トップへ戻る

庭の実を生かしたChristmas Kissing Ball ♡ フレッシュグリーンで彩るクリスマス

庭の実を生かしたChristmas Kissing Ball ♡ フレッシュグリーンで彩るクリスマス

クリスマスは、少しずつ飾り付けをしながら待つ時間も楽しみなもの。定番のリースやスワッグも素敵ですが、今年はまん丸なKissing Ball(キッシングボール)を飾ってみませんか? 教えてくれるのは、フラワー&フォトスタイリストの海野美規さん。本来はヤドリギを使うキッシングボールを、手に入りやすいヒムロスギで手軽にアレンジします。瑞々しいフレッシュグリーンのデコレーションを飾って、クリスマスを待ちましょう。

Print Friendly, PDF & Email

クリスマス・キッシングボール

キッシングボール

Kissing Ball(キッシングボール)をご存じでしょうか。なんだかとてもロマンチックな名前ですよね。

クリスマスの季節、ケルトの信仰では、魔除けのために白い実の付いたヤドリギ(ミスルトゥ)の枝を室内に逆さに吊す風習がありました。この逆さまに吊した状態のヤドリギ飾りが次第に変化し、ボール状の飾りを作るようになっていきました。それが、Christmas Kissing Ballと呼ばれています。

ヤドリギには神秘的な力があると信じられていて、その下でキスをすることで永遠に結ばれるという言い伝えがあります。そのため、「Let’s kiss under the mistletoe(ヤドリギの下でキスしよう)」というのは、口説き文句にもなっているそうです。

キッシングボールは、クリスマス時期には玄関にかけたり、部屋に吊したり。そこには魔除けや神聖なクリスマスを迎える準備など、地域によってさまざまな理由があるようです。

エバーグリーンのヒムロスギでキッシングボール作り

ヒムロスギ

ヤドリギはなかなか手に入らないという方も多いと思います。そこで、この時期たくさん出回っているヒムロスギで、キッシングボールを作ってみました。ヒムロスギはエバーグリーン。フレッシュなグリーンのボールは、見た目にも生き生きとして気持ちがよいものです。ユーカリや実ものを少し加えてアクセントにしました。

クリスマスデコレーション、今年はフレッシュグリーンのキッシングボールを作ってみませんか。

キッシングボールの材料

キッシングボール作り
  • ボール形の吸水性スポンジ 1個
  • ストロー 1本
  • ワイヤー
  • リボン
  • ユーカリなどの小枝(3~4cm) 2本

ボールの形をした吸水性スポンジがありますので、これを使うと簡単です。直径5cmから20cmまでいろいろなサイズがありますが、ここで使ったのは直径12cmのもの。手に入らない場合は、ブロック形の吸水性スポンジをボール状にカットして使っても大丈夫です。

キッシングボール作り
  • ヒムロスギ 70cmくらいの枝で3本ほど
  • グニユーカリ 1本
  • 万両の実

実ものが入ると、とてもよいアクセントになります。ここでは万両を使いましたが、ヒペリカム、バラの実、サンキライなど、なんでも大丈夫です。

キッシングボールの作り方

<準備>

1.ボール形の吸水性スポンジに水を含ませます。

2.ストローをボールの中心に刺して貫通させます。

3.十分な長さのワイヤーを2等分に折り曲げ、ユーカリなどの小枝(3cm4cm)を取り付けます。*ペンチでしっかり結びつけます。

4.ワイヤーをストローの中に通し、3で取り付けた小枝をボールのストッパーにします。

5.反対側も小枝を取り付けて、しっかりとめます。

6.はみ出したワイヤーで、リボンを取り付ける部分を作っておきます。

7.余分なワイヤーは揃えて曲げて、吸水性スポンジの中に差し込んでおきます。

<アレンジ>

1.ヒムロスギを5~6cmの長さでカットします。

2.1をボールの上下左右と対称に刺し、その間を埋めるように刺していきます。
*ヒムロスギはボールの面に垂直に刺します。

2.ユーカリは、ヒムロスギより少し長めにカットして刺します。

3.万両の実を入れます。

4.リボンをつけます。

キッシングボールの作り方

万両の実

万両

我が家の庭には、万両の木があちらこちらにあります。初めは1本だったのですが、毎年毎年増えています。しかも、「えーっ、こんなところにも!」というところに生えていて驚きます。もちろん家人が植えたのではなく、鳥が実をくわえて行ったのか、はたまた鳥の落とし物か。実を食べられてしまうのは残念ですが、種まきに貢献してくれるので、ウィンウィンな関係というところでしょうか。

万両といえば、お正月の縁起物の植物。よく似た千両という植物もあります。どちらも赤や黄色の実をつけます。万両は、千両に比べて「実が大きくてたくさんつく」というところからこの名前がつきました。しかも真っ赤な色でとても綺麗ですよね。葉の下に実をつけることで、「徳はあるけれど奥ゆかしい」のだそうです。

万両

万両の実の大きさと真っ赤な色は魅力的ではあるのですが、私は、11月初めの頃の、緑から赤に変化していくグラデーションの色合いがとても好きです。ニュアンスカラーとでもいいましょうか、とても雰囲気があって素敵なんですよね。

万両

このキッシングボールを作っている時、庭の万両の実が、私好みのちょうどよい色づき具合でした。キッシングボールのアクセントにぴったり!

ヤドリギならぬ万両のキッシングボールもロマンチックな仕上がりになりました。

みなさま、どうぞ素敵なクリスマスを!

キッシングボール
Print Friendly, PDF & Email

人気の記事

連載・特集

GardenStoryを
フォローする

ビギナーさん向け!基本のHOW TO