遊びを残しておくことが大切です。
キャップをしっかり閉めたら、完成です!!

タグと一緒にクリスマスオーナメントを付けてみたり、花材を変えてみたりすると、また印象も変わります!
ぜひ、オリジナルのクリスマス・ハーバリウムを作ってみてくださいね♪
Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)
花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
新着記事
-
育て方
今がチャンス! 梅雨に楽しむ紫陽花やアナベルの挿し木|初心者も成功しやすい手順と注意点…PR
梅雨のしっとりとした空気は、植物の「挿し木」にとって理想的な環境。特に紫陽花(アジサイ)はこの時期に挿し木すると成功率が高く、初心者にもおすすめです。この記事では、紫陽花の挿し木に必要な道具から適し…
-
園芸用品
【梅雨対策】雨で増えるバラの病気。プロも使う“土の処方箋”って?PR
近年、全国のバラ園や庭で発生が増えている「ベト病(べと病)」。葉に褐色の斑点が現れ、やがて落葉してしまう、バラにとって厄介な病気です。特に湿度が高まる梅雨時期は注意が必要。病気の連鎖を防ぐには、日々…
-
園芸用品
【初心者必見!】観葉植物が枯れる理由トップ5と枯らさないために今すぐできる新習慣PR
「また枯らしちゃうかも…」と不安が理由で観葉植物をあきらめていませんか? じつは、観葉植物がうまく育たないのには“よくある原因”があるんです。それさえ押さえて回避すれば、初心者でも元気に育てられます! …