100均のブック型ボックスと花を楽しむ、読書の秋♪ プチプラ花コーデVol.100
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
本ならではの世界感! いま人気のブック型ボックス
100均で最近よく見かけるのが、ブック型ボックス。ダイソーやセリアなどで、さまざまな大きさのものが売られています。デザインもいろいろあり、充実しています。
ブック型ボックスは、資材屋さんでも売られていて、思わず買ってしまう大好きなアイテム。ただそのまま飾っておくだけでも「さま」になって、アレンジすると花との相性がよく、優秀アイテムなんです。私は写真を撮るときに、撮影小物としても使います。
アレンジでは、花との相乗効果で、なんとなくそこに物語があるような感覚になります。「本」ならではの世界感ですね!
花がたくさんあるときは蓋を大きく広げてアレンジしたり、プチプラで済ませたいときは蓋の隙間を狭くしてアレンジしたりと、調整できるのも魅力です。今回は、そんなブック型ボックスに秋の花でアレンジを楽しみました。
アレンジは吸水スポンジの大きさがポイント
購入したブック型ボックスは、こちら。どんな花色にも合いそうなグレーの色合い。サイズは横12.2×縦15.2cmでした。
吸水スポンジをセットするため、内側の高さを測ってみたら、高さは約4cm。
吸水スポンジはダイソーで購入した、こちら。
使う分をカットしてから吸水させます。
花がたくさんあって、ブック型ボックスからあふれるようにアレンジをする場合は、ブック型ボックスの全面に吸水スポンジをセットします。その際、吸水スポンジを少し高めにセットすると蓋が開いた状態になり、アレンジがしやすくなります。
今回は花が少なめなので、吸水スポンジは比較的小さくてOK!
吸水スポンジの高さは約6cmに。ブック型ボックスより少し高めにカットしました。横は6cm、縦は11cmと、横はブック型ボックスの半分以下の大きさにします。
これを吸水させます。
水をたっぷりと入れた容器に、ポンと吸水スポンジを浮かべます。そして、ゆっくりとスポンジに水が含まれるのを待ちます。
吸水させたスポンジをセロハンで包み、水が漏れないようにして、器にセットします。セロハンも100均で購入できます。
今回、私は家にあるものでセロハンの代用ができないかと考え、こちらを用意してみました。
食品用ラップフィルムとアルミホイルです。
食品用ラップフィルムは、ブック型ボックスの中に敷いておきます。
アルミホイルは、水を含んだ吸水スポンジを包むのに使います。写真のように、花を挿す部分をあけて、スポンジをアルミホイルで包みました。
このとき、アルミホイルは、写真のように花を挿す部分を少しカバーしておきます。これは、ブック型ボックスの蓋を閉めた際、蓋に水分がつかないための配慮です。
これで、吸水性スポンジの準備は完了。ブック型ボックスの中に入れます。
セロハンを使う際は、アルミホイルと同じように包みましょう。
ブック型ボックスの中で吸水スポンジが動かないよう、隙間にアルミホイルなどを丸めて入れます。
花材を挿す面の吸水スポンジは、角をカッターなどで削って面取りしておきましょう。こうすることで、アレンジする際、花を挿す面積が増えます。また、吸水スポンジの型崩れを防ぎます。
旬の花と、アートのフルーツで、季節感を演出
今回使う花材は、こちらです。
向かって左からリンドウ、コスモス、バラ、アーティフィシャルフラワーのブドウです。
リンドウ、コスモスは、いまや夏の終わりから出回る秋の花です。バラは、秋と春が旬。ブドウは、ダイソーで購入した「イミテーションフルーツ」です。
このイミテーションフルーツ、本物にイメージが近くて、とてもよくできています。黒っぽい色合いは、今回のアレンジをキュッと引き締めてくれそう!
ブドウは台紙からはずし、ついていた緑色の針金を画像向かって左のようにネジネジとねじり、1本にしておきます。
アレンジする際は、このネジネジとした針金部分を、スポンジに刺し込んでいきます。
リンドウは、1本に花がたくさんついています。
写真のように小分けにカットしました。
1本のリンドウが、5本に。お得感があります。そして、リンドウは長もちなのも嬉しい花材です。
今年は、リンドウをよく飾っています。暑い日が続いても長くもったのでびっくり、新たな発見でした。
もし、使うリンドウに枯れている花があったら、その花だけを取り除くようにしましょう。
コスモスは鉢に植わっているものを購入。こんなに花がついていて、花屋さんで200円という安さで売られていました。つぼみもまだまだあるので、長く楽しめそうです。
使う分をカットした残りは、そのままベランダで楽しみ、時々摘んでは部屋の中に飾る予定。こちらも、とてもお得な買い物でした!
花と器のバランスに注目! アレンジ成功のコツ
アレンジは、メインの花、空間を埋めるもの、ポイントになるもの、という順で挿していきます。
①まずはバラから。2輪のバラの中心が真横に並ばないように、上下にずらして吸水スポンジに挿します。
このとき、ブック型ボックスの蓋から花の頭が約半分から2/3ほど外に出るようなバランスにします。花の頭が前に出すぎてしまうと、器とのバランスが少し不安定になってしまうので注意して。
ボックスから出る花のバランスは、とても大事です。横から見ると、こんな感じ。
②ブドウをバラの近くに刺します。
ブドウは2つを近くで重なるように入れて、アレンジの中での存在感を出すようにしました。
③空いている空間を、リンドウで埋めていきます。
バラの右側、また左側にランダムに入れていくと、こんな感じに。
④最後はコスモスです。
コスモスは茎が細いので、根元を持って挿し入れます。このとき、茎を潰さないように力加減には気をつけて。
コスモスは3本ほど入れました。
⑤仕上げにコスモスの葉を入れました。
コスモスの葉を入れることで、アレンジ全体に動きが出てナチュラルな雰囲気に。葉があるかないかで、かなり印象が変わりますね。
読書の秋にぴったりのアレンジが完成しました。
今回はイミテーションフルーツを使うことで、予算が抑えられました。ダイソーのこのフルーツは、前述したように自然な色合いで、100円にはとても見えません。100均にはさまざまなアーティフィシャルの実ものや果物、花があります。生花と組み合わせて使っても、なかなかいい感じです♪
今回の材料をご紹介
・バラ2本…300円
・リンドウ…200円
・コスモス(1鉢)…200円
・イミテーションフルーツ(グレープ)…100円*ダイソー
・ブック型ボックス…100円*セリア
・吸水スポンジ…100円*ダイソー
合計1,000円(税抜き)
ほかに、ハサミ、食品用ラップフィルム、アルミホイルを用意。
ブック型ボックスはいく通りも楽しめる万能選手
ブック型ボックスはとても使い勝手がよく、アレンジ以外にも活用できます♪
花と一緒におしゃれな写真を撮りたいときには、撮影小物にもなりますよ。
ドライフラワーのミニブーケを一緒に撮ってみました。花をぐっと引き立てている気がします。
また、ブック型ボックスの中にミニブーケを固定して、一つの作品にしてみても可愛いです。
ほかにも、小物や小さな事務用品入れとして使えるなど、さまざまに活用できます。小物を入れながらディスプレイの一つとして置いても「さま」になるのが嬉しいです。
Credit
記事協力
川守由利子
『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。
花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
http://bouquet-doux.com
https://www.instagram.com/bouquetdoux_flower
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