リボン+ガラス+花を組み合わせて! お気に入りのリボンで飾るベストマッチなアレンジ

昼間は暑くても、朝晩の空気に少しずつ秋の気配が漂い始める季節。秋を知らせる花を、お気に入りの可愛いリボンでドレスアップしたフラワーアレンジを飾ってみませんか? ガラス器にリボンを巻くだけの簡単アレンジですが、リボンとガラスと花は、気分も上がるベストマッチな組み合わせ。教えてくださるのは、フラワー&フォトスタイリストの海野美規さん。ついつい集めてしまうリボンを使って、秋の可愛いアレンジを楽しみましょう!
目次
可愛いリボンをアレンジに再活用

贈り物に欠かせないリボン。お祝いや感謝の気持ちを込めた贈り物に結んだり、ちょっとしたおもたせにかけたり。リボンがあるとハッピー度が格段に上がります。
きれいな色のリボンにウキウキ。そしてそのリボンをスルーッと解くときは心躍る瞬間です。

私は、そんなリボンが大好きで、ほどいた後は、くるくる巻いて箱に入れてとっておくのが習慣になっています。きれいなリボン、かっこいいリボン、捨てるなんてできません! そういう方は、きっと多いですよね。
今回は、そんなリボンとガラスの器を組み合わせてアレンジをしたいと思います。ガラス+リボン+花、これがまたよく似合うんですよ。

器を束ねて
ガラスの器を束ねてリボンで結びます。これだけで、立派な花器になります。
ガラスの器を3〜4個用意します。この場合、器はストレート(寸胴)の形状のほうが扱いやすいです。斜めになっているものはリボンを巻くとき結びにくく、滑り落ちてしまいます。

今回使用したのはシリンダー型の器で、直径4×高さ18cmの細いもの4つ。

もう一つ、Weckの器を使ったアレンジも作りましょう。この器はほぼまっすぐなのでおすすめです。サイズ違いでも、同じサイズのものでも大丈夫。こちらは3つ使います。
リボンで結ぶ

リボンを用意して器に結びます。
シリンダー型のほうは、太めのリボン。Weckの器のほうは、細めのリボンを選びました。リボンで結ぶ前に、輪ゴムで仮留めをしておくのもよいでしょう。
リボンの色は、活ける花の色に合わせて決めるとよいのですが、おすすめは、焦げ茶色、モスグリーン、ベージュ。どんな色の花にもよく合って、少し大人っぽい雰囲気にもなります。
集めておいたリボンは、ブランド名が入っているものもあるのですが、さすがおしゃれブランドは、リボンも素敵なデザイン! ロゴや字体がよいアクセントになります。自宅に飾るだけのアレンジだったら、再利用して楽しんでいます。
アレンジに使った花

<シリンダー型の器のアレンジ>
- オミナエシ
- アゲラタム
- ホトトギス
- キンミズヒキ
- 白い小菊
初秋を感じる野の花の組み合わせです。あまり印象の強すぎる色は避けて、オフホワイトの少し太めで文字入りのリボンを選びました。リボンを結ぶ位置は、器の真ん中よりも上の部分。真ん中に結ぶと、“まわし”のように見えてしまいます。

<Weckの器のアレンジ>
- 帝王貝細工(ヘリクリサム)
- アゲラタム
- ペパーミント
- アップルミント
薄いピンクの帝王貝細工と、紫色のアゲラタムの組み合わせ。淡い色の花なので、リボンは焦げ茶色をチョイス。ちらりと見える焦げ茶色のリボンが、引き締まった印象を与えてくれます。

アレンジの手順

<シリンダー型の器のアレンジ>

- 水を入れます。
- 大きな葉のついたホトトギスを入れます。
- オミナエシを4つの器にそれぞれ入れます。
- アゲラタム、白い小菊、キンミズヒキを入れます。

全体に印象の柔らかい花の取り合わせなので、自然な感じになるように入れていきます。
アゲラタムは一番濃い色なので、正面にやや短めにフォーカルポイントとして入れると、まとまりよく見えます。

<Weckの器のアレンジ>

- 器に水を入れます。
- ミント類を3つの器に入れて、大まかなベースを作ります。
- 帝王貝細工を入れます。高低差をつけるとよいでしょう。
- アゲラタムを入れます。
花を混ぜて入れるよりも、グルーピング(種類ごとにまとめる)で入れるとスッキリします。

集まってしまうもの

他人から見るとガラクタかもしれないけれど、捨てられず集まってしまうものってありますよね。私も、リボンをはじめ、お菓子の箱、缶、紙袋、ジャム瓶など、いつの間にか増えてしまいます。
「可愛い箱! これは何かに使えそう」とか、「この瓶は花を活けるのにちょうどいい」とか、きっといつか何かに使えそうだと思って、取っておくのです。
確かに、そのうちのいくつかは私の思った通りの働きをしてくれて、「やっぱり捨てなくてよかった!」と思うのです。そういう経験があるから、捨てられずどんどん増えてしまって。特に、最近のクッキー缶は、ひと工夫もふた工夫もされた、可愛らしいデザインが増えてきているように思います。ラッピングも、過剰な包装はあえてせずに、小粋なリボンだけがかけられていたりして、シンプルでシックなスタイルにますます乙女ゴコロ(いくつになっても!?)はくすぐられます。その結果、家にはかさばるクッキー缶とリボンが増えていき、今日もまた家族から呆れられてしまうのでした。
Credit
写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
https://www.annegarden.jp/
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