夏の花の楽しみ方。生花とドライフラワーで長く飾れます プチプラ花コーデVol.95
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
いいとこ取り! 生花とドライ、両方を楽しみたい
毎日、暑いですね。花を飾ろうかな、いや、長もちしないかな? と、迷いながら花屋さんに行っては、結局かわいい花を毎回連れて帰っています。
私にとっては花屋さんで花を見るだけでなく、ショップの店員さんと花の話をすることが楽しくリフレッシュになります。花を買ったあとは足がルンルン弾んでいるのが自分でも分かって、やっぱり花っていいなぁって、いつも思っています。
今回、花屋さんで出会った花は、くすんだピンクに、少し紫が入っている色合いのバラ。花びらがグラデーションがかっていて、とても素敵です。生花で飾るのはもちろん、こういう色は、ドライフラワーにしてもきっと素敵な色に仕上がりそう!
生花を飾るのを躊躇する夏。生花とドライフラワー、両方を楽しめる花材なら、むしろ長く楽しめますね。
バラに合わせて買ったのは、カスミソウとユーカリ。こちらもドライフラワー向きです。
今日はこの花たちで、ガラス瓶への投げ入れと、インテリアにしながらのドライフラワー作り、2つを楽しんでみます。
ダイソーで迷わず購入した、北欧風ガラスボトル
最近お気に入りのガラス瓶があります。ダイソーのもので、商品名は“木の蓋ガラスボトル”。
ガラスの本体に、ナチュラルな木の蓋の組み合わせが、どことなく北欧テイストで、ひと目惚れ。迷わず購入しました。
木の蓋の内側はゴムパッキンで密閉度が高いから、コーヒー豆などの保存容器としてもよさそうです。
この瓶は2~3輪の花を飾るのにちょうどいいサイズで、高さも理想的。中がゆったりとしているので、安定感があります。大輪系の花も飾れそう。さらに瓶の口が狭いので、比較的どんな花を挿してもうまくまとめてくれます。日常使いの花飾りにぴったり!
丸みを帯びたフォルムは、アレンジを柔らかい雰囲気に仕上げてくれますね。
花を飾る前のポイントは、観察と葉の整理です
花を飾る前に、まずは購入した花のお掃除をしていきます。
バラはガラス瓶の中に入る部分の葉を取っておきます。夏は特に、蒸れてカビなどが発生しないように風通しをよくしておくことがポイントです。
また今回は、ユーカリでシルバーグリーンの雰囲気を出したかったことも、バラの葉を取る理由の一つでした。緑色の葉を入れないことで、統一感を出します。
長い葉のユーカリは、1本を切り分けて2本にしていきます。
真ん中あたりでカットして、こちらもガラス瓶の中に入る部分の葉は取り除きます。
残った葉は後でドライフラワーとして楽しむので取っておきます。
カスミソウは枝分かれしているので、1本をいくつかに切り分けました。
枝をよく観察して、なるべく長めになるようにカットしていきます。
カスミソウにも小さな葉が結構ついているので、これも手で取っていきます。
この作業は手で直接植物に触るので、癒やされるひとときです。
私は花を飾る前には毎回花を観察して、枝ぶりを見たり、葉を整理したりしています。
投げ入れのコツは、花を入れる順番にあり!
花のお掃除が終わったら、ガラス瓶に花を挿していきましょう。
カスミソウから先に入れていきます。カスミソウは枝分かれしているので、先に入れると、ほかの花のクッション代わりになります。そう、あとから挿す花を、理想の場所に固定しやすくなるんです。
次にバラを2本。バラは花の高さを変えて、動きを出すようにしました。バラの花が開いていくとき、高低差があると、それぞれの花びらがぶつからずにきれいに咲く姿を見ることができます。
最後にユーカリを入れます。ユーカリは茎の部分はすっとしていて、葉にボリュームがあります。最後に加えることで、アレンジ全体のバランスが取りやすくなります。
これで完成♪
アレンジした花は、こちらの雑貨コーナーに飾りました。ランプシェードの布の雰囲気とぴったりです。
おしゃれハンガーで長く楽しむドライフラワー
飾った生花は、今回は早めにドライフラワーにしていきます。
生花で飾って時間が経ったものをドライフラワーにするより、早めにドライフラワーにするほうが、仕上がりはきれいです。
以前、花がもったいないのでもう少し生花のまま飾ってから…と、バラがだいぶ咲いてからドライフラワーにしたら、花びらが早めに落ちてしまったり、花が傷んでしまったり…。仕上がりがいまひとつでした。それ以来、ドライフラワーにする花は、新鮮なうちにと心掛けています。
ドライフラワー作りに使うのは、ダイソーで見つけた“アイアンインテリアハンガー”です。ほかには麻ひもを用意。
このインテリアハンガー、黒いベースに木製部分がかわいくて購入。ドライフラワー作りのために花を吊しながら、ずっと飾っておけるのがいいです。
作り方はこちら♪
①飾っていた花で小さな花束をいくつか作り、写真のように麻ひもでしっかり結びます。
ユーカリはユーカリだけで束ねたり、バラはカスミソウと合わせてみたり。ここは私が花を見ながら思ったように組み合わせてみました。
ガラス瓶に飾った際にお掃除したユーカリの葉も、ここで使います。
②麻ひもで結んだ小さな花束をインテリアハンガーに結んでいきます。
落ちないようにしっかりと。
③花束を結びながら、時々、ハンガーを壁に掛けて遠くから見てバランスを確かめました。小さな花束は、写真のように長くしてみたり、短くしてみたり。
④ここで何か物足りなさを感じ、以前ダイソーで購入していたタグを用意。
カリグラフィーで書かれたようなおしゃれなタグは、私のお気に入りです。バラの色に合わせて薄いピンクを選びました。これを、インテリアハンガーに足して完成。
タグが入ることでアクセントになりますね!
ドライフラワーにする過程も含めて、このまま長く楽しめるます。暑い夏に生花を飾り、その後にドライフラワー作り…2つを楽しめると思うと、夏も花のある暮らし、おすすめです。
今回の材料をご紹介
【花材と材料】
・バラ2本…363円
・ユーカリ…150円
・カスミソウ…300円
・木の蓋ガラスボトル…100円*ダイソー
・インテリアハンガー…100円*ダイソー
・麻ひも…100円*ダイソー
・タグ…100円*ダイソー
合計1,213円(税抜)
ほかに、ハサミを用意。
飾る場所が自由自在なのが、ハンガーの強み
インテリアハンガーに飾ったドライフラワーは、飾る場所を変えて楽しんでいます。ある日は、窓際のカーテンレールに掛けたり。
ある時は、玄関のドアノブに、ウエルカムリース代わりに掛けたり。
フックがついているから、移動が便利なのもハンガーのいいところですね!
ドライフラワーは直射日光に弱いので、なるべく日光には当てないようにして長く楽しみたいと思います。
Credit
記事協力
川守由利子
『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。
花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
http://bouquet-doux.com
https://www.instagram.com/bouquetdoux_flower
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