旬のモモをハーブと合わせておいしく食べるレシピ「モモとモッツァレラチーズのミントマリネ」をご紹介します。今回使うハーブは、スペアミント。スペアミントは成育旺盛で初心者さんにも育てやすいハーブの一つ。また、香りもマイルドなミントで、料理やお茶にも大活躍してくれますよ。自分で育てたハーブを使って作る一皿は、味も格別ですね♪
モモとモッツァレラチーズのミントマリネの作り方

モモとモッツァレラチーズのミントマリネはとても簡単で、材料があれば、所要時間は5分ほどでさっと作れちゃいます。見栄えもよいので、ホームパーティーの一品や、おつまみ・前菜にもぴったりですね。ぜひ作ってみてください。
【材料】
◯モモ 1~2個 大きいものなら1個、小さめなら2個あるとよいです
◯モッツァレラチーズ 50g
◯スペアミントの葉 手のひら一杯程度/葉の先端の柔らかい葉がおすすめです/量はお好みで調整してください
◯国産レモン 1/4個 皮を使うので防かび剤不使用のものを選んでください
◯オリーブオイル 小さじ1~2
◯塩 適量
◯粗びき黒コショウ 適量
【作り方】
- スペアミントの葉を枝から1枚ずつ取り、軽く洗って水気をふき取っておく
- レモンの皮をすりおろす
- レモンを絞った汁とオリーブオイルを混ぜて、マリネ液を作る
- モッツァレラチーズの水分をペーパータオルでしっかりふき取り、ひと口大にちぎる
- モモは皮をむいて、ひと口大にカットする
- お皿に、モモとモッツァレラチーズをバランスよく並べる
- その上に、3で作ったマリネ液を回しかけ、塩を適量振る
- スペアミントの葉を全体的に並べる
- すりおろしたレモンの皮と、黒コショウを上から散らして完成
モモってどんな植物?

モモは、中国原産のバラ科モモ属の落葉小高木です。高さは5~6mになり、実は食用、葉は薬用として使え、また、花の時期には観賞用と、一年を通して楽しませてくれる植物ですね。
そんなモモの歴史は古く、邪気を払う霊的なものとして、『古事記』上の、伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)が黄泉 (よみ)の国から逃げ帰ったときに、モモの実で難を免れた話があります。果樹としての栽培は、江戸時代から始まったといわれていて、日本の風土に適応した品種が次々と誕生しました。
現在では、山梨・福島・長野・和歌山・岡山県などが主産地になっています。
食用としての印象が大きいモモですが、実は優れた薬効も持っています。開花直前のつぼみ・白桃花には、利尿作用があることから、むくみの治療に用いられ、また、モモの葉はあせもによいとされていて、ローションが広く売られていますね。
スペアミントを料理に使おう! おいしく育てるコツ
そして、今回使ったハーブは、スペアミント。スーパーなどで手に入りやすいですが、自分で育ててみると使いたい時に使えて、便利ですよ。

スペアミントとは
スペアミントは、ヨーロッパ原産・シソ科の多年草で、数百種類あるといわれるミントの中でも、最もポピュラーな品種です。スペアミント(spearmint)のスペア(spear)とは「槍(やり)」の意味で、実際に葉の先は尖った形をしています。
マイルドな清涼感のある香りで、生で食べたり、料理やお菓子、ハーブティーにと大活躍してくれますよ。ハーブを育てるなら、まずはこれでしょ! というほどおすすめで使い勝手のよいハーブでもあります。
特に成育旺盛なスペアミントは、地下茎でどんどんと陣地を広げていくので、広がりすぎて困る…という方もいらっしゃるかもしれません。ある程度、生育場所はコントロールが必要ですが、前述の通り、多くの使い道があるので、楽しんでくださいね。
スペアミントの栽培のコツ
お料理やお茶に使いたいのなら、栽培も一工夫してみましょう。それは、草丈をあまり大きくしないこと! 少し使う場合は、葉先をカットするだけでいいですが、これを続けていくと、どんどん草丈は伸びていく一方。20cmを超えたら、一度株元からばっさり切ってしまいましょう。これを切り戻しと言います。
しばらくすると、新しい柔らかい芽がぐんぐん出てきてくれますよ。特に5~10月の間は、いつも切り戻し・収穫を行い、20cm以上の草丈にしないようにしてみてください。そうすることで、いつもおいしくスペアミントが楽しめます。
ごわごわした葉は、えぐみを感じる原因になりますので、新しい芽を成長させて使うことを意識してみてください。
旬のモモと、初心者に育てやすいハーブ・スペアミントを使ったさわやかレシピ、残暑にぴったりですので、ぜひお試しください。
Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)
花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/
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