プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。

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旬を迎えるキクでお祝い♪ 9月9日は重陽の節句

9月9日は重陽の節句です。五節句の一つで、菊の節句ともいわれています。

五節句は次の5つです。

1月7日は人日の節句、3月3日は上巳の節句(桃の節句)、5月5日は端午の節句、7月7日は七夕の節句、9月9日は重陽の節句(菊の節句)。

9月の重陽の節句では古来、キクで邪気を祓ったそうです。キクの花を飾ったり、キクの花びらを浮かべた酒を酌み交わしたりして不老長寿を願ったとされています。キクは一年を通して手に入りますが、旬は秋で、これからさまざまな品種が多く出回ります。

キクはここ最近、ぐっと種類が豊富になりました。ダリアのような華やかさがあるものや、コロコロと丸いタイプのものなど。ひと昔前の仏花のイメージを覆し、おしゃれなものや、可愛いものに出会えるようになりました。そして、なんといっても、キクは長もちするのが魅力的。

キクには1本に1輪の花がついているスタンダードタイプと、1本に数輪花がついているスプレータイプがあります。さらに、咲き方や色の種類がとても豊富。

種類が多いから、私はその時の気分にあった品種を購入し、飾っています。

9月9日はキクが主役の日! ダイソーのアイテム2つを使い、飾って楽しみたいと思います。

重陽の節句と中秋の名月。秋のイベントは黄色の花で

花屋さんにキクを買いに行ったら、この黄色いキクが束売りで3本590円でした。

キク

細長い花びらが広がって咲くタイプのキクで、とても華やか! 色も明るくていいです。

今回、器を黒にしたので、黄色はよく引き立ちます。訪れた花屋さんには、他に同じような咲き方で少しくすんだピンクのキクがありました。

キクのアレンジ

9月には中秋の名月もあります。2022年の中秋の名月は、重陽の節句の翌日、9月10日(土)! 重陽の節句と中秋の名月は続けて飾りたいので、黄色のキクで大正解でした。ススキも購入しておこうと思います。

黄色と黒で印象的に。高級感あるダイソーの和食器

花を飾る器はこちらにしました。ダイソーで見つけたプラスチック製の黒いお皿と小鉢です。

プラ和食器

“水切れのよいプラ和食器”というネーミングで、大きさや形、サイズ違いで数種類展開しているようです。お皿のほうは直径22cmほど。

プラ和食器

小鉢は2つで100円とお得♪ お店で重ねてみたら、お皿とのバランスがよかったことが、即買いを決めたポイントです。もちろん、それぞれ単体でも十分使えます。

プラ和食器

キクを、和モダンに仕上げたいと思っていたので、器の黒はぴったりな色合い。黒は黄色と好相性です。プラスチック製は、落としても割れる心配がないこともいいですね。

重陽の節句のアレンジ

お皿を下に敷き、その上に水を入れた小鉢を中心より左側に寄せて置きました。これで花を飾る準備は完了です。

キクの水あげと和モダンに見える花活けのポイント

キクを飾っていきます。キクは手で折ると水あげがよいので両手を使って折りました。もし、なかなか折れなかったら、無理せずにハサミを使用しましょう。

キクの水揚げ

植物が水を吸い上げることを、水あげといいます。水あげをよくするために、水の中で茎をカットしたり、その切り口を叩いたり、割ったり、火で焼いたり、熱湯につけたり…。植物それぞれに合う、水あげの方法があります。

花屋さんでは、市場で仕入れた花を水あげをしてから並べています。そう、輸送で疲れた花は元気になってから、店頭に登場しているのです。

キクのように、「手で折る」という水あげ方法は、ほかにトルコキキョウやリンドウ、ストックなどにも有効。簡単なので、私はこれらの花を飾る際には、折って飾るようにしています。

キクは活ける前に、水に浸かる部分の葉を手で取ります。こうしておくと、器の中で、バクテリアの発生が抑制されます。

キクの水揚げ

キクの準備ができたら、すぐに水の中へ。器の縁に花をもたせて飾りました。

重陽の節句のアレンジ

もう1輪は、奥のほうに入れました。

重陽の節句のアレンジ

横から見ると、2輪のキクの茎同士が交差しています。

重陽の節句のアレンジ

葉がついていた茎があったので、それも使うことにしました。

キクの葉

1輪目と2輪目の間に挿して。

重陽の節句のアレンジ

葉があると、アレンジが引き締まりますね。

重陽の節句のアレンジ

あっという間に完成です。

今回は、向かって左側に器を置いて、右側にはあえて何もない空間を作ることにしました。和風のアレンジをする場合、「何もない空間」を作ることで緊張感が生まれ、アレンジが引き締まります。

黒い器が黄色のキクを引き立てて、和モダンな雰囲気。お皿を敷くことで花を飾っている空間が広く感じ、豪華にも見えてきます♪

器使いを変えて、バリエーションも楽しめます

購入した2つのアイテムは、それぞれ単体でも楽しめます。ここでは、どちらかを買うなら…と、バリエーションも紹介します。

小鉢は2つで100円だったので、それぞれに水を入れて、1輪ずつキクを飾ります。その時、花の向きは右と左、それぞれに。置き場所は少しだけ前後にすると「様」になります。

重陽の節句のアレンジ

お皿のほうを使う場合は、中に水を入れて、キクの茎をぐっと短くカット。水の上に浮かべるようにしてみました。

重陽の節句のアレンジ

浮かべるだけなのでとても簡単♪ こちらも左右どちらかに寄せて、空間を作って飾ると雰囲気が出ます。

物足りなさを感じたら、葉も一緒に活けるようにするとポイントになりますね!

今回の材料をご紹介

【花材と材料】

・キク3本…590円

・プラスティック製小鉢(2つ入り)・・・100円*ダイソー

・プラスティック製お皿…100円*ダイソー

合計790円(税抜)

ほかに、ハサミを用意。

グラスが変身! 100均の紙をアレンジに活用して

キクが1本残ったので、別の場所に飾ることにしました。

こちらは少し明るい雰囲気にしたかったので、家にあるグラスと、以前ダイソーで購入した千代紙を使います。

グラスのアレンジ

この千代紙、ひと袋に数種類もの柄が入っていて、そのときの花色に合わせて使っています。

千代紙

今回はキクの花が黄色なので、黄色の紙にしました。

これをグラスに巻いて、セロハンテープで留めるだけ。

グラスアレンジ

後ろの分が足りないのはご愛嬌ということで…。壁際に飾るから、後ろは見えないのでよしとします。

もしグラスを包んでしまいたい場合は、紙を両面テープなどで合わせておくとよいとですね。

花を挿すと…。

菊のアレンジ

同じ花でも黒い器のアレンジとは、 雰囲気がガラッと変わりました。こちらは明るくて、華やかな感じ。

花と同じ色の紙がない場合は、緑色の紙がおすすめです。花は基本的に緑色の茎や葉をつけているので、下のほうに緑色がくるとまとまりやすくなります。

千代紙

普通のグラスが、紙を1枚巻くだけで雰囲気が変わります。おもしろいですね♪

菊のアレンジ

私は自分のお気に入りの組み合わせができると、花を飾りながら何度も見ては、かわいいね♪ と話しかけて、楽しんでいます。

Credit

記事協力


川守由利子
『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。
花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
http://bouquet-doux.com
https://www.instagram.com/bouquetdoux_flower

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