【二十四節気】桜咲く春分。目だけでなく舌でも季節を感じる桜とは?
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二十四節気で3月20日頃のことを”春分”といいます。春の景色といえば、辺り一面を薄紅色に染める桜が象徴的ですよね。四季のある日本の中でもとりわけ美しく見とれてしまう桜並木の風景。今回は、そんな桜の種類とサクランボの楽しみ方をご紹介します。
目次
二十四節気 春分 3月20日頃
四季を彩る花・桜
世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし
(古今和歌集)
在原業平が平安時代に詠んだこの歌をはじめ、日本では古来より桜が愛され、多くの人が心を寄せてきました。現代でも、入学式などの人生の節目に、空気までかすみがかったようにあたりを染め上げる桜の美しさは、日本の春を象徴する景色。桜の花は日本の国花ともいえます。

そんな桜の中でも多くの人がまず思い浮かべるのが、“ソメイヨシノ(染井吉野)”でしょう。淡い色合いの花が一斉に咲いてはらはらと散る光景こそ、まさに桜のイメージ。その景色を見るために桜の名所に出かけていく人も多く、春の風物詩となっています。もちろん名所でのお花見も素敵ですが、家で桜を育てると、また違った季節の楽しみを味わうことができます。ゆったり夜桜を眺めたり、静かにくつろげるのは自宅ならではの楽しみです。

私たちの庭でもし桜の木を植えるならと考えると、各地の名所でゆったり枝を伸ばすような大木になってしまうのでは? と心配になるかもしれません。ですが、桜にはたくさんの種類があるので、成長がゆっくりな品種やコンパクトに生育する品種を選べば大丈夫です。鉢植えにして、庭の片隅で育てることもできます。
庭植えにおすすめの花や実を楽しむ桜
フジザクラ(富士桜)

Prunus incisa
バラ科 サクラ属
大きくても2~3mと、コンパクトに生育するためマメザクラ(豆桜)とも呼ばれる富士桜。鉢植えでも育てやすい品種です。
サトウニシキ(佐藤錦)

Prunus vaium ‘Satounishiki’
バラ科 サクラ属
最高級のサクランボ。管理に少し手間がかかりますが、その分完熟もぎたてのサクランボの味わいは格別です。
仙台八重紅枝垂れ桜

Cerasus spachiana Lavalee ex H.Otto f. spachiana‘Yaebenishidare’
バラ科 サクラ属
しなやかに垂れ下がる枝の様子が華やかな八重咲き品種。きれいなピンク色も魅力。
サワーチェリー

Prunus avium
バラ科 サクラ属
実も楽しめるサワーチェリー(酸果桜桃)は、5月下旬頃から収穫できる「アーリーリッチモンド」や、小ぶりでルビー色の「ノーススター」など。摘果や摘葉の必要がなく実ります。
身近に桜が咲く暮らしの楽しみ

桜の木が身近に一株あるだけで、蕾の膨らみから一分咲き、五分咲き、満開、散り際、新葉の展開まで、一連の変化を観察することができます。時には野鳥がやってきて、さえずりが聞こえてきたりして、家族との会話もきっと増えますよ。ほんのり白く輝くような桜の花や、まん丸で色鮮やかな八重の桜など、自宅で咲いたら、ぜひ一枝花瓶に活けて室内に飾りましょう。庭で咲いた桜を部屋に飾る… 花のある暮らしの楽しみのひとつです。

桜が咲いたら、桜の塩漬けを作ったりドライフラワーにしたり、暮らしを豊かにしてくれる魅力たっぷりの花木です。
春のサクランボを楽しもう

サクランボが実る品種なら、花が終わってもアクセサリーのような可愛い実姿を楽しめます。目だけではなく舌でも季節を感じることができ、もぎたてを贅沢に味わえるのも自家栽培ならではの楽しみ。
オススメのサクランボは、「サワーチェリー(酸果桜桃)」と呼ばれる種類です。コンパクトで自家受粉する品種が多く、庭でも育てやすいでしょう。春先に株全体に咲かせる白い花も、ソメイヨシノに劣らぬ美しさです。「佐藤錦」などの甘い品種に比べると、酸味が強い「サワーチェリー」ですが、火を通すと香りが高く、美しい色合いのジャムやコンポートになります。たくさん収穫できたら、小瓶に詰めてお裾分けするのもいいですね。
サワーチェリーのジャムの作り方

- サワーチェリーの種を取り、砂糖とレモン汁を加えて火にかける。
- 中火でアクを取りながら、とろみがつくまで煮詰める。
- 味を見て、必要なら砂糖やレモン汁を加えて冷ます。好みで、香りづけにキルシュヴァッサー(サクランボのリキュール)などを加えても。

真っ赤なジャムをパウンドケーキなどに焼き込めば、ほんのり色づいたサクランボケーキに。クレープにジャムを巻いて朝食に、生クリームとサクランボを添えて、紅茶と一緒に午後のティータイムにもぴったりですよ。桜が咲く素敵な季節をぜひ、楽しんでくださいね。
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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